マッドマックス フュリオサのレビュー・感想・評価
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フュリオサ、初日鑑賞してきた。前作・怒りのデスロードが桁違いに凄す...
フュリオサ、初日鑑賞してきた。前作・怒りのデスロードが桁違いに凄すぎたので、今作もカーアクションとかすごいのに、大人しく感じてしまったw。
フュリオサを主人公とした前日譚、スターウォーズにおけるローグワン。面白かった。フュリオサ役の人、子役も大人も眼力がすごかった。
CGじゃないアクションシーンの凄まじさ
ディメンタス将軍が狂ってていいキャラしてたし、マイクで手下たちに話してるシーンが意外とかっこ良くて個人的に好きな場面でした。前作と同様カーチェースの迫力が凄く良かった。
前作とも繋がっていて前作で語られなかった真相があって驚きも多くてより『怒りのデスロード』を見返したくなる場面が沢山ありました。
前回と同じくCGだと思うようなシーンが沢山あってめちゃくちゃ面白かった!!!!
よくもこんな凄い作品を作ったものだ
前作に続き、巨大トレーラーで疾走しながらの戦闘など、凄い迫力です!
前日譚なので、筋が読めてしまう面はありますが、それを差し引いても凄い作品です!
I'm Furiosa!
「怒りのデスロード」は強烈にぶっ飛んだ設定の中にも大味にならずディテールにもこだわった点がツボだったが本作はそこまでではなかった。
だが大きな瞳が際立つメイクや紅蓮の炎をバックにしたショットなどアニャ・テイラー=ジョイのフュリオサを最高にカッコ良く撮っており、それだけでも満足した。
幼いフュリオサ役の子がアニャに無茶苦茶似ており、さらにいつのまにかアニャになってて切り替わりがわからなかった(中間あたりにはCG使ってた?)
シャーリーズ・セロンのように10頭身くらいのモデル体型ではないので、坊主になったアニャは中学の野球部みたいに見えて最後まで可愛かった。
ウォータンクが造られる過程が見れて良かった。
後ろのグルグル回る装置(ボミーノッカーだっけ?)は奥の手的な使われ方だったが、見た目ほどすごい攻撃力ではなかったように思う。
怒涛のカーアクションは空中からの攻撃などまたまたこっちの上を行く発想に度肝を抜かれた。
舗装道路が出てきて少し驚いたが、時代設定を考えれば当たり前のことと納得。
イモータン・ジョーはやっぱ賢い。
ディメンタスはマイクパフォーマンスが大好きだが、もっと残忍で憎たらしい方がカタルシスを感じられて良かったのに。
ジョージ・ミラーって正統派の面食い。
【”緑の地へ再び。”少女が、母の復讐の為に砂塵舞う荒野で過酷な運命に抗いサヴァイヴしていく姿を壮絶なるマッドワールドを背景に描く。轟音の中展開される激しいカーチェイス、銃撃戦に圧倒される作品である。】
ー ストーリーはシンプルだ。少女フュリオサが”緑の地”からディメンタス(クリス・ヘムズワース)率いるバイク軍団から連れ去られ、彼女を救おうとした母は無残な最期を遂げる。その姿を見た少女はディメンタスへの復讐を誓い、イモータン・ジョーの配下となり思いを遂げる。ー
◆感想
・今作は、少女だったフュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)が成人になりギラギラした目で、壮絶な運命に抗う姿や、イモータン・ジョーのためなら喜んで命を投げ出す全身白塗りのウォー・ボーイズ達が、イモータン・ジョーが支配する砦を守るため、ディメンタス率いるバイク軍団と戦う姿にまずは、一気にジョージ・ミラーワールドに引き込まれる。
・マッドマックスシリーズの最大の魅力である、カーアクションも実に見応えがある。イモータン・ジョーの警護隊長ジャックが運転する巨大タンクローリーと、ディメンタス率いるバイク軍団とのスピード感溢れるシーン。ウォー・ボーイズ達は巨大タンクローリーの上に立ち、激しい銃撃戦を繰り広げる。
次々に銃弾に斃れながらも、次々に出て来るウォー・ボーイズ達の姿。
殆ど台詞は無いが、実に見応えがあるシーンが延々と続くのである。
■前作の、シャーリーズ・セロンが演じたフュリオサと比べると、今作のフェリオサはその若き時を描いており、更に演じるアニャ・テイラー=ジョイの常人と比較すると可なり大きい眼が、復讐心で煮えたぎっているフュリオサの心を見事に表しているのである。
・ディメンタスは巨大な車輪を6つ装着したトラックで、警護隊長ジャックとフュリオサが乗るV8エンジン搭載車の上に乗り上げ横転させ、警護隊長ジャックとフュリオサは囚われの身となるが、フュリオサは負傷した左腕を残し逃走するのである。
・そして、フュリオサが到頭、ディメンタスを追い詰め額に銃を当てても、彼女は簡単には殺さない。何度も何度もディメンタスを殴りつけるが、彼も死を全く恐れて居ない。
ディメンタスの特異なキャラが際立つシーンである。
<今作の上映時間は2時間28分であるが、”偉大なる監督、ジョージ・ミラー”が創出した世界観にドップリ嵌れば、体感1時間である。(NOBUの体感)
是非とも、大スクリーンで鑑賞して頂きたい作品である。>
決してつまらない映画ではないが、企画の性質上、前作の縮小再生産に陥...
決してつまらない映画ではないが、企画の性質上、前作の縮小再生産に陥ってしまうのは必然だったか。
なによりイモータン・ジョー麾下のキャラの濃い悪党どもの再登場に「また会えた!生きてる!動いてる!」って思うより「今ここでぶっ殺させろよ~」ってなるのが自然だろう。
でも殺せない、前作(未来)で死ぬ定めだから。
フュリオサの出身地争奪戦が忘れられたり(定番の「肌に地図を彫る」までやっておきながら!)、都合のいい彼氏が湧いて雑に死んだり、大戦争がほぼナレーションで終結したり、
ストーリーもそこそこ適当。
タンクと弾薬畑でのバトルは見ごたえあったが、ストーリー上の盛り上がり所とは微妙に外している。だが、一番良くない点はヒロインが(個人的には好きな俳優だがそれだけ余計に)女戦士としてはミスキャストなところ。骨格の作りからして別の生き物で男装して何年も潜伏するのに説得力がないのはまだしも、戦装束がまったく似合っていない。
戦士として復讐者として決戦に臨む最後のシーンで、一番美しくカッコよくならないと話にならない。
シリーズ通してブレない世界観
前作「怒りのデスロード」も面白かったが役者の格差的な感じもあってかマックスよりフュリオサの印象が強かった。
前作の続編をマックス主人公でいくのは難しい感じがするのでフィリオサ主人公になったのも合点がいく。
今回も「なんじゃそれ?!」と言いたくなるバカバカしい程のカーバイオレンスアクションは見ていて清々しい。
これが最近流行りの三時間超えの作品なら腹一杯の「もうええで」になるが148分、腹八分目で終わらしてくれてるのも良い。
シリーズ初見でも問題なし!フュリオサの悲しみを感じる映画
過去作を全く見ていないのですが、ネットで調べたとおり問題なく楽しめました。
少女フュリオサ役のアリーラ・ブラウンがかなり高ポイントです。凛々しく、可憐な佇まいは「ブルー」の女の子を超えたか?と思うほど素晴らしかったです。
ジョージ・ミラー監督は、日本のアニメ(北斗の拳やガンダム)が好きだと感じるのも好印象です。ジャギ(フュリオサの母親の鉄仮面)やグフ(ガスタウンの方のボス)を連想しました。
ほとんどアクションシーンなんですが、疾走する大型トレーラーを複数のバイカーが槍のような武器で攻撃するシーンが一番良かったです。
ラストシーンも冒頭のシーン(リンゴ)を連想させ、よく考えてありました。
序盤は秀逸、中盤から終盤にかけてはあまり盛り上がらない印象でした。
見終わってから、フュリオサの悲しみを感じる映画です。
北斗の拳の悪者みたいなのが大暴れするだけでいいんだけどな…
もう北斗の拳の悪者みたいなのがバイクに乗ってて、みんな頭悪そうでパンクで最高なんですよ!
でもねぇ…言っちゃえばそれだけで全編押し通して欲しいのに、長いセリフ聞かされると「そういう映画じゃないんだよ!」って勝手に思っちゃうのよね。
初
シリーズを観ていなくて初めて鑑賞。
クリスが好きなので楽しみにしていた。
怒りと復讐心、フュリオサの大きな目、華奢な身体で戦う姿が忘れられない。
後半、腕を…するシーンが衝撃!
皆さんのコメントを読むと前作が相当良かったようで観てみたい。
ジョージミラー色堪能
乾いた世界観、大迫力のカメラワークは流石!
充分に楽しめる反面
これまでのスピード感減
ヒロインとしてフュリオサが華奢
(ミシェルロドリゲスやアンジー的なリアリティ無し)
ちょっぴり残念⤵︎
マッドマックス:フュリオサ 流石に前作のデスロードを超える事はなか...
マッドマックス:フュリオサ
流石に前作のデスロードを超える事はなかったがそれでも近年縛りだらけの洋画作品の中では色々と縛りなく監督のやりたい自由を表現された作品でとても楽しかった。
個人的に好きなクリヘムとアニャもとても魅力的でこの点も満足。
怒りに囚われた復讐劇作品は数多く見てきたがやはりこの作品の世界が最たる復讐に満ちたそして囚われた怒りの世界であり興奮する。
最後のシーン、そしてエンドロールで過去作のシーンが流れた事もあってかまた過去作を見返したくなる気持ちで劇場を後にした。
個人的な2024年洋画新作鑑賞ランキング
1 ネクスト・ゴール・ウィンズ 4.8
2 Firebird ファイアバード 4.8
3 コット、はじまりの夏 4.7
4 マッドマックス:フュリオサ 4.7
5 アイアンクロー 4.7
6 ありふれた教室 4.7
7 オッペンハイマー 4.7
8 クレオの夏休み(横浜フランス映画祭2024) 4.7
9 コンセント 同意(横浜フランス映画祭2024) 4.7
10 ARGYLLE/アーガイル 4.7
11 アリバイ・ドット・コム2 ウェディング・ミッション4.5
12 9 恋するプリテンダー 4.5
13 バティモン5 望まれざる者(横浜フランス映画祭2024) 4.5
14 システム・クラッシャー 4.5
15 デューン 砂の惑星 PART2 4.5
16 愛する時(横浜フランス映画祭2024) 4.5
17 ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 4.5
18 アクアマン/失われた王国 4.5
19 ニューヨーク・オールド・アパートメント4.3
20 マリア 怒りの娘 4.0
21 異人たち 3.7
22 ミツバチと私 3.6
23 ブリックレイヤー 3.5
24 猿の惑星/キングダム 3.5
25 ネネスーパースター(原題) Neneh Superstar (横浜フランス映画祭2024) 3.4
26 胸騒ぎ 3.4
27 オーメン:ザ・ファースト 3.4
28 RHEINGOLD ラインゴールド 3.3
29 12日の殺人 3.3
30 インフィニティ・プール 3.3
31 ゴーストバスターズ フローズン・サマー 3.2
32 プリシラ 3.2
33 コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話- 3.2
34 コヴェナント/約束の救出 3.0
35 僕らの世界が交わるまで3.0
36 ブルー きみは大丈夫 3.0
37 ゴジラ×コング 新たなる帝国 3.0
38 ブルックリンでオペラを 3.0
39 ストリートダンサー 3.0
40 カラーパープル 2.9
41 弟は僕のヒーロー 2.8
42 RED SHOES レッド・シューズ 2.8
43 画家ボナール ピエールとマルト(横浜フランス映画祭2024) 2.7
44 Vermines(横浜フランス映画祭2024) 2.6
45 関心領域 2.6
46 ボブ・マーリー ONE LOVE 2.5
47 タイガー 裏切りのスパイ 2.5
48 ジャンプ、ダーリン 2.5
49 またヴィンセントは襲われる 2.4
50 人間の境界 2.4
51 エクスペンダブルズ ニューブラッド 2.3
52 けもの(仮題)La Bête(横浜フランス映画祭2024) 2.3
53 マダム・ウェブ 2.3
54 落下の解剖学 2.3
55 ダム・マネー ウォール街を狙え! 2.3
56 哀れなるものたち 2.3
57 PS1 黄金の河 2.3
58 ティアーズ・オブ・ブラッド 2.3
59 フューチャー・ウォーズ 2.3
60 殺人鬼の存在証明 2.3
61 エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命 2.3
62 ザ・エクスチェンジ 2.2
63 DOGMAN ドッグマン 2.2
64 パスト ライブス/再会 2.2
65 リトル・エッラ 2.2
66 パリ・ブレスト 夢をかなえたスイーツ 2.2
67 ボーはおそれている 2.2
68 ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 2.2
69 瞳をとじて 2.2
70 ゴースト・トロピック 2.2
71 葬送のカーネーション 2.2
72 Here ヒア 2.1
73 美しき仕事 4Kレストア版(横浜フランス映画祭2024) 2.0
74 ハンテッド 狩られる夜 2.0
75 サウンド・オブ・サイレンス 2.0
76 トランスフュージョン 2.0
77 ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ 2.0
78 ゴッドランド GODLAND 2.0
79 キラー・ナマケモノ 1.9
80 ザ・タワー 1.9
81 ポーカー・フェイス/裏切りのカード 1.9
82 マンティコア 怪物 1.9
83 FARANG/ファラン 1.9
84 潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断(イタリア映画祭2024) 1.9
85 アバウト・ライフ 幸せの選択肢 1.8
86 サン・セバスチャンへ、ようこそ 1.8
87 デストラップ 狼狩り 1.6
88 No.10 1.5
89 VESPER/ヴェスパー 1.5
90 ナイトメア/夢魔の棲む家 0.9
91 フィスト・オブ・ザ・コンドル 0.5
番外
ソウルフル・ワールド 5.0
QUEEN ROCK MONTREAL 5.0
あの夏のルカ 5.0
私ときどきレッサーパンダ 5.0
FLY! フライ! 5.0
犯罪都市 NO WAY OUT 4.5
DUNE デューン 砂の惑星 リバイバル 4.0
バジュランギおじさんと、小さな迷子 リバイバル 2.0
メメント リバイバル 2.0
π〈パイ〉 デジタルリマスター 2.0
貴公子 1.5
マイ・スイート・ハニー 1.5
ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター版 1.5
ソイレント・グリーン デジタルリマスター版 1.5
前日譚だから、マシンもそこまで進化していないのは分かるが…
IMAX版 初回で鑑賞
今作は母を失った幼少期のフュリオサがいかにして成長し、復讐を成し遂げるのかというのがテーマ。もちろん今作も凄いバトルアクションは健在で有るが、前作の様なバトルメインではない。
フュリオサ役はアニャ・テイラー=ジョイであるが、アニャはなかなか出てこない。幼少期が思いの外 長い。しかし子役のアリーラ・ブラウンもとても素晴らしい。
以降ネタバレ有り
幼少期、助けに来てくれた母が犠牲になって「逃げろ」と言っても、やっぱり戻る。しかも母は磔の刑にされちゃう。そりゃ復讐したくなる。でも捕えられる。
シタデルに連れて行かれる。イモータン・ジョーは10年以上前も変わらぬ風貌。シタデルで坊主頭になって逃走を計る。崖途中に生えた短い枝に髪が掛かる。そのまま枝が伸び、葉も出る。10数年経つ。
逃げたフュリオサはどうなるんだと思っていたら、少年に変装してジョーの部下になっていました。
前作義手であったフュリオサ、その理由。前作の冒頭に直接繋がるシーン。そして前作を流用したエンディング。製作・脚本も兼ねているジョージ・ミラー監督だからできた統一感。
今作を観た後、前作を見直す。そしてもう一回今作を観る。(できれば4DX)
…………
冒頭のシーン。桃を取っていた少女は何故バイクの連中に近づいたのか?近づかなかったら誘拐されなかった。その理由付けが欲しかった。
桃🍑に意味有るの?(🍎にしか見えなかった)
赤マントのディメンタスはマイティーソーにしか見えない。
6時間考えました(これでもw)
久しぶりに旧作(4作品)をきちんと復習し直して挑んだ本作品、U-NEXTのポイントを利用してアップグレード分(700円)だけを支払い、丸の内ピカデリーのドルビーシネマで鑑賞です。公開初日の1回目(8:40~)は客入り意外に淋しく、、まぁ、台風の影響もあったと思いますし、恐らくは明日のファーストデイと重なる土曜が混むのかと思います。
なお、本作は前作フューリーロード(原題を基にこれで通します)の前日譚であり、メインキャラクターはフュリオサ。マッドマックスサーガではありますが、いわゆる「ナンバリング」ではなく「スピンオフ」ということかと思います。(間違っていたらすいません)
で、感想ですが、今回も素晴らしい作品に仕上がっていると思います。ダメな前日譚に有りがちな、設定や展開に「矛盾」や「都合の良さ」がなくその脚本の仕上がりに思わず唸らざるを得ません。フューリーロードにおけるフュリオサという存在や彼女の行為、また語られるだけだった過去が明らかになり、そもそも前作フューリーロード自体がしっかりとした構成で作られたことを改めて理解できます。
ただ、如何せん「前作と比べて観てしまう」ことは避けられませんし、もし前作以上のものを期待してしまうと若干肩透かしな感があることも否めません。勿論、フューリーロードが傑作すぎるというのもあると思いますが、そもそもそれは本作を見誤っています。某シリーズのようにただただインフレ化していく作品とは違い、これはまさしくサーガにおける1つの作品であり、全体の一部。そして、前述したとおりに全体を理解するために重要な作品なのだと思います。
などと、私ごときが語っておりますが、この結論に至ったのは鑑賞後からこのレビューを書くために考え続けた6時間の結果です。正直、私自身観終わってすぐは戸惑いがありました。未熟な私、ついつい「すぐに欲しがる癖」がついていますが、サーガはまだ終わりではありません。と言うことで、点数こそ4.0にしましたがこのサーガにとっては重要な作品でありつつ、満足度も充分。また必ず観直します。
アニャが戦う姿は「ナウシカ」の清々しさ、大きな目がアニメそのもの
ハリウッドでもブロンドで美女中の美女スターが圧巻のダーティ・アクションに挑む。よくぞ前作でシャーリーズ・セロンを口説いたもので、監督の慧眼が大いに評価され、彼女を芯に据えた本作が生まれた。ただし前日談として選んだキャスティングがお見事、現在のハリウッドでピカ一の美女と言えばアニャ・テイラー=ジョイに尽きますから。およそ華奢でガラス細工のようなアニャは大柄(177cm)なセロンと違って小柄(と言っても169cm)ですが、有無を言わせぬ美女だからこそカラカラに乾いた赤い台地に坊主頭にも関わらず大スクリーンを支配する事が出来た。被り物にマスク姿で砂漠に立つ、殆どアニメのように大きな目だけで物語るショットは「風の谷のナウシカ」そのものでした。
もう10年近く経つのですね「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が2015年ですから。1979年に初公開のメル・ギブソンの出世作「マッドマックス」が狂気の世界を描いて大ヒット、その10倍の大金を投入しての「マッドマックス2」1981年を経て、「マッドマックス/サンダードーム」1985年はティナ・ターナーがセールス・ポイント。これで一旦終わったはずだったのに、なんと30年も経ってジョージ・ミラーは完全復活させた。
トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、とキャストも一新してのリブートで、昔は無かったIMAXなどのプレミアム・スクリーンに最適化した爆音映画で大成功。この手の作品がアカデミー賞にまで絡むなんて快挙です。だから当然その続編は営業的にも必須なのでした。が、この9年間はどう派生させうるべきか、試行錯誤の積み重ねだったでしょうね。
「スター・ウォーズ」のキーワード「may the force be with you」に倣って本作では母娘の別れのシーンに2回も登場するのが「star be with you」。地球壊滅後の限られた緑豊かなグリーン・ランド、フュリオサの故郷でもあるその場所を忘れるべからずと、星座の位置関係を左腕にタトゥーで刻む。決して敵に場所を知られてはならないために。ところがセロン版では左手が義手だったはず、ここがストーリー展開のポイントで、悲劇的展開がクライマックスとなる作劇。前日談の宿命がここにある。
とは言え、売りの過激アクションは正直言って前作で尽きたようで、巨大なタンクローリーは登場するけれど新味はないのは確かです。敵も味方もごちゃごちゃの中盤での猛スピードアクションは、こんなに爆音にも関わらず退屈を催しもするのが残念。運転する役者の背景が明らかに合成と見えてしまうのも惜しいですよね。体当たりのリアル・アクションがウリですが、結構なSFXを駆使してますね、別に悪くはありませんが。前作のように白塗りのウォー・ボーイの一人にニコラス・ホルトを配し、クロース・アップすれば白塗り戦士に情が移りもするのですが、単なる自爆駒にしかみえないのが勿体ない。
憎き敵役としてのディメンタス将軍に扮したクリス・ヘムズワースがいいのですね。ワシ鼻のつけ鼻つけての憎々しさを思う存分発揮し、まるで楽しんでいるようなのびのび怪演が素晴らしい。脇役だからこそ出来る芸当で、普段は圧巻の主役ばかりでヒーロー役となれば責任多く、こうは行きません。そして伸び放題の髭面に、おや、ケビン・コスナーそっくりなのに驚いた。
ラストシーンには、前作のアクションシーンが一部映し出され、フュリオサ役のシャーリーズ・セロンも映り、こうして前作に繋がるのですよと、ご丁寧です。正面ショットではなく後姿と真横のショットの大柄シルエットに、アニャとの違いを再認識。それにしてもNetflixの「クイーンズ・ギャンビット」が2020年ですから、監督はこれを見てアニャを口説いたのでしょうね。本作の撮影が2022年の頭となってますから、もう2年以上前、「ラストナイト・イン・ソーホー」が公開された頃ですか。彼女が売れるか否か不確実な頃なのにね。
p.s. IMAX版、通常のワイドスクリーンで、天地までフルに伸ばしたものではありませんでした、ちと残念。
なんか暗い
フュリオサが誘拐されてから復讐するまでのお話。
お話の軸が復讐にあるからかなあ、なんか暗いのよね。
前作のような壮大なバカバカしさ、バカバカしい壮大さがない。
そして憎むべきディメンタスさんが、いまいち倒しがいがないというか、そこらの会社にもいそうなパワハラ課長くらいの小物感というか。まあそれなりに自己中で悪いことも色々やってるけど、マッドマックスってもう根本がそういう時代じゃん。
フュリオサはディメンタスに復讐を遂げてすっきりしたかもしれないけど、観客的にはいまいちすっきりしない。そもそもフュリオサ自身が何をどうしたいのかもよくわからない。まあセリフないからしょうがないんだろうけど。
そして復讐方法はなんでそうなるのか。本当に意味が分からないよ。
それよりイモータン軍とディメンタス軍の最終決戦は無しなの?
ディメンタスさん、派手にガスタウン燃やして「砦攻めたるわ!」ってガソリン撒きながら大群で押し寄せてきてたのに、なんでいつの間にかフュリオサ一人でも倒せる小人数になってるの?うーん・・・
まあちゃんと派手なアクション大作ではあるので、それなりに楽しめますよ。
血は沸かず、気持ちも踊らず。。
前作は好きすぎて、IMAX、4dx、白黒、ノーマル、劇場で観て、友人も誘いまくって、ブルーレイも何度も見て、何人にも配って。今回も期待マックス、最初はIMAXでしょ!と、行ってみたが、、前半部分はなるほどなるほどと見ていたが、。母親の話くらいまでは良かったんだけど。何も知識入れず見に行ったので、ほう、これが敵になるのか?と思ってみたが、やはりイモータンジョーのインパクトに勝てず。てか、ディメンタス、今までの敵の中でもずば抜けてしょぼくない?中ボス以下な感じ。どうなっちゃってんだ。。てか、やはりバイクより、車よね。マッドマックスは。バイクはおまけ。
前作の、内容は行って帰ってくるだけ!みたいな事もなく、なんか話もややこしく感じてしまった。IMAXなのに入り込めず。終わった直後に席を立つ人も多かった。最後のラスボスとのやりとりもなんか、ダラダラと長い感じで。全然マッドマックスしてない。
キャラクターとかは良かったのになぁ、、前作のキャラは凄かったからなぁ。。ディメンタスが酷い。あ、リクタス役のプロレスラー、前作と比べて時系列的に若くなってる設定なのだが、身体の仕上がりが前作に比べてダルダルだったなぁ。。あれは萎えた。
私には残念な作品でした。一回で良いなぁ。、今回は。
前作はグッズも探して買いまくったほど好きな作品。こんな低評価、ほんとつけたくない。残念。
文付け足しました。言い足りないくて。
私は期待外れ
公開を心待ちにして初日IMAXに観に行ったが、とにかく前作の強度がなかった。
同じ世界観だから新鮮味は無し。
物語はダラダラと緊迫感無し。
アクションも薄味。
アニャもクリスも良いのだが、前作でトムやヒューが醸し出していた狂気が無い。
知ってるメンツが知ってる世界で揃う、同窓会のような作品でした。
ただ、砂漠の絵は綺麗だったし、もう一度見たら感想も変わるかもしれません。
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