マッドマックス フュリオサのレビュー・感想・評価
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ミラー屋の伝統芸能健在!!
IMAX、2D字幕版で視聴。
映画冒頭で悪党どもがフュリオサを攫って逃走するシーンからすでに「よっ、ミラー屋!待ってました!」と叫びたくなります。
悪党が駆るバイクのエンジンが吐き出す爆裂音を聞いているだけで気分が高揚します。
悪党どもをじりじりと追い詰めるフュリオサの母がカッコいい!ライフルで一人また一人と仕留めていき・・・。
とまあ、以降とことんマッドマックスな世界観が展開されていきます。
これまでのマッドマックスシリーズが好きな方であれば、間違いなく今作も満足していただけると思います。
私も前作を劇場鑑賞後は、「俺もウォーボーイになりたい!」などと一時的に思考が最大に狂った身であり、今作でも大いに「マッドマックス」を堪能することができましたが、マッドマックス好きであるがゆえに、敢えて厳しいことを言わせてもらいますと、
「想像通りの出来ではあったものの、想像以上とまでは行かなかった。」
基本的にどのマッドマックスも「人々を苦しめる暴君を、ダークヒーローがド派手に成敗する」話であり、アクションシーンも前作とテイストはほぼ同じだし、前作の前日譚でもあるため、ある程度結末が予測できてしまい、常に自分の想定の範囲内で物語が展開されていくという感覚でした。
というわけで、前作を5点満点とするなら、今作は4.5点といったところでしょうか。
しかし今作、サーガと銘打たれておりますので、今後、更なる快作を世に生み出していただけるよう、ミラー監督の益々のご健勝を祈念いたしております。
最高にヒャッハーな2時間半
疾走しながらのバトルシーンは、ピタゴラスイッチ的に細部まで計算し尽くされ、キャラクターの一人ひとりが、はしのほうでもサボることなくヒャッハーしていて最高にテンション上がる。
音楽もクラシックなスペクタクル映画のようで、音割れしてるかのように大袈裟でスケールがデカいし、ディメンタスのバイクからも察するに、『ベン・ハー』あたりのオマージュなのかな。
2時間半近くある長尺だけど、全く飽きる事なく、ずっと面白い。
また今作もモノクロバージョンでも観てみたい。
イモータン・ジョーのビジュアルをadorableと表現するのは面白いのだけど、なにぶん発音がオージーすぎて、ところどころ何言ってるか、字幕なしでは分からなかった。
ショーシャンクの空に
本作は物理や化学の法則を無視した壮大なアクションが魅力です。
G.ミラーは、
観客を、驚かせるか、喜ばせるか、の二者択一、
どちらかしかなく、
本作もその例に漏れません。
暗証番号やハイオク燃料の設定には驚かされますが、
それもまた映画のユーモアの一部です。
三次元の物理法則を無視しながらも、
映画の内在するルールを厳格に守る姿勢が際立っています。
言葉で語るよりも、
体験することに価値がある映画ですが、
ひとつだけ注目したいのは、
〈Redemption(贖罪)〉というテーマです。
前作のラスト、フュリオサのセリフ、
マックスに対して〈Redemption〉と話す。
映画館の字幕では「生まれ変わる」、
テレビ版では「過去の清算」と訳されていました。
日本語訳の難しさが伺えますが、
本作のタイトルがフュリオサである以上、
この〈Redemption〉こそが物語の核心であると考えられます。
フュリオサが何度も逃亡を図り、
彼女たちを連れて逃げようとするもイモータン・ジョーに捕まる、
その繰り返しの中で何が起きたのか。
フュリオサの覚醒やジョーの逆襲?
などを描かないと、〈Redemption〉というテーマに真に迫ることはできないでしょう。
ちなみに、『ショーシャンクの空に』は原題が『The Shawshank Redemption』であり、〈Redemption〉というテーマがいかに重い意味を持つかを示しています。
このシリーズにおいても、
このテーマがどのように展開されるかに期待が寄せられます。
もちろん、
ヒャッハーは、
ヒッスーで、
お願いします。
しらんけど
復習の先にあるもの
主人公は拐われ、母親は張り付けにされて殺害されてしまう。主人公は復讐の為にのみ生きてゆく。最後は復讐を果たすが、何かを得ることはあるのだろうか。戦闘シーンは迫力満点でとても良かった。エンディングで主人公は囚われた女性達を救えたのだろうか?
楽しく痛い
ストーリーは剣劇的シンプルさながら映像がいい。アニャ・テイラー・ジョイはもちろん、クリス・ヘムズワースもからっぽ感が出ててよかった。/でも最後、あの実、食べたくなくない?
オーストラリアで繰り広げられるアクションに心酔!
オーストラリアの地図が出てきて、そのロケ地がすぐにわかりました。藤井風の楽曲の「花」のプロモーションビデオのロケ地も確かオーストラリアだったと思いますが、そのことを思い出してめちゃくちゃ親近感が湧きました。この作品は誰もが言うように頭を空っぽにしてみるに相応しい傑作だと思います。ストーリーは若干暗めのラストを迎えるために、スッキリ感はありませんが、オーストラリアの大地駆け巡るアクション(想像をはるかに超えたカーチェイスは絶品です)は全てを吹き飛ばして、潤沢な満足感に襲われてしまいました。少女フュリオサが、知らぬ間に大人のフュリオサに成長していくプロセスが全くわからない見事な展開にも唸りました。それにしても 少女フュリオサの可愛さ可憐さは格別の輝きを放っていました。ストーリーは、愛する母親を目の前で磔にされ、残酷な死に方を見なければならなかった少女の中に湧き上がった憤怒の感情を、ディメンタス将軍に対していかに晴らしていくかがメインでした。その復讐を果たすまでの彼女の思い、彼女の鍛錬(並外れた最強の戦士になります)を思うと涙が禁じ得ません。ラストに彼女の中にあった恨みの感情が100%晴れたかわかりませんが、サイコパスのような徹底した復讐方法は、酷いけれども不思議な達成感を与えてくれました。
追記 私たちは何万回も生まれ変わってきていますが、戦争の時代の生まれ変わり期間が如何に多いかということを想起させてくれる作品です。侵略して征服するという戦国時代のような流れは、残念ながら人間の性(サガ)の1つと言えるのでしょうね。
怒りのデスロードのプロローグ
何の前調べもせず、見に行ったが、前作 怒りのデスロードのプロローグなんですね。
冒頭から、あれっ!?何で?と思った時点でピンと来れば良かったのだが、続きと思い込んでるから、これは後から種明かしがあると思いながら見てたら…
後半でやっと気付いた。。
良い所で台詞が多いので、吹替で見て良かったとも思う。
始めから最後まで、バイクを中心にバイクアクションと、エンジン音が心地よいが…腹一杯で飽きてきた感もあり。。
ヒロインは、朝ドラのごとく、3人?成長し、変わる。
最初の子が、惹き付ける魅力があるね
個人的には、やはりマッドマックスはメル・ギブソンの映画だな。。
デスロードは、脇役のギターマンが何気に目立ってたけど、今回は、巨体な6輪タイヤが崖のような坂を登ったり、車を乗り越えたりするのは、アメリカだなぁ。。と
途中から、ん?今どうなってるんだっけ?と、置いてけぼりになり、見失い、集中力が抜けた。
あの始めの楽園は結局、あのままで守られたってこと??
マッドマックスシリーズの中では、メル・ギブソンからのファンとしては、個人的にはゴメンナサイ駄作かな。。
これはスピンオフドラマではない。シリーズは新たな秩序と家族の物語に発展するのではないか。
映画冒頭のタイトルでは「フュリオサ マッドマックス サーガ」と表記されている。サーガは叙事詩とか大河小説といった意味合いで、ある一族や家族の年代記を指すことが多い。映画でいうと「ゴッドファーザー」、「スター・ウォーズ」、「デューン」。初期3部作は家族を失った元警官マックスの物語だったが「怒りのデス・ロード」はマックスは脇役となりウェイストランドに新たな秩序ときずなを築こうとする人々の姿を描く。「怒りのデス・ロード」はアクション部分ももちろん良いがイモータン・ジョーの支配する砦の姿が素晴らしく面白かった。一種の宮廷社会であり、極端なまでに女性を搾取する生産構造。フュリオサは砦の異端児であり「怒りのデス・ロード」の最後でイモータン・ジョーを倒し主導権を手にする。
本作は、その前日譚であり、イモータン・ジョーほどの戦略性はないものの野心家であり暴力的なディメントス将軍を配することにより、フュリオサが砦にやってきた事情と彼女の復讐を描く。「ゴッドファーザー」に対する「ゴッドファーザーpart2」がそうだったように、登場人物の内面により入り込んだ描写が成されておりサーガとしての深み、広がりが感じられた。
最後の方でマックスのV8インターセプターも映っているし、フュリオサがイモータン・ジョーの妻たちを連れ出そうとするシーンも再撮影されている。きちんと前作に話が繋がっているわけだがフュリオサの物語はこれで終わりではないだろう。フュリオサはただのスピンオフの登場人物ではなくマックスからサーガを引き継いだ物語の主人公だからである。
次回作は「怒りのデス・ロード」以降の世界が描かれると思われる。そしてそこではフュリオサが創り出す新世界秩序と、彼女を中心とした疑似家族ともいうべき人々との絆が描かれるのだと思う。恐らくはその中にはマックスと、本作には登場しなかったフュリオサの父親が入ってくるのではないか。次回作が本当の大団円。サーガが完結するはずである。ジョージ・ミラーはなんとかあと1作頑張ってほしい。
納得の前日譚!
前作のインパクトが強すぎてつい比較してしまうけど、あの物語の前日譚として納得のいく作品でした。(ちょっと突き抜け感は足りないかも…。)まだ若さと線の細さがあるフュリオサだけど、いずれシャーリーズセロンになるのもわかる。
映画館から戻ったらちょうどデスロードが放映中で、思わず見入ってしまった。
Messiah
今年最初に見た映画が怒りのデスロードで、なんだこれめっちゃ面白いやんとなってから前日譚に当たる今作を楽しみに待っていました。
ファーストデー効果もあって座席も8割くらい埋まっていた気がします。特典はステッカーでした。
面白いものは観れましたし、テンションの上がる場面は多かったんですが、いかんせん期待し過ぎたのか、上映時間の長さなのか、やや乗れない部分もあって惜しいな〜と思いながら観ていました。
個人的には章分けする映画に当たりはない(ただしその法則を超えてくる作品はごく稀にある)と思っているので、今作も章分けが出てきた瞬間にヤベってなってしまいした。
今作も砂漠をよく駆け回ってくれるんですが、中盤の陸対空での荒唐無稽な競り合いは最高に熱く、ギミックが溢れんばかりの大活躍で、ばんばん人が死ぬわ、ばんばん轢かれていくわとヒャッハーな絵面がこれでもかと展開されていて、これが観たかったんだよーというニーズにバッチリ応えてくれるものでテンション爆上げでした。
ただ砂漠でのチェイスもわりかし単調なところが多く、前作の全てハイレベルハイテンションなものと比較するとどうしても見劣りしてしまいます。
ただフュリオサが脱出する際に切り落とした腕のシーンは最高に上がりました。上がっていいのかは分からないけれども。
その後の義手が未来へと繋がるんだなとこれまたテンション上がりました。
アニャのフュリオサはハマっていて、吸い込まれるような瞳から繰り出される一挙手一投足に気品と闘争心が感じられてとてもよかったです。
ここ数年の新米映画ファンなので、アニャがどんどん大舞台へ駆け上がっていく様子をリアルタイムで観れているのは幸せ者だなぁと思う節があります。
クリヘムのヴィランはやはりソーがいるからこそどうしても違和感が生まれてしまい、幼きフュリオサを抱えるシーンなんかもうパパやん!とツッコミを入れてしまいそうになったので、めちゃくちゃ頑張ってくれていたんですが、人の良さが今作では少し仇になってしまったのかなと思いました。
敵味方含めデザインも挙動も優等生すぎたのはちょっと残念でした。もう少し弾けていてもよかったのに。
今作の素晴らしいところは怒りのデスロードが再び観たくなったという点に尽きると思います。
果たして作られるべき作品だったのか、というところはありますが、大スクリーンでテンションを上げさせてもらったのでアタイは幸せもんですというところで決着をつけましたチャンチャン。
鑑賞日 6/1
鑑賞時間 9:50〜12:35
座席 Q-43
上映時間長いね 子供時代編が少し長く感じる やっぱりマッドマックス...
上映時間長いね
子供時代編が少し長く感じる
やっぱりマッドマックスは男性が主役じゃ
ないと面白くない
主役の女性身長低くて可愛らしくて
前作のシャーリーズセロンみたいに
凄みが感じられない
めちゃくちゃ良い
見に行く前に前作をおさらいで観てから行きました。
前作はインパクトはあったがどんなんやたったかと見直ししましたが、やはりストーリーが弱くアクション映画としては満点でした。
いざ見に行きましたが章立てしてありアクションで頭が興奮してても理解出来、ストーリーとアクションで最高に良かったです。
是非おすすめします
砂埃舞う彼方へ…
期待薄で鑑賞したからかかなり面白かった。
鑑賞料金に見合う、これぞ、娯楽映画かと。
もちろん、この世界観についてこれればの話しだが。
個人的にはアニャ嬢のファンなんで
贔屓目には見てしまうが、それ以上にテンポの良さや
アクションのキレ、キャラの存在感など
全体的には満点でしょう。
ご都合主義やラスト近く、二人の会話の多さ
等、ひっかかる部分が無いことも無いが…。
バイクに乗りたくなってきた…
暗黒の天使、ミーラー監督の予想した4作目。
前作は比べないと思う。でもこれは良い作品であると思う。CG を使い過ぎるのでその砂漠によるおんぼろな感じが足りない。前作のような実写の代わりに緑幕を使った。やっぱり監督はもう疲れたでしょ。
更に、主人公は子供を産まないから将軍になったことは伝えず何で20年で隠したのかと疑った。キャラクターたちの感情の変化も違和感ばっかりで前作とは違った。
このシリーズのテーマは自然から人類への復讐かな。食物連鎖から転換すると、他人を奪わない人はネズミのような存在でその上は白い人という軍閥階級のために命を捧げる運命共同体であり、更に軍閥階級がソーシャルダーウィンの理念で略奪している。それは監督から伝えたい世界観だと私はそう思う。
前の4作目は監督予想した6作目なんだ。本物の4番目は実にフュリオサだった。コロナのせいでそうなってしまった。しかし、監督はもう80歳だったから、本当に5作目が見えるかな
荒廃した世界を舞台にした西部劇
前作「怒りのデスロード」のスピンオフ作品ではありますが、丁寧に作り込まれたストーリーとなっています。
主人公フュリオサはシタデルの女性大隊長。短く刈り込んだ頭髪と顔に塗った黒いグリースが特徴。左腕の前腕部から先を欠損しており、金属製義手を装着している。この義手は小型モーターを内蔵しており、人間の首すらへし折ってしまうほどの出力を備えている。そのほか、皮革製固定ハーネスとコルセット、ショルダーパッドを身に着けている。動作も俊敏で銃器の扱いにも長け、特に改造型SKSカービンを使った長距離射撃を得意とする。といったキャラ設定がしっかり出来上がっています。ここにいたるまでの生い立ちがベースとなります。展開は、幼い頃にさらわれて、母親を殺されてしまいます。その敵ディメンタスに復讐することを誓い、狂った世界で生き抜いて立ち向かっていきます。まさに西部劇です。馬の代わりに様々に改造したバイク、車、トラック等乗り物が登場します。この改造車の数々はモーターファンでなくても魅力的なデザインと機能を備えています。R指定にならない程度のバイオレンスシーンの演出もかなり計算されています。復讐物のラストである敵のディメンタスとどのように決着するかとなりますが、ここもひねりがきいています。アクション映画としては大満足です。前作の「怒りのデスロード」は事前鑑賞を薦めます。
小ネタですが、フュリオサが一人故郷に戻ろうと疾走しているシーンにマックスがいるのに気づけたらラッキーです。
ストーリーはイマヒトツだけど独特の世界観がとても良い作品。 本年度ベスト!
シリーズは多分全て劇場鑑賞済み。
過去作の内容も忘れてたけど全然問題無かった。
シリーズ毎に世界観は異なるけど「マッドマックス」としての世界観は確立出来ていた印象。
本作は1章から5章で構成。
5本のショートムービーを観させられた感じ(笑)
本作の主役、フュリオサが章を跨ぐ毎に成長し力強くなって行く感じ。
子供のフュリオサがメッチヤ可愛い
けど賢い女の子。
フュリオサのお母さんも強く格好良かった!
大人になったフュリオサは更に強くなり自分を守る為、体の一部を犠牲にする驚きのシーンが印象に残る。
本作の醍醐味はやっぱりカーアクション。
バイクやトレーラーに加え、空からの攻撃が新鮮で迫力があった!
トレーラーの後部にある複数の鉄球が意味不明だったけど、まさかの破壊力(笑)
音響の良いスクリーンで観たのも良かった!
バイクや車のエンジンの重低音の振動が座席から体に伝わって来る!
マッサージチェアに座っている様な感覚(笑)
忘れた頃、フュリオサの本作での目的を思い出し納得の結末だった。
子供の頃に観た1作目が衝撃的だった作品って事は未だに記憶に残っています( ´∀`)
唯一無二のジョージ・ミラーの世界
前作“怒りのデス・ロード”で本シリーズにも、ジョージ・ミラー作品にも初めて触れた。予告編で目茶苦茶な映像を目にして観賞することに気が進まなかったのだけど、観てみたら驚いた。こんな世界があるのかと感動。
今回は迷い無く観賞。
【物語】
前作“マッドマックス 怒りのデス・ロード”でイモータン・ジョーの妻たちを連れて大脱出劇を図ったフュリオサ(前作ではシャーリーズ・セロン)。彼女の出自、砦に住んだ経緯、若き日の苦闘を描く前日譚。
世界崩壊の45年後。荒廃してしまった地球上の稀有な緑の地である故郷で育っていた少女フュリオサ(アリーラ・ブラウン)はディメンタス将軍(クリス・ヘムズワース)率いるバイク軍団にさらわれる。助けに向かった母親に一旦は救い出されるが、結局再度捕まり母親は目の前で殺される。
ディメンタスはイモータン・ジョーが支配する水や緑、石油、土地を奪おうと軍団を引き連れてイモータン・ジョーの砦に向かう。ディメンタスとイモータン・ジョーが対峙・交渉し、ディメンタスは石油生産基地を手に入れる一方で、フュリオサはイモータン・ジョーの要求により差し出される。
イモータン・ジョーはフュリオサをゆくゆくは妻の一人にして子供を産ませることを考えていた。フュリオサは妻として捕えている女たちが暮らす部屋に入れるが、隙を見てそこを脱出し、砦内で働かされている男達の中に紛れ込む。
フュリオサはいつかディメンタスへの復讐と故郷への帰還することだけを希望に暮らし、やがてメカニックとしての地位を確立したフュリオサ(アニャ・テイラー=ジョイ)は日々脱出と復讐のチャンスを窺っていた。
【感想】
前半は素晴らしい。
前作同様筋書なんてどうでもいいと思わせる映像の迫力、世界観に圧倒される。作品のメインとなる車・バイクの爆走シーンの疾走感も素晴らしい。ジョージ・ミラーの感性の非凡さを改めて痛感させられた。
独特の世界観の他にもう1つ強烈に惹きこまれた要因は、幼女時代のフュリオサを演じるアリーラ・ブラウンだ。 めっちゃいい!
野性的で意志の強さを感じさせる目に吸い寄せられた。
そもそも前作で圧倒的に惹かれたのはフュリオサを演じたシャーリーズ・セロンだった。砂漠の中で躍動する美女は圧倒的だったので、彼女の不在は本作一番の懸念材料だったが、アリーラ・ブラウンはシャーリーズ・セロンに匹敵する光を放っていた。
成長後のフュリオサを演じるアニャ・テイラー=ジョイも悪くはなかったが、シャーリーズ・セロンには及ばなかった。正直ずっとアリーラ・ブラウンを見ていたかった。
一方で、中盤までは本当にスクリーンに釘付けだったのだが、終盤はその世界観が失速したように感じた。俺が前作と本作前半で感じとった“ジョージ・ミラーの世界”は「ストーリーもリアリティーも、もうどうでもいいや」と思わせる圧倒的な音と疾走感溢れる映像。それによって味わえるえも言われぬ興奮の世界だ。他の作品では味わったことのない唯一無二のものだ。
が、本作の終盤は妙にストーリー重点にシフトしたかのように疾走感が消失し、興奮がパタリと止んでしまった。俺としては残念。最後まで爆走し続けて欲しかった。
それでも中盤までは満点以上だったので全体としては十分満足。
娯楽映画の決定版
前と違ってセリフが多そうだったので先ずは吹替から。andフューリロードの時に出されたメイキング本でおさらいしてから。
本ではジョーのあらましの部分で「過去にディメンタス将軍との争いがあって生き延びた」くらいしか書かれておらず、フュリオサのあらましでは「緑の地から攫われた」とザックリな記述。だがミラー先生の頭の中ではたぶんもっとキャラクターそれぞれのストーリーと彼らの繋がりみたいな物があって、フューリロードを頂上とすると、富士山の裾野クラスの物語が潜んでいると思う。今回はその一部が映像化されたけどたぶん全部見ることはないだろうなと思う。
先生の頭の中ではたぶんマキシミリアン否インターセプターはシリーズの象徴で(サンダードームで散々叩かれた)今回はナイスなタイミングでチラッと登場してフューリロードに直結!
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