「絶望からの再生産」マッドマックス フュリオサ ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望からの再生産
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普段からアクションや暴力ものは全く鑑賞しないのですが、フィリオサのファンなので劇場まで足を運びました。
破壊を尽くして絶望している男性達とは反対に、種という唯一の希望を守り続け植えて育てようとするのがフィリオサです。やはり育てるという行為そのものが生命の本質なのですね。育てるものが何もないから、絶望するのです。現実社会でもそうですよね。
全てに絶望した男の象徴ディメンタスが、フュリオサに殺され木の栄養となり再生産されるのが希望でしたね。ディメンタス、ちょっとは役に立ったんじゃん。
それにしても、フュリオサとフュリオサの母親がかっこよすぎたせいか、男性でかっこよかった人の記憶がない。40年前はマッチョな作品だったマッドマックスなのに、時代が変わりましたね。女性が主役で女性しかかっこいい人が登場しないという。そんな作品を創り出したジョージ・ミラーには、まだまだ作品を撮り続けて欲しいです。
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