「アーサーが好きでした」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ ひかるさんの映画レビュー(感想・評価)
アーサーが好きでした
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前作が面白く期待していた続編。
自分はアーサーという人間が好きだった。
巡れぬ生い立ちの中で、社会や周囲の人々からのけ者にされ、結果として虚無的なジョーカーへと堕ち群衆のダークヒーローとなる。
今作でジョーカーになってしまったアーサーがどうなるのかと期待していたが、まさか刑務所で犬死するラストとは…。
彼がもし本当に現実世界の人間であれば、恐らく裁判を通じて生育歴を鑑みて適切な治療を受ける事によって本来の自分を取り戻す為に進むべきだと思う。
でも、あの状況で自分を取り戻したところで何になるのだろうか?その結果が好きだった人から突き放され信奉者に惨めに殺されるという結果だった。
だからこそ、彼には本当の自分=アーサーに戻るのではなく、ジョーカーという空洞として存在して欲しかった。アーサーアレックスとして生きるのであれば、支持者や好きな人から見放されても安息に日々を過ごす姿が見たかったです。
『犯罪を犯したんだから惨めに死ぬべき』
この映画のメッセージは自分にはこう聞こえた。
そんな正論聞きたいが為に映画館に行ってねぇんだよ
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