「作る意義があった作品」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ コバさんの映画レビュー(感想・評価)
作る意義があった作品
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この作品そのものが好きか嫌いかは、さほど問題ではないように思う。
ただ作る意義はあったと。
前作は、社会的格差における底辺に位置する男が、狂いに狂い、カウンターを仕掛ける話。
ジョーカーの狂いっぷりに魅力を感じると共に、方法はさておき、底辺からの逆襲にスカッとした人も多いかと。
社会の反響に対するアンサーとして作られたのがこの映画。
ミュージカル劇とか裁判劇とかはさておき。大事なのはジョーカーはいない、って結論。
犯罪者の復活劇は描かず、「ジョーカーなんてフィクションなんだから、落ち着け。いい大人が。地に足つけて真面目に生きろよ」と言われた感じ。
シン・エヴァを身終えた感じにも似てる。
裁判所の外ではしゃぐジョーカーファンは、前作にあてられてホイホイ見に来た我々観客で、リーはその代表。
そんなリーが、ジョーカーはいないと理解して、階段を登っていく。そこがこの作品の救い。
明日からまた真面目に働こう。そんな風に思いましたよ。
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