アナログのレビュー・感想・評価
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プラトニックラブと映像美と友情
凄く爽やかな恋愛映画でした。スマホを持たない彼女とは、毎週木曜にカフェで会う。次第に二人で食事したり、海へ行ったり山で月を見たり、主人公の男友達と焼き鳥を食べたりと、会話を重ね、距離を縮めていく。手をつなぐけど、それ以上は進まない。これこそ真の大人の恋なんだなと思いました。いつか、あの指輪を共にはめる時がくるといいなぁ。
ビートたけし原作と期待したが
ビートたけし原作ということで、期待しながら見ました。
「携帯持っていない」という斬新な設定の裏の謎をどう展開していくのか興味深々で見ましたが、ちょっと無理がありましたね。
「携帯持っていない」なら「じゃあ家の固定電話は?」とか「手紙書きたいから住所は?」等そういう展開が携帯のない時代の普通の話でした。それがアナログな良き時代の感覚だったと思います。
生まれた時から携帯がある年代の皆さんはそいういうことに違和感は感じないのでしょうか?
さらに、プロポーズしようとしたその時に事故で云々という展開は使い古された恋愛小説のあるあるで、ちょっと白々しさを感じてしまいます。
面白かった〜
二宮和也さんと波瑠さんの演技はもちろん、友人役の2人、マスターの演技も効いていて面白かった。
話の筋も美しいと思った。悪人が出てこないのが良い。原作を読みたいと思った。
セリフの言わせ方が上手いと思う。空気感がナチュラルで砕けた雰囲気が心地よい。
カット割とアングルで、気になる部分がいくつかあった。飛んだ後の絵があまり変わってないように見えて混乱した。
正面の二宮和也さんの長台詞は正面じゃなくてもいいのでは、と思ったけれど恋愛ものだからっていうのもまぁわかるかな、、。
世界観が素晴らしい
まずタイトルにある通り、世界観が素晴らしかったです。音響をはじめ、服装やロケ地など、とても作品とマッチしていました。
音響について、主題歌の「wish」が幾田りらさんの歌ったバージョンが映画内で流れなかったことに少し疑問を持ちました。
BGMに関しては、完璧だったと思います。
服装ですが、スーツなどが多かったため、前半などは季節感がわかりずらかったものの、場面場面の服装としてはとてもマッチしていました。
次にロケ地ですが、2人が出会うカフェ「piano」の雰囲気が特に良かったです。またカフェの店長(リリー・フランキー)のあたたかい存在が、雰囲気をより際立たせていました。
脚本についてですが、まず携帯を持たない彼女という設定がとても良かったと思います。そこから織りなして行くストーリーがとても美しかったです。ただ、一年後というくだりが二回あったことが少し引っかかりました。個人的に未来へ物語を飛ばすという脚本があまり良く思わないので、二回あったことで集中力が切れそうになってしまいました。
ラストシーンについて、ヒロインが最後言葉を発し始める場面が少し違和感がありました。突然回復したヒロインと、それに対して驚きの感情があまり見えてこない主人公というのが勿体無いと感じてしまいました。もう少し綺麗に終われたのではないか、と
総評としては、世界観と役者の演技、全て込みでとても良い作品だと思います。ツッコミどころなどは何箇所かあったものの、もう一度観たいと思える作品でした。
静かな日常のドキドキ
なんかいいなぁ、静かに、少しずつ、確実に距離が縮まっていくドキドキ。
もどかしくて、でも、その時間も愛おしくて、ソワソワしてしまいました。
なんで携帯を持ってない?なんで木曜日だけ?なんて疑問も、気にならなくなるくらい静かに流れていくふたりの世界でした。
なにより、波瑠さんの背筋がピンとして座ってる姿や、コーヒーを飲む仕草、すぐ口につけるのでなくて、ちょっと間をおく姿など、1つひとつに人となりが出ていて、ドキッとしました。
なにより、二宮くんの日記を読んだ後。そうだよね、そうなるよね、そうに決まってるの、言葉なく涙だけの姿。切なくて、悲しくて、やりきれない思いが溢れていました。
見ている間も、いや、見終わってから思い返す今の方が、ジーンとくる素敵な映画でした。
良い意味で期待を裏切られた
一緒に観に行った人のチョイスで、観るまでは正直、期待薄だな…と考えていたのだが、ストーリーが良く惹き込まれた。
桐谷健太さんと浜野謙太さん演じる親友二人(特に桐谷健太の役)が、口調はふざけてても友だちを思いやる優しさにあふれてて、最高すぎた。
(Pianoで待つ波瑠さんに母葬儀の旨を告げに行くのとか、なんて良いやつなんだと…)
二宮くんと高橋恵子さんは、面差しも似てるし、お互いを気遣いながらも言うべきことをきちんと伝え合ってる姿、本当の親子に見えた。
幸せになれよとグータッチするとこ最高!
幸せになるとこ、その相手を母に見届けてほしかった!
波留さんの、ミハルとして人と関わるのに不器用さが感じられる感じも、上手すぎる!と思った。
海辺の糸電話、良かったな…
聞こえてたんだね…
ミハルの答えがミズシマには聞こえてなかったのに、ミズシマがミハルを大切にしたい、彼女を幸せにしたいから指輪買う!となるところ、語彙がなくて素敵としか言えないのが悔しい、本当良かった。
あそこのベンチでミハルが「目を見開いたら世界が優しかった」みたいに言った台詞、
毎朝目が覚める度に「なんでこんな人生なんだろう」と、つらいこと嫌なことばかり考えてしまう自分にはとても刺さった。
海大好きだけど、夜の暗い海には怖くて行けない。
一緒に行ってくれる人がいる人生、いいな。
携帯持ってないと言われたとき、進展を断る口実と解釈せずにビックリしつつも受けとめてアピール重ねるのは、男性が女性に魅了されてたからなんだろうけど、そこまでされるのいいなぁと感じました。
私は人間関係を築くのが苦手なので、ミハルがミズシマやその友人たちと関係を深めていけてるのが羨ましかったです。笑
指輪を用意したあとのドラマのような劇的な展開は、こんな友情に恵まれた人生すてきだなと思うなど、現実じゃないしと冷めることもなく着地点の上手さにうなりました。
ただ、いくら仕事ができる人とはいえ独立してあんなに上手くいくんかいとか、意思疎通すらできなかったのに結局できるようになるところは、都合よすぎかなと思ってしまいました。
自分で選ぶなら、ドラマに出るような今をときめく若手俳優さんの映画は選ばなかったはずなので、観れて良かったです。
この映画を好きな人がみんな、大切な人と幸せになれますように。
券売機でチケット買うのに戸惑ってたら、自然に教えてくれた店員さん、ご親切にありがとうございました!
引き込まれるような映画でした。
とても良い映画でした。
大人の君の膵臓をたべたいって感じで、、。
落ちがよく似てるなぁと。
約束に来ない。事故。日記の流れが、、、。
全体に良かったのですが、部長役の人や、大阪の人のキャスティングが残念でした。なんか醒めてしまう感じ、、。
この監督の特徴でしょうか、編集が狙ってなのか、下手なのか?ぶつぶつする感じが、これも醒めてしまいます。
携帯を持たなかった理由が、もっと他にあるのかなと思ってたので、そんな重要でもないかなと思いました。
余談ですが、新宿末広亭は、とても良い寄席です。よく行くので、思わずニヤリとしてしまいました。
今年一番泣いたかも?
なんだか現世感の薄いヒロイン、もしかしてこの世ではないどこかから?でもみんな見えてるし‥あるいはまだスマホのない時代からタイムワープ?でも逆ならともかくスマホに驚いてる様子はないし‥
まあ素直な性格(初耳?)の私はあれこれ考えてしまいました。
確かにアナログ感満載の主人公(ニノ)の思春期の初恋のごとく、ピュなアな恋心に懐かしさを感じました。なんだか中高生の初恋みたく。泥縄式で髭剃り買っても水浸しでは行かないよね?!「僕だけ土砂降り」って言い訳もアナログだなって。
波瑠さんの透明感、ミステリアス感、彼女ならではの役どころでしたね。デビュー作(と勝手に思ってます)NTT docomoのCMで「新人の松村です」って言って失敗続きのボーイッシュな初々しい姿が懐かしく思い出されます。
冒頭の1人でご飯を食べるシーン、とってもよかったので是非『川っぺりムコリッタ』の松山ケンイチさんと向かい合って黙々と食してほしいですね。糸電話のシーンは重要ですが、こんなシーンをあのビートたけしさんか書いたとは思えませんでした。
パティ2枚重ねの夕方メニューのごとくWケンタのお得感、ハンパなし!こんな腐れ縁、いや親友たちに心配されるニノは幸せもんであること間違いなしですね。いつもアツイ桐谷健太さんはもちろんのこと、『くれなずめ』でも素敵な友人を演じられて一番の泣きどころって思いましたけど、今回も浜野謙太さん、本業はミュージシャンらしいですが友情の物語としても秀逸でした。古くは福山雅治さん(古くはって言うのがなんだかですが)菅田将暉さん、松下洸平しさん、石崎ひゅーいさん、セカオワのFukaseさん他、天は二物を与えちゃうんですね。そういえばニノもアイドルグループだったっけ?!『涙のキッス』歌ってるの聴いて「結構うまいじゃん」って思ったもんなー
ただまもなく消滅する事務所所在タレントだからっていう偏見はよくないと思うし、実際そんなふうに感じたことはないですね。吉永小百合さんの息子さん役も、家族写真家役もとてもよかったしバラエティでのひょうひょうとした雰囲気とは全然違いますしね。
いい映画観させていただきました。ありがとうございます!
斬新さはないが心に染み入る良作に出会いました
冒頭の、朝起きて飼ってる魚に餌あげて土鍋でご飯炊いて糠漬け出してきて切って、ちゃんと和定食な朝ご飯食べて美味しいといちいちニヤニヤするシーンだけで、いわゆる丁寧な暮らしを頑張らずにしているタイプの主人公なんだと分かりました。
鈴木浩介さん演じる上司の英語だらけの「何が言いたいのかわからない」ミーティングシーンの着信音からのスピーカーで一回こちらを笑わせてくるところも、憎かったです。
そこからデザインの仕事を頑張っていて、実力もあり、なのに欲がなくて英語上司に手柄を横取りされてるお人好しだというのも後々のシーンに説得力を生みます。
そんな主人公のニノがデザインして、通っているカフェ「ピアノ」での出会いからのシーン、見事でした。
親友が物作りが好きですが、ああいう人は特有の感性でモノを見ていて「そんな細かいとこ!?」にいたく感動したりする変な人なんですよね。
でもそれを分かり合え、話せる相手に出会うという。
手柄の横取りをヘラヘラしている男がカミソリまで買って、1人どしゃ降りで会いに行き2人は始まります。
少しずつ近くなる距離、増える笑顔、下の名前で呼ばれるくすぐったさ、触れられたドキドキ、会えない時間のもどかしさと思い出す幸せ。
ラブストーリーの王道をひた走るトキメキのシーンは本当に幸せな気持ちになりました。
焼き鳥屋のシーンも最高で、男子3人組の良さと可愛い範囲のダメさが光っていました。
海辺の糸電話、聴こえてるんじゃないかなって私は思ってました。素敵なシーンでしたね。
そこから悲しい展開になるのは、ドラマチックなのは分かるんですけどね…何でただ幸せになる物語は映画になれないのかなぁって思ってしまったわ。
ラストシーンの木曜日。
これから、回復していくことを示唆していると私は解釈しました。
これからは2人で生きていく、丁寧な暮らしを。
【追記】
波瑠さんのバイオリンはドラマ「G線上のあなたと私」以来でしたが、作中のとことん品がある絵と相まって素晴らしい仕上がりすぎました。
このドラマも素敵なのでもし読んで気が向いた方がいましたら本気で強めにお勧めします。
海辺での糸電話の場面は、日本映画史に残る名シーンじゃないか?ちとオーバーか。波瑠はともかく「ニノxたけし」で純愛?と思いきやかなりハマった。希望で終わるとこがいい。泣くつもりで見れば泣けると思う。
ニノとたけしに純愛はそぐわないという僕の偏見の殻を打ち破って、映画は純愛そのものだった。この偏見に満ちた映画に無関係なウダウダは後述。
予告編どおりみゆき(波瑠)が突然姿を消してしまう。その真相が語られるところからグッと映画に引き込まれていく。さすがにいくら鈍感なやつが見ても、みゆきも水島に好意を持ってるのは明らかだから、みゆきが姿を消してしまった真相が、事件か事故か過去のしがらみだろうぐらいの予想はつくだろう。
みゆきの正体と過去が、「意外なところから明らかになる」という意外でないよくある展開から明らかになっていく。
「イヨイヨこっからが純愛パートの始まり」ってことで色々なことが判明してきて面白くなる。
この辺りになると、僕もいつの間にか水島の純愛を応援していて映画の世界に入り込んでいる。
みゆきの日記には水島との出会いや数々のエピソードが明らかになるのだが、日記を読む波瑠の朗読が素晴らしい。映画やTVドラマで手紙や日記を本人が朗読する場面がよくあるが、これがヘタだとホントにしらけてしまう。
携帯を持たないみゆきが、海辺で水島と糸電話をする場面も良いが、後日みゆきの日記で語られるみゆきの打ち明けばなしのエピソード場面も良い。僕は最初の水島の告白がみゆきに聞こえなかった場面も、後日、ホントは聞こえててみゆきが返事する打ち明け話の場面の両方とも気に入っている。
この海辺でのみゆきと水島の糸電話の場面は、名シーンとして日本映画史に残るんじゃないか?ちとオーバーか。
ラストの木曜日の会話も希望が持てる終わり方で嬉しい。
◎以下、ニノとたけしと純愛に関する映画にまったく無関係なウダウダ。
ニノさんは恐らく僕と同じで、愛とお金を天びんに掛けたら、お金一択の金の亡者に違いないから(たぶん)、役の上とはいえ純愛なんて有り得んと思ってたけど、意外や意外しっかり純愛してたので、役の上なら純愛出来るんだと認識を改めた。
すまん、ニノとニノファン、僕が間違っていた。
だけど、それはあくまでも役の上でのことであって、現実のニノさんはお金に魂を売り渡した僕の仲間(守銭奴仲間)という認識に変わりはない。
たけしさんも僕に言わせたら純愛なんて言葉が似合わないどころか純愛の対極にいるオッサンだ。たけしの辞書には純愛の文字はないハズだ。オイラいま付き合ってるねーちゃん達(複数でもいいのか?)はみんな純愛だぜ、とたけしから反論が来そうだが却下だ。
が、たけしもまた意外で物語はしっかり純愛してた。さすが天才と言われるだけあって、純愛を書けるんだと思った。しかし、これも純愛が書けるのと、本人が純愛出来るかは別。
終わり。
追記
冒頭まだ映画に没入してないとき、ニノがガスでご飯を炊き漬け物を取り出したのを見て、コイツ(まだニノ)は絶対こんなことしない、コイツ(ニノ)が漬け物とか漬けるわけないだろとか勝手に思ってしまった。もし漬けてたらゴメン。あとニノって左利きなんだと思った。
「今日、木曜日」で泣かされた
ニノと波瑠という、好きな役者さんが出る作品ということで、原作知らない中、公開初日に鑑賞。
実はテレビをあまり見ないので、インスパイアソングなるものがあるのを知らなかった。
もったいないことをした。。。
いくらちゃんのwithを聴いてから見るとより、楽しめると思った。
スマホでいつでも連絡できてしまう今だからこそ、「スマホを持たない彼女と木曜日だけの恋」という、新しく面白みのある設定。
起承転結を守った作品で、話が入ってきやすかった。
主人公の悟の置かれている状況、仲間や会社との関係性をじっくり理解できるシーンが多く、彼の控えめで謙虚な性格がわかる。
みゆきを好きになっていく悟の表情や惚気にはクスッと笑えるシーンが多く、面白い。
そんな中で、みゆきとの出会い。
みゆき側の解説的なシーンは少なく、謎めいたまま終盤へ。
2人が惹かれ合うのがわかる演技、表情、行動、シナリオ。さすが演技の上手い2人だ。
なのに、プロポーズ予定当日から、突然会えなくなる2人。
その後、明かされる2つの真実(みゆきの正体と、事故)に衝撃と悲しさを与えられる。
正直、この時点で悲しさはMAX近いのだが。
(この部分でみゆきが死んでいなくて良かった。安易な死が分かつ愛にならずに済んだ。きっとハッピーエンドにしてくれ!と必死で思いながら見ることになる)
控えめな悟の、運命の出会いを諦められないという強い思いのコントラスト。
障害を持つみゆきとの日々。
諦めない強さと支える友と家族。
主題は、何が人と人を引き裂くかわからない、人生の不確実性と、それに負けない人の心。でしょうか。
最後に、みゆきの障害が回復する兆しが見えて、思い出の海で語った「きょう、もくようび」という言葉に、涙が出た。
この言葉で泣くのは、この物語を見た人だけだなという印象的なシーン。
そしてそのまま閉幕。
めちゃくちゃハッピーではないが、じわっと悲しさの後に幸せを運んでくる作品。
なお、ピアノというカフェのマスター役、リリー・フランキーは、この役にピッタリで、多くは語らないがその柔らかな声と表情で鑑賞者に訴えかけてくる。
やはりこの人の演技はすごい。自然とそこにいる人になっている。
「あざとさ」ばかりが気になってシラケてしまった
たとえ相手が携帯電話を持っていなくても、待ち合わせ場所のカフェに電話して「今日は行けなくなった」と伝えてもらうことはできるだろうし、家の固定電話の番号や住所を聞くことだってできるだろう。
個人的に、「アナログ」と言えば、「電話」のことよりも、(メールではなく)「手紙」のことを思い浮かべるということもあって、2人が会えない状況を作り出すための仕掛けに、どこか違和感を覚えてしまった。
また、出逢った時こそ、彼が選んだ装飾品や彼女のバッグについてのセンスが一致して、「お似合い」な感じがするものの、それ以降は、彼女が好きな落語にしても、クラッシックにしても、彼の方は門外漢で、2人が愛を深めていく様子が実感できなくなる。
そうこうしているうちに、突然、彼女が姿を消して、やがて、その理由が明らかになるのだが、そんなにタイミング良くアクシデントが起こるものだろうかと、あまりにもわざとらしい話の作り込みに興醒めしてしまう。
その、会えなくなった理由にしても、彼女の過去と関わりがあるのならいざしらず、それとはまったく関係のない「交通事故」というのは、どこかチグハグしているし、安易過ぎるのではないか?
しかも、それで彼女が亡くなったのなら美しい悲恋で終わったものの、脳障害で意思疎通ができないまま生き続けているという展開に、作り手の「あざとさ」が垣間見えてしまうのである。
それでも、百歩譲って、彼は、彼女のことを、何十年も介護し続けたという話になったならば、それなりにリアリティがあって、感動できたかもしれないが、結局、ラストは、嫌な予感が的中することになる。
要は、「観客を泣かせてやろう」という魂胆があからさま過ぎて、泣けるどころかシラケてしまうのである。
携帯電話を持っていても、世間から距離を置くことはできるだろうから、彼女が携帯電話を持たなかった理由もよく分からないし、最後まで「アナログ」というタイトルが活かされなかったことにも、物足りなさが残った。
会いたい気持ち
冒頭…朝食を作り
食べるシーンから始まる
…何か。いい感じ
ふたりの出会い方も素敵で
…引き込まれます
[アナログ]
会いたい気持ちがあれば会えるよね
なかなか今の時代
携帯を持たないのは難しいですが
でも…何か。いい
昔っぽい感じもするけど
いまの時代だからこそ…なおさら
ピュアな気持ちになれる
ふたりのぎこちなさ含めて…いい
悟の仲間二人に笑いをもらって
にのと波瑠ちゃんの涙に
涙して・・
いい感じで終わった
にのがダミ声だったのは
気づかなかった。
タイトルなし
二宮くん、大人の演技ができるようになった。建築家でデザインにうるさいのに、クラシック全然わからないで野球好きとか、変。日本人ならありそうだし、二宮くん、ヤンキーっぽい部分あるので、ありかもとも思うが。
はるさんはほんと、うまい。落語もよかった。
でも、物語に相当無理がある。20で結婚したからといってあんなになってしまうほど、今どき、女性の描き方が受動的だし。ご都合主義的ストーリー。
物語の奇抜さ、クラシックな二人の関係が良かった。
そっか。たけし原作だったのか。ちょっと薄っぺらいもんなー、芸術の描き方、ステレオタイプというか。そして女性の描き方古いし。
【”海岸で糸電話で君に告げた言葉と彼女の答え。”今作は気品溢れる、一途なまでに相手を想う恋物語である。若き名優、二宮和也の不安や哀しみを抑制した姿で演じる姿に魅入られる作品でもある。】
■デッサンを書く際に、ステッドラーの鉛筆での手書きに拘る建築デザイナーのサトル(二宮和也)は、自身が内装を担当した喫茶店”Piano"で、偶然出会ったみゆき(波留)に恋をする。
そして、二人は”みゆきが携帯を持っていないので”毎週木曜日に喫茶店”Piano"で会う約束をする。
◆感想
・サトルは、朝食は釜で米を炊き、ぬか漬けの胡瓜を手慣れた手つきで添えて美味しそうに食べる。
会社でも、図面はステッドラーの鉛筆で手書きで書く。しかも鉛筆はナイフで自ら削ったモノである。
ー これらのシーンを見るだけで、嬉しくなるし、彼の実直で仕事に拘りを持つ人柄が伺える。-
・そんな彼が喫茶店で、みゆきに出会うシーン。彼女はサトルの拘りの内装を的確に褒め、嬉しくなったサトルは彼女の母から譲られた水色のバッグを”センスが良い”と褒める。
ー 二人の相性の良さが分かるシーンである。-
・サトルの小学生以来の親友、高木(桐谷健太)と山下(浜野謙太)の存在も良い。重くなりがちなテーマの中、二人の明るい存在が良きアクセントになっているし、後半での彼らが果たした行動は、正に真の友情である。
・どこか謎めいたみゆきだが、二人で海に行って糸電話で話をしたり、蕎麦打ち体験をしたり、良い感じで関係は続くのだが、クラシックのコンサートで二人でデートに出掛けた際に不意に涙を流して席をたってしまう。そしてある日突然彼女は、喫茶店に来なくなる。
ー ここで、何となく展開が読めてしまったが、そこは突っ込まずに鑑賞続行。-
・ある日、大阪転勤を受け入れたサトルの元に、東京から高木と山下が険しい表情でやって来る。
それは、みゆきが世界的バイオリン奏者で、音楽家のドイツ人チューリングと結婚していたが、そのドイツ人が急逝した事。名前も偽名だった事。そして、日本に帰国後は音楽活動を一切辞めていた事であった。
更に、彼女は交通事故に遭い、脳障害と下半身不随になっていた事・・。
ー ”みゆきが携帯を持っていない”理由と突然消えた理由が氷解するシーンである。序でに必死に涙を堪える・・。-
■サトルはみゆきの姉(板谷由夏)に会い、みゆきと会わせて欲しいと頼む。そして、みゆきの日記を読ませてもらうのである。
日記には、心が空虚になっていたみゆきが、サトルと出会った喜びに溢れている文章が綴られている。涙が出そうになる。
そして、サトルは断られつつも、みゆきに会いたいと願う。そして病院で会った、無表情に車椅子に座るみゆきの姿。
再び、涙が出そうになる。”どれだけ、みゆきを不幸にするんだよ!”
だが、サトルは彼女のリハビリの手助けをするようになる。
サトルは会社を辞め、独立し、且つてみゆきと出かけた海の傍に家を建てるのである。
<そして、年月は過ぎ木曜日には、サトルはみゆきの面倒を見続けていた。そして、ある日あの海岸に行った時に、みゆきがサトルの手を握り、微かな声で言った言葉。”今日は木曜日なの?”
その言葉を聞き、サトルの眼から出る大粒の涙・・。
今作は、見る側に愛の本質(相手の身体の状態が変わっても、相手を想い続ける大切さ。)を問い掛ける作品なのである。>
奇をてらっていない純愛映画
ともすればファンタジーにも思えるストーリーですが、映画を観ているうちに引き込まれて、リアルに感じられたのは、二宮さん、波瑠さんがあまりにもピッタリ悟とみゆきに合っていたからかなと思いました。
二宮さんの涙のシーン 感動しました。
この映画では何度か涙するシーンがありますが、それぞれ違う感情で泣いてる涙だと伝わってきて、思わず涙が溢れました。
時間をかけて、想いを込めて ラストシーンにそれが伝わりました。じんわり温かい愛に溢れる映画です!
聞こえてたプロポーズ。
毎週木曜日にいつもの喫茶店で会う男女の話。
建築デザイナーの悟がデザインした喫茶店「ピアノ」そこは悟、悟の仲間も行きつけの店、そのピアノに通う謎の美女、美春みゆき、たまたま店ですれ違いピアノのマスターに「この店のデザインは彼が…」と、紹介され出会った悟とみゆき、悟のこだわりを分かってくれ褒めてくれたみゆき、またみゆきの持つハンドバッグを褒めた悟、その瞬間にお互い気になる存在へ…
スマホは持ってないみゆき…
いゃあ~めちゃくちゃ良かったです!
私主観ですが二宮和也君は映画、ドラマ何をやってもアイドル二宮和也君ってイメージだったんですが、冒頭の自宅で浸けてるぬか漬けを切って一口食べるシーンから何かナチュラルリスト和也だな!何て思いながら彼の演技とストーリーに釘付けになりました。
行きつけの店ピアノ、そこで出会った二人、悟(二宮和也)みゆき(波瑠)のやりとりのシーン何気ない日常、コーヒーを飲む、他愛のない話、食事、デート、何か二人の時間が、観てて心地よく幸せな時間、優しい時間に感じました。
何かその日常のやりとりシーンを観てるだけで何か泣けました。
連絡が取れないからこそ相手が気になる、心配になる、会いたい、今何してるんだろ?だからこそ会えた時の喜び、会えた時の二人の幸せそうな顔がとてもよかった。
ヒロインは波瑠さん完全ハマリ役!
彼女以外は考えたくないです。
オールキャスト全て素晴らしく悟の仲間役演じた桐谷健太さん浜野謙太さんも良く、「ピアノ」のマスターリリー・フランキーさんも相変わらずこの人は味がある俳優さんだなと思いました。
みゆきが来れなかった理由を知った時は声が出そうになっちゃうくらい泣きましたね!
必死に堪えましたけど(笑)
人それぞれ好みはあると思うけど他の作品も☆5評価してるけど、ちょっとこの作品は別格の評価☆5って感じです私の中で。
こんなストーリーの原作を書いたビートたけしさんは改めて凄いなと思いました!
もう一度観に行きたいな~
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