「今作まで見ることできれいに話が腹落ちする凡作」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ PIPさんの映画レビュー(感想・評価)
今作まで見ることできれいに話が腹落ちする凡作
前作を見たとき、世間の高評価とは違い、個人的には非常に疑問が残りました。
ジョーカーとは歴史に名を残すような悪党です。相当なカリスマと警察の裏をかく天才的な知略がないと成り立たないわけです。その点ヒースレジャー版はそこをうまく描けていたと思っています。
この作品のジョーカーは(言い方は悪いですが)そこら辺にいそうな世間に不満を持っている量産型重犯罪者という感じで、器ではないなと思っていました。これではすぐに警察に捕まるだろうし、脱獄したり、法廷で弁舌を尽くして刑罰を逃れることはおおよそ不可能だろうし、いったいどうやって本物のジョーカーになっていくのやら???と疑念を感じていましたが、本作を見ることでその結末に非常に納得しました。
と同時にSNSやインターネットの発達により実際よりも大きく誇張された虚像を人々があがめている現代に対する風刺も(勝手に)感じています。
非常に納得のいく本作ですが、結論としては驚きもなく退屈な時間が長い凡作と感じたため星3としました。
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