「ジョーカーはひとりじゃない」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ Basieさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョーカーはひとりじゃない
クリックして本文を読む
北米での不評を横目に鑑賞してきました。
1作目の「ジョーカー」をどのように捉えていたかによって、評価がハッキリ別れる作品だと思います。
アメコミの「ジョーカー」として観たら、こんなにつまらない映画はないでしょう。
一方、ジョーカーではなく「アーサー」の物語として観れば、救いがない内容ではあるものの、満足できる出来だったと感じました。
「ジョーカー」はあくまでも象徴であり、アーサー以外にもジョーカーはいるのだと考えれば、また違った見方が出来ると思います。
最後のコナー・ストーリーに刺されたシーンで、コナーもジョーカーだと匂わす表現もありましたし。
ミュージカルシーンを入れることで、狂気に走るアーサーと、罪の意識に苛まれるアーサーの葛藤がよく表現されていたと思います。
なお、あまり評判のよくないフェニックスの歌声ですが、ガガと共にもっと評価されるべきだと思っています。オペラ歌手並みに上手かったら、逆に違和感があったのではないでしょうか。フェニックスはとても歌の上手い俳優だと思ってはいますが。
「ジョーカー」ではなく「アーサー」として鑑賞すること強くお勧めします。
コメントする