ジョーカー フォリ・ア・ドゥのレビュー・感想・評価
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ジョーカー史上1番彼の人間性にフォーカスされた作品だったと思う。
抑圧と拒絶によって生まれた虚像と本来の自我との狭間でアイデンティティを模索するアーサー。ようやく本当の自分を見つけた彼だったけど、暴走した虚像によって全てを否定される…
なんて無常な物語なんだと感じた😢
この作品はマジで見る人によって解釈も好みも分かれる作品だったと思うけど、個人的にはすごく楽しめた!
特に面白く興味深いと思えたのは最後の部分で、あれによって"ジョーカー"に対する解像度が広がったw
ラ・ラ・ランドとダンサー・イン・ザ・ダークの愛の讃歌
個人評価:4.0
レディー・ガガをキャスティングした理由。なるほどそういう事か。
ダークサイドの中の愛の讃歌。追い詰められ時に始まる音楽。まさに悲しみの淵のビョークを連想させ、2人のダンスはラ・ラ・ランドが頭をよぎる。本作ジョーカーに期待した演出ではないが、見応えのあるショーである。
前作からこの物語はDCコミックのジョーカーではなく、アーサーというコメディアンを目指す1人の純粋な男を描いていると感じ、そのスタンスは今回も変わらず、アーサーの個人的な物語として見る事が出来た。
ホアキンの演技も今回も素晴らしく、5年の時を経てもアーサーそのものであった。
それにしても2人の関係は未完なので、これは続編あるな。
JOKERは名前だけ?
賛否両論(否が大分優勢ですが)ある映画ですが、鑑賞後グランドシネマ...
切ないフォリア2の作品
何やっとんねん
ジョーカーはアーサーを救ったか
「アーサー」に戻りたかった「ジョーカー」。3度殺される。
「社会」から拒絶された人間は、生きていくことはできない。それが「社会的に」であろうと「直接的に」であろうと。
前作の「アーサー」は、その「社会」との関係性を何とか保とうとして、最終的に「暴力」という手段を用いた。そして、「ジョーカー」が誕生し、一部の「社会」はそれを受け入れ、「カリスマ」となった。
この一連のジョーカー誕生の経緯が、私は好きだった。ダークナイト版のそれよりも、とても親近感があったし、真にあり得ないことではないなと感じさせられたからだ。
今回の作品では、主に、裁判を通して話が展開していくが、弁護手法は、この手の裁判でよくありがちな二重人格戦術で、別人格の「ジョーカー」が犯罪を・・・・・みたいな。そして、周囲は、社会も、因人仲間たちでさえも、「ジョーカー」を神格化して、決して「アーサー」であることは許されない雰囲気が蔓延していく。
しかし、実際のところ、アーサー自身はどう受け止めていたのだろうか。
彼は、精神的に強い人間ではない。むしろ、とても繊細でガラスのようにもろいだろう。だとするならば、永遠に「ジョーカー」を演じ続けることなど、到底、不可能なはずだ。
裁判途中で、「アーサー」は、「ジョーカー」を引き合いに出そうとする自分の弁護人を解任し、自己弁護の方法とるが、その時、私は、「あぁ、彼は、「ジョーカー」でなく、「アーサー」として裁かれたかったのか。」と勝手に思ってしまった。裁判結果はどうであろうが、「アーサー」に戻りたかったのではないかと。
そして、彼は、「ジョーカー」誕生の地である、あの階段に辿り着き、「アーサー」として再生を望むものの、再び「リー」から拒絶される。そして、最終的に用済みなった「アーサー」は、因人仲間では最大の理解者であったはずの若者から実際に死刑を執行される。
思い起こせば、前作も含めて、彼は3度殺されている。1度目は、前作で「社会」から。2度目は本作で、「リー」から。そして、最後に、本当に「因人仲間」から。
「アーサー」が犯した罪を肯定などできるわけないし、映画内容を現実のことの様に語ってはならないが、前作も含めて思うことは、「社会」は「アーサー」を本当に救うことができなかったのかということ。100人全員を救うことはできないかもしれないが、少なくとも、救いのシグナルを拾えるぐらいのアンテナを持っていてほしいしとは思う。
「社会」に翻弄され、「社会」に殺された「アーサー」。彼の冥福を祈ります。
作品自体の内容やホアキンのキャラクターに対する役作り・体作りは、大変に素晴らしいですが、ミュージカル映画を全く鑑賞したことがなくて免疫がないためか、途中、頻繁にスクリーンに流れる「リー」とのダンスや歌唱の場面にどうしてもなじめず、もっと別の表現方法があったのでは思ってしまう。原作のDCコミックもこのような内容なのか。結果、評価ついては、内容は★★★★ですが、全体としては★★にした。
ジョーカーに求めるものの違いが評価の違い
ホアキン・フェニックスがアカデミー主演男優賞に輝いた前作「ジョーカー」の続編。いやが上にも期待は増し、公開2日目にIMAXで鑑賞してきました。
ストーリーは、前作での殺人の罪で収監され、自身の罪と向き合うかのように穏やかに過ごしていたジョーカーことアーサー・フレックが、自身の前に現れた謎めいた女性リーに惹かれ、彼女に煽られるかのように再びジョーカーとしての振る舞いを取り戻し、自身の裁判さえも嘲笑うかのように周囲を翻弄していくというもの。
ホアキン・フェニックスの名を不動のものとした前作同様、本作でも彼の名演に魅了されます。役作りのために極限まで減量したであろう肉体や独特の乾いた笑い声から、アーサーの悲哀がひしひしと伝わります。一方で、リーと出会って赤いスーツに身を包み高らかに歌う姿から、ジョーカーとしての強い自信のようなものを感じます。そして、その両者の間で揺れ動く不安定な心情が、彼の全身からヒリヒリと伝わってきます。
その不安定さの原因となっているのが、謎の女性リーです。ジョーカーの熱狂的な支持者であり、言葉巧みに彼に近づいていきます。リーの境遇に親近感を覚え、惹かれていくアーサーの気持ちはよく理解できます。しかし、それがジョーカーに近づくためのリーの嘘だと知った時、アーサーは再び心に深い傷を負います。リーが求めていたのは弱く惨めなアーサーではなく、強く破壊的なジョーカーなのです。
一方、法廷ではかつての友人がアーサーの善なる一面を振り返りながら、今は恐怖を感じていると吐露します。かつて強者に打ちのめされたアーサー自身が、今や強者ジョーカーとなって恐怖を与えていると知り、己の行為や存在のもたらす影響を省みたことでしょう。そんなアーサーがジョーカーの仮面を捨て、自らの罪を告白する姿が切ないです。自らの手でジョーカーにピリオドを打ったアーサーですが、すでにジョーカーはアーサーだけのものではありません。ジョーカーという偶像を彼に求め、ある者はアーサーの元を去り、ある者はアーサーに失意をぶつけます。
結局、「ジョーカー」とは、本当の自分を認めてくれていた人の存在に気づかず、自ら創り出した偶像に翻弄され続けた、憐れな男の物語だったのだと思います。本作は、前作で誕生したカリスマ・ジョーカーに自らの手で決着をつける、見事なアンサームービーになっているような気がします。
とはいえ、ミュージカル映画ばりに押し寄せる歌の多さと茶番のような裁判のおかげで眠気を誘われ、鑑賞中は何度も意識が飛びかけました。しかも、鑑賞前は、今度はどんな破壊的なジョーカーを見せてくれるのか、そこにハーレイクインが加わりどんな化学反応を見せてくれるのかと期待していたので、観たいものが観られなかったという不満が大きかったです。レディー・ガガを迎えたことでこうなったのなら、このキャスティングは失敗だったと言わざるを得ず、何だか残念な作品だったという印象です。しかし、そう感じてしまうのも、劇中の大衆と同じようにジョーカーを偶像崇拝する心理から生まれる期待感だったのかもしれません。そう思って振り返ってみると、本作も決して悪い作品ではなかったと思えてきます。
主演はホアキン・フェニックスで、もはや何も言うことはありません。共演はレディー・ガガで、その存在感は圧倒的ですが、それが作品にプラスとなっていたかは微妙です。脇を固めるのは、ブレンダン・グリーソン、キャサリン・キーナー、ザジー・ビーツ、リー・ギルら。
所詮ネコに恋するスカンク
映画史に残る作品。
ホアキン・フェニックスとレディ・ガガの演技が圧巻❗️
ジョーカーに続いて今回もアメコミのバッドマンのジョーカーのイメージをなくして観た。
ストーリーはラストに関しては突っ込みを入れたいが、ストーリー以上に上回ったのがホアキン・フェニックスとレディ・ガガの演技だった。圧巻だし素晴らしかった。
ジョーカー役のホアキン・フェニックスの役作りが素晴らしかった。
賛否が日本でも見事に分かれた作品だが、私は賛をとる。
ジョーカーもそうだが、今回の作品もアメコミのバッドマンのジョーカーのイメージを捨てて観るとむしろいいのかもしれない。
違うよなー
裁判ばかり
前作と比較するとテーマがよく分からない
一作目は傑作だが、続編の出来が微妙な映画やドラマって多いが、今作もそういった映画だった。
前作は社会的弱者が殺人を契機にダークサイドに堕ちていき、悪のカリスマへと変貌するテーマでよくまとまっていた。今作はというと、レディー・ガガ演じるリーとの出会いがストーリーの肝になるが、それを通じて何を描きたいのかよく分からなかった。監督としては、孤独な人生を送ってきたアーサーに対して真に理解を示し、寄り添ってくれたリーとの恋愛を通じて、初めて彼の中に芽生えた希望を描きたかったのかもしれない。しかし、サイコパス同士の歪んだ恋愛関係以上のものを感じず、そもそも彼女を出す必要があったのかさえ疑問に思ってしまった。途中でしばしば出てくるアーサーとリーのミュージカルも、それ単体で見れば魅力的なものの、必要性に関しては疑問だった。
他にも気になる点があった。まず、アーサーがジョーカーのメイクをして出廷するところ。ジョーカーの姿が、失うものが無い人間たちのシンボルとなり、大勢の暴徒を生み出すことにつながっているのに、そのメイクでなぜ出廷を許されるのが疑問だった。しかも裁判というよりは、ただのジョーカーのパフォーマンスの場になっている。また、普通の裁判よりも多分警備が強化されているはずなのに、裁判所の爆破を成功させられる点も、リアリティを感じなかった。以上の点から、前作と比較して大きく劣る内容に感じられた。
ただ、刑務所の退廃的な雰囲気や音楽など、演出面に関しては前作同様に良かったので☆+0.5。
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