「良い意味で期待を裏切られた」アナログ くーさんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味で期待を裏切られた
一緒に観に行った人のチョイスで、観るまでは正直、期待薄だな…と考えていたのだが、ストーリーが良く惹き込まれた。
桐谷健太さんと浜野謙太さん演じる親友二人(特に桐谷健太の役)が、口調はふざけてても友だちを思いやる優しさにあふれてて、最高すぎた。
(Pianoで待つ波瑠さんに母葬儀の旨を告げに行くのとか、なんて良いやつなんだと…)
二宮くんと高橋恵子さんは、面差しも似てるし、お互いを気遣いながらも言うべきことをきちんと伝え合ってる姿、本当の親子に見えた。
幸せになれよとグータッチするとこ最高!
幸せになるとこ、その相手を母に見届けてほしかった!
波留さんの、ミハルとして人と関わるのに不器用さが感じられる感じも、上手すぎる!と思った。
海辺の糸電話、良かったな…
聞こえてたんだね…
ミハルの答えがミズシマには聞こえてなかったのに、ミズシマがミハルを大切にしたい、彼女を幸せにしたいから指輪買う!となるところ、語彙がなくて素敵としか言えないのが悔しい、本当良かった。
あそこのベンチでミハルが「目を見開いたら世界が優しかった」みたいに言った台詞、
毎朝目が覚める度に「なんでこんな人生なんだろう」と、つらいこと嫌なことばかり考えてしまう自分にはとても刺さった。
海大好きだけど、夜の暗い海には怖くて行けない。
一緒に行ってくれる人がいる人生、いいな。
携帯持ってないと言われたとき、進展を断る口実と解釈せずにビックリしつつも受けとめてアピール重ねるのは、男性が女性に魅了されてたからなんだろうけど、そこまでされるのいいなぁと感じました。
私は人間関係を築くのが苦手なので、ミハルがミズシマやその友人たちと関係を深めていけてるのが羨ましかったです。笑
指輪を用意したあとのドラマのような劇的な展開は、こんな友情に恵まれた人生すてきだなと思うなど、現実じゃないしと冷めることもなく着地点の上手さにうなりました。
ただ、いくら仕事ができる人とはいえ独立してあんなに上手くいくんかいとか、意思疎通すらできなかったのに結局できるようになるところは、都合よすぎかなと思ってしまいました。
自分で選ぶなら、ドラマに出るような今をときめく若手俳優さんの映画は選ばなかったはずなので、観れて良かったです。
この映画を好きな人がみんな、大切な人と幸せになれますように。
券売機でチケット買うのに戸惑ってたら、自然に教えてくれた店員さん、ご親切にありがとうございました!