劇場公開日 2024年5月31日

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マッドマックス フュリオサのレビュー・感想・評価

全509件中、1~20件目を表示

3.5『怒りのデスロード』への繋げ方が上手い

2024年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

知的

過去作を全て観た後に劇場へ向かいました。
『怒りのデスロード』の前日談ということで、前作で登場した多数のキャラや小ネタが出てきて嬉しくなりました。

フュリオサが勇敢な戦士になるまでの経緯について描かれており、彼女が経験した辛い過去やジョーとの出会いなど、2時間半の中で沢山の出来事が展開されていました。前作への繋ぎ方も上手く、エンドロールのシーンで2作の物語が一つにまとまったときは職人技のような凄さに驚きました。さらに、映画では珍しく複数のチャプターごとに構成されていました。各章ごとにタイトルがついているので、小説のようにどこの場面まで進んだのかはっきりと表記されていました。

新キャラのディメンタス将軍は、インパクトの強い個性的な人物でした。ソーのような豪快な一面を持ちつつも、バイクで荒野をワイルドに突き進んでいく姿がかっこ良かったです(個人的には、MCUから転生してきたソーにどうしても見えてしまいます)。

全編フュリオサを中心に展開されるので、『怒りのデスロード』を予習しておくだけでも内容を理解できると思います。

ちなみに、今回は池袋のドルビーアトモスで鑑賞しました。劇場内の音響はとても繊細で、カーチェイスの場面では地震かと思うぐらい座席が揺れているように感じました(実際に起きていません)。

もう一度『怒りのデスロード』と併せて見直したくなるぐらい、素晴らしい前日談になっていました。

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Ken@

1.0Remember Me? いや忘れてください。

2024年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

さあ、前日譚祭りの真打ちの登場だよ!

マッドマックスの魅力は、世界観、カーアクション、個性ありすぎのキャラクター、計算された絵作りは皆が言うとおりだが、オレに関して言うと、メル・ギブソンそして手作り感、カルト臭、北斗の拳といったところ。

「狼よさらば」('74)、「ローリング・サンダー」('77)、「エクスタミネーター」('80)といったB級復讐バイオレンス映画の系譜の中でトップに君臨する第1作('79)、弱肉強食な世界を舞台に、タッてるキャラクターだらけが大人気の第2作(’81)、ハリウッド資本を受け、80年代のスピルバーグ的絵作り、音作り、大作感ありつつも、カルト臭は十分に残して、唯一無二の世界観の拡大に成功した第3作('85)ときて、「怒りのデス・ロード」('15)。

「怒りのデス・ロード」(以下FR)は正直過去3作に比べると、個人的にはそんなに好きではないが、それはメルがいないのと、手作り感が希薄になって、世界観があまり継承されてないのが気に入らないだけだ。(あと地を這うようなカメラワークと正面ドーーーーンが少ない)。(映画自体は長すぎる感はあるが)スピード感満載の、CG臭を上手く消し、ALL実写と勘違いする輩続出の見事な編集とカメラワーク、ゲスな悪役イモータン・ジョー、そして何といってもシャーリーズ・セロンはかっこよく、トム・ハーディも本作においては、十分にマックスだった。(初見時のマックスの去り際が不満だったが、今はあれは素晴らしいと思っている。)

「フュリオサ (ア マッドマックス サガ)」

あえてそうここで書くのはそういうことである。「マッドマックス フュリオサ」とは書きたくない。




フュリオサの物語は、FR制作時に既にあった、ということで、FRが成功したその流れで制作されたわけであって、本作「作りたくて作れた」作品であることは確かだ。だが、その構想からストーリーや設定がFRが成功したのち、ブラッシュアップされたのかと考えてみるとどうも違うようにみえ、また完成までの期間は、残念な運命、選択肢によって、こうなったとも見える。

残念な選択肢、あるいは運命のひとつは、ジョージ・ミラーがアニヤ・テイラー・ジョイを見つけてしまったことだ。シャーリーズ・セロンはこの前日譚に興味を持っていたようだが、ミラーは本作をそのタイミングで撮る気はなかったらしい。その間にアニヤを見つけ、
本作に抜擢。

実際、アニヤは素晴らしい役者だが、あのFRのフュリオサには繋がらない。額に黒塗りで目が映えるのは彼女以上の存在はいないだろう。目で語る必要のある役でもあるため、その素質は十分に発揮されたと思う。

だが、FRの、オレが魅了されたフュリオサはセロンの、たくましく大きくかつ美しくもある体躯、美しさを隠せる演技力、体を使ったアクション、シューティングの美しさ、サマになる、説得力のある画はセロンだからこそ。

たとえ、本作は少女時代だったとしても、170cmのアニヤではやはり厳しい。(派手に男と格闘するなど、キャシャな体躯でも許されるアクションに限定はされてはいたが。)

残念な選択肢、あるいは運命のもうひとつは、クリス・ヘムズワース。彼の本作での存在が本作の最もダメなほうへけん引している。

彼を使わざるを得ない等の事情もあったりするかもしれないが、この役ディメンタスが圧倒的に魅力がない。これはもともとの設定なのか、ヘムズワースに合わせたものなのか、とリあえず、つまらない。「エンドゲーム」でやっちゃってるから、イケメンのギャップも自虐ギャグにもならず、ただの二番煎じに。(そういや、隣にロキみたいなのもいたな)。

退屈だけなのはまだ許せるが、この存在のおかげで、イモータン・ジョーがイイヤツに見えてしまう構造が決定的にまずい。これだと、イモータンの前日譚が見たくなったが、わざとなのか。オレ自身はフュリオサよりイモータン・ジョーの前日譚のほうが絶対面白くなる、と思っている。(が、それだとカーアクションにはならないが、V8崇拝の理由など、ならなくはないか)

そして、母殺しの復讐の相手はイモータンじゃなかったんだと呆気にとられてしまった。

FRの、重傷を負いながらも、自身でイモータンに近づきの、「Remember me?」こそ、復讐を遂げる最高の決め台詞だったろうし、FR鑑賞時は、相当イモータンに恨みがあったと思わせる、FRの最もアガるシーンが台無し。

あと、フュリオサの左手。なんだ、ただの「1」のオマージュじゃん。手の地図を失ったために、FRでは緑の地にたどり着けなかったわけではないので、失う意味が軽すぎてもともとないことを忘れてしまってたわ。

映像面でいうと、今回CGと実写の差がはっきりしすぎて気持ち悪い。FRは早送りやカット割りで実にうまく隠せていたのに、どうしたものか。犬までCGなのはさすがに泣けた。

また、ガスタウンのありえなさは、どこの「スターウォーズ」なのかとか、緑の地のところとか、どこの「ワンダーウーマン」なのか、とか、物語もより寓話化された分、よくある話で、全く新味なし。「DUNE2」は興味なくて見てないが、砂漠は似たり寄ったりなのか?

むしろ、FRを見ていないほうが楽しめる。だから、おバカ映画でよく言う、「頭空っぽにして見に行け!」とは前作のことはすっかり忘れてしまえ、というのが正解である。

追記1

バッキバキのCG映画なのだから、若返りCG、この程度のアクションスタントならセロンで撮れるだろうし、アニヤもCGで体形作ればよかったのに。(直立の姿はちょっと似てたけど)

運命、タイミングは本当に残酷だ。

追記2

オッサンホイホイの前日譚祭りはこれにて、いったんお開きか。

ここまでは「オーメン ザ・ファースト」の圧勝。

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しんざん

3.5名撮影監督ジョン・トールの不在を嘆く。

2024年7月31日
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自分にとっての最大の収穫はディメンタス将軍! 居丈高で暴力的で、それでいて小心者であることを隠そうともせず、「ベン・ハー」の戦車みたいなバカげたバイクで精一杯去勢を張る。ほぼトークで進む異様なクライマックスがグレーなまま成立しているのも、この複雑でみっともない極悪党がいてくれたおかげではないか。また、冒頭のひたすらにプラクティカルなチェイスシーンも素晴らしく、ジョージ・ミラー翁の剛腕にひれ伏す。

ただ、「デス・ロード」への橋渡し的な役割のせいで、世界観が狭まってしまった残念さはある。結局イモータン・ジョーがただの為政者に見えてしまったし、ウォーボーイズもちっちゃいカルトのみなさんという感じ。そしてアクションシーン以外の絵が、「デス・ロード」に比べて非常に弱くなってしまったのではないか。人物を複数名入れる引きのショットの気の抜けた感じがひたすらもったいなく、これは名撮影監督ジョン・トールがいなくなってしまったせいではなかろうか。

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村山章

4.0前日譚かつ成長物語としての制約ゆえに前作超えはならず

2024年6月8日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

ご多分に漏れず「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)を最高に楽しんだクチなので、フュリオサの若き日を描く「マッドマックス フュリオサ」も大いに期待して鑑賞に臨んだ。「デス・ロード」の世界観に再会できて、そうそうこの感じ、と初めのうちは喜んでいたのだが、次第に物足りなくなっていき、前作の圧倒的な映像体験には残念ながら及ばない気がしてきた。

ジョージ・ミラー監督が1985年のシリーズ第3作「マッドマックス サンダードーム」から30年の時を経て発表した「デス・ロード」は、撮影技術の進歩も相まって、シリーズの再創造とでも呼ぶべき破天荒なビジュアル、スリリングでダイナミックなアクションシークエンスで観客を楽しませた。近未来の荒廃した砂漠の地で、3日間という限られた時間枠の中で逃げる大型トレーラー(ウォーリグ)と追う改造車群が繰り広げるバトルをリアルタイムで目撃しているかのようなライブ感(火を噴くエレキギターの弾き手と太鼓叩きたちを乗せたサウンドシステム搭載車もバカバカしくて最高)。もともと対立する立場のマックス、フュリオサ、ニュークスが手を組む展開もシンプルに盛り上がる要因だった。

一方の「フュリオサ」は、タイトルロールの彼女が10歳で連れ去られ母を殺されてから約20年(「デス・ロード」の中で「7000日以上過ぎた」という台詞があった)もの年月にわたるサバイバル、成長、そして復讐の闘いを描くストーリー。観客の心持ちとしては、前作の立て続けに起きる出来事を目撃し疑似体験するような感覚に比べると、どうしてもフュリオサの成長を俯瞰して見守るような、傍観者のような感じが優勢になってしまう。警護隊長ジャックとフュリオサの関係性は、前作のマックスとフュリオサの関係を一部踏襲しているものの、演じるトム・バークが前作の主演トム・ハーディに比べスター性が足りないことも含め、エピソードとしてやや弱い。

そして本作主演のアニャ・テイラー=ジョイ。アクション場面で健闘したとは思うが、前作でトム・ハーディと互角に渡り合ったシャーリーズ・セロンに比べて見劣りするのは否めない。これも成長物語ゆえの制約で、フュリオサが「強くなるまでの過程」を見せる映画であるため、アニャが演じる若きフュリオサが強すぎないこともいわば必然なのだが、肉弾戦で相手をぶちのめす痛快さが足りないと感じてしまうのも観客の自然な反応ではなかろうか。

興収面で北米でも世界でも前作に比べ不振で、前日譚の第2弾「Mad Max: The Wasteland」の製作にワーナー・ブラザースが慎重姿勢を見せているとの報道もある。何とか次で「デス・ロード」を超える大傑作を送り出してほしいのだが。

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高森 郁哉

4.5相変わらずの衝撃とカタルシス

2024年5月31日
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鑑賞方法:試写会

瞬間風速を更新しながら爆走し続けた前作と違い、今作はフュリオサの半生を描く上でストーリー重視であることは明白。だがやがて我々が脳天かち割られるほどの衝撃で気づくのは、そういった比較すら無意味だということだ。前作の成功がなければ本作は存在しないし、本作というストーリーの発端がなければ前作は生まれえない。つまり互いが爆発的なエンジンとなって支え合う間柄と言える。さらに本作は各章が唯一無二の舞台、展開、ヴィークル、轟音、炎、オイル臭さ、オレンジ色の砂塵にまみれた体感的アクションを提示して観客を熱狂の渦へ叩き落とす。その計り知れなさ。容赦のなさ。つくづくミラーのバイタリティは怪物の域を超えている。そして何より刻々と凄みを増すアニャ・テイラー=ジョイの寡黙なれど執念たぎる表情は至高の極みだ。観た後すぐデスロードを見たくなる、その後またすぐフュリオサを観たくなる。飽くことなき無限ループの始まりである。

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牛津厚信

4.0飽きさせないテンポが最高

2025年3月12日
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常にアクション
常に展開
セリフが少なくても観れます
そして繋がりも良かった

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シュウ

4.5希望を残したい

2025年3月10日
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鑑賞方法:その他

あぁ人類の闘争のすべてがあって辛くなります。唯一無二ともいえるこのシリーズの価値はフィクションとしてもこれを実現できたことなのかもしれません。

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Ironout22

3.0もっと狂ってほしかった。

2025年3月8日
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鑑賞方法:VOD

前日譚とか過去の話って正直あまり惹かれない。
なので怒りのデスロードは大好きだったけど、
フュリオサは二の足を踏んでしまった。

ネトフリで見たけど、
やはり怒りのデスロードを超える事はなかった。
フュリオサの物語が正統派過ぎて、
ディメンタスとイモータンジョーたちは狂ってるのに
マジメに見えてしまった。
もっと狂ってくれ!もっと暴れてくれ!
と満たされないまま結末を迎えてしまいました。

やっぱり前作の
行って戻って来るだけの話。
くらいシンプルな作りで、物語より世界観とアクションが
観たかったです。

ディメンタスのラストは狂っててよかったです。

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奥嶋ひろまさ

3.0一作目超えはないけど

2025年3月2日
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楽しい

興奮

クリヘムいるとマーベルぽさを感じるねなんとなく。そしてイモータンがまともに見える本作…そんなことはない…
冒頭の合成画像?があれすぎてショックだったけど後半は良かったです

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ぎょうざ

3.5アニャ好き

2025年2月27日
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鑑賞方法:VOD

イメージそのままに出来てる、そんな過去やったんやね、未来につながるような期待感でしめたな
コレ見てから、あらためて怒りのデスロードを観た、で、この次は何処につづくんやったっけ

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JK

0.5ちょっとクドいな~😖💦

2025年2月26日
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ネッフリで久しぶりのアクションでしたが、すっかり豪映画じゃなくなっててガッカリ😖⤵でした。時間のムダだったな~😅

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ケン

4.5目力

2025年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

前作でシャーリーズ・セロンが演じた警護隊長の若き日を描く。
演じるのは華奢だけど目力の強いアニヤ・テイラー=ジョイ。
フュリオサ(アニヤ・テイラー=ジョイ)は子供の頃、邪悪な悪党ディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)に母親を殺され、自らも捕らえられていた。
ひょんなことからイモータン・ジョーに預けられ、のし上がっていく。
大好きなシリーズだが、前作のインパクトが強すぎた。

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いやよセブン

3.0見所が…

2025年2月24日
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鑑賞方法:VOD

最初から最後までモヤモヤしていた。
見所はどこかな?

いつの間にか世界観がおかしくなってる

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つかちん

4.5前作を補強しつつ作品単体としても紛れもなく傑作

2025年2月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

やはり」また観たくなる作品としての力強さ」それに尽きる。
前作は劇場で観ることは叶わず、次作を製作しているという情報を観てからずっと心待ちにしていた。勿論期待しながらまた期間が長ければ長いほど作品のクオリティと、監督へのリスペクト故の「あれを超えてくるのかも」という思考に囚われ上がりきったハードルに自分でも苦しみつつ遂に鑑賞した。
初っ端のタイトル、音楽から前作と一緒で鳥肌が立ち感動した。それでもうゴールなのかもしれないが、幼いフュリオサと母親のカッコ良さ、突き進むストーリーに息を呑みつつ、成長したフュリオサの鋭い眼光に痺れた。これがカッコいいんだまた!何がどうとかはもはや分からん。とにかくその復讐に燃え、同じ寡黙だが前作までのマックスとはまた違い、「怒り」に全てを注いでいるからこそ言葉すら削ぎ落としていることが分かる。
若かりし(と言ってもそこそこな青年期ではあるが)イモータン・ジョーのビジュアルにも興奮し、ディマンタスと相対するカットには美しさすら感じた。それぞれの正義、という荒廃した世界では当たり前の考え方を踏まえていたとしてもバカで、それでいて人間らしい悪であるディマンタスの振る舞いは腹が立ちつつもズッコケてしまうようなポカをし続けるあたり憎めない一面もあった。
そしてあの世界、というか前作の世界観には似つかわしくないともいえるフュリオサの相棒となるジャック。長いシーンでは無いが確かな絆に心震わされた。神話的、そして本シリーズが語られたものとするならばジャックは観測した人間がフュリオサの生き様を中心に語ることに囚われた故にそばにいた男を十分に語ることが間に合わず、伝わってこなかった。なので本作ではあくまで「ある伝承の一つを語る」というスタンスであるため語る余白を持たせたキャラクターとなっているのではないかという説を推したい。あの世界ではアクが弱い、だからこそまだまだ語るところがあるキャラクターだと思う。
あとは15分程度だがしっかりと入れてきたカーチェイス大混乱バトルシーンは白熱で、観る前の「前作での期待」を十分に満たしてくれるものだった。
あ!この場所!このキャラ!この俳優は!とさせてくれるのもシリーズとしてしっかり細かなところまであったので是非とも前作を観たから観るべきだ。そして本作見た後また前作みて、たまには1-3も観て、世界に浸り続けよう。

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ezio

3.0うーーーーーん

2025年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

これで良いような、全然よくないような。
期待が大きかっただけに、というか幻想が膨らみすぎてたのか。

とりあえず純度100%のエンタメを求めてた身としては
冗長な感じがどうしてもしてしまった。

アニヤ・テイラー=ジョイの鑑賞用としては100点満点。

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mar

4.5神話と涙の邂逅

2025年1月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

知的

ディメンタスは涙という液体を知らなかった。喜びの涙と悲しみの涙では成分が異なるという説明を聞き、小さい女の子が流す涙を手にとり舐める。15年後、同じ涙をフュリオサはディメンタスの前で流す。二人は過去の悲しみと怒りを忘れない。ディメンタスはフュリオサを忘れていない。名前と異なり「忘れない」ディメンタスはフュリオサの「怒り」を受け入れる。

砦の中で絵画を模写する男がいる。前期ラファエル派のような絵で豊かな黒髪の女性、背景は緑したたる草木や花で自然に溢れている。フュリオサが髪に隠していた種から育てた、砦の中の唯一の木、緑の葉を沢山つけた木は誰の目にも触れない。この木があるからフュリオサは生きていける。

語り手がたまに入る。設定されているのはずっと先の未来なのに神話や伝説のように語られることでこの作品の質が高まったと思う。実際にあった過去の数々の戦争、今も続く戦争、これから起こるかもしれない戦争、映画の世界ではもう既に起きていた第三次世界大戦と、いつでもどこでも戦争は繰り返され終わることがない。

前作では弦楽器のメロディーを本編中で何度も耳にしたが今作ではエンドロールになって初めて聞いた。神話の人物は感傷的にならないことを、または感傷を自らに禁じたアニヤ=フュリオサの強さを表現しているようだった。アニヤはもちろん、難しい役回りのクリス・ヘムズワース共に適役だった。

おまけ
ジョージ・ミラー監督は「アラビアンナイト 三千年の願い」の監督でもあることを今更ながら知りました。彼の「アラビアンナイト」に号泣し、「フュリオサ」に感動したのは両作品に通底するもの(物語を希求する)があったからかも知れません。

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talisman

5.0最高のアクション映画!

2024年12月29日
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鑑賞方法:DVD/BD、映画館

興奮

幸せ

萌える

肩をすくめるフュリオサ可愛い!
セリフに頼らない最高のアクション映画なり!

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4423

3.5音量は大きめで観るのが良い

2024年12月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

イケメンのディメンタス将軍の率いるバイカー軍団とイモータン・ジョーとの覇権争い。女戦士フュリオサは幼少期から強く、最高にかっこいい。

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ホンマサ

2.0つまらなかった

2024年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

つまらなくて全部観るのにかなりの根気が必要でした☆

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hide1095

4.0世間とは評価が違う

2024年11月18日
iPhoneアプリから投稿

「デスロード」より評価は低いみたいだけど、なぜだろう。私はかなり面白かった。話自体は前作よりこっちのほうが好みなくらい。話に展開があるから。

欠点はアニャ・テイラー・ジョイの体格。背が低いし、手足が細すぎる。少女戦士という感じで迫力に乏しい。

でもまあ、十分楽しかった。映画館で見る映画はこういうのでいい。

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水原秀策