「浮遊感は無い あるのは現実」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ HIDEさんの映画レビュー(感想・評価)
浮遊感は無い あるのは現実
現実と虚構の境があいまいな前作のように
ぐわんぐわん混乱させられることもなく
至って理性的にロジカルに「その後」を描いた
病院や法廷が舞台では
派手な暴力や事件は起こりづらい
心情描写や感情の機微を丁寧に描こうという意図を感じた
ジョーカーが人々を惹きつけ
焚きつけ 煽りたて
やがてアーサー自身もがジョーカーでいたいと願い
ジョーカーになろうとした
でもアーサーはアーサーだった
ここまで現実を立体的に執拗に描く必要があったのか?
前作が残してくれていた想像の幅や広がりまでも狭めかねない作品に感じた
あえて夢から醒めさせるかのように
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HIDEさんのコメント
2024年10月27日
@トミーさん
前作のファンはある種の破壊衝動というか、ジョーカーに世の中の理不尽を全部ぶっ壊して欲しいと思いながら観に行ったと思うんですが、監督はそれを良しとしなかったんでしょうね。