「犬は無事です」ダークグラス 克晴さんの映画レビュー(感想・評価)
犬は無事です
ダリオ・アルジェント監督作!
という時点で、話の整合性とか殺しの必然性とかはある程度かなぐり捨てる必要があります。
それと引き換えに、殺意満々なビートに乗った、妙に凝った殺人シーンをたっぷり楽しめるのが、ダリオ・アルジェントという監督の作品なのです
が…
なんでしょう、アルジェントさんやはりお年で枯れちゃったんでしょうか。
最初だけはやる気満タンの殺人シーンを見せてくれますが、その後は特に見どころもない逃亡劇がタラタラタラタラ。
血が出るシーン、数えるほどしかありません。攻撃方法もいたって普通。不気味な人形で陽動したり、有刺鉄線のプールに美少女叩き落としたりしてたあのアルジェントはどこ行ったの!?
そういうワクワク血祭りシーンがない代わりに話が練ってあるかと言えば全然そんなこともなく、警察はド無能だし主人公たちもいちいち意味なくトラブるし…
結局、プラス方向にアルジェントらしい点は、殺意満々の音楽と、たまに出るおっぱいくらいでした。
がっかり。
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