劇場公開日 2024年5月31日

  • 予告編を見る

「マッドな世界の熱量がハンパねえ!」マッドマックス フュリオサ ノブさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5マッドな世界の熱量がハンパねえ!

2024年6月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

待ちこがれていた映画、公開2日目映画の日に鑑賞。
ジョージ・ミラー監督79才とは思えない凄い映画でした。
前作「怒りのデスロード」のときも思いましたが、監督の年齢を感じさせない熱量の高い映画です。
映画監督は普通年齢を重ねると角が取れて丸くなり、万人受けする映画になっていきがちだと思うのですが、ジョージ・ミラー監督は年齢を重ねてもこういうマニアが熱狂しそうな狂気の世界をとことんこだわりを持って表現し、そして格調高い映画にしているのに驚かされます。
1979年の1作目から5作目の今作まですべて監督し、世界が崩壊した後の暴力が支配する荒涼たる世界をシリーズ30年ぶりとなる4作目「怒りのデスロード」で見事に表現しアカデミー賞(衣装デザイン賞、編集賞、メイク・ヘアスタイリング賞、美術賞、音響編集賞、録音賞)まで獲ってしまうすごさ。
5作目となる今作は「怒りのデスロード」の前日譚となっており、女戦士フュリオサの幼少時代からの過酷な運命、ディメンタス対イモータン・ジョーの抗争、フュリオサの復讐劇がまるで小説を読むかの如く章で区切られハードに描かれています。

(見どころ)
・フュリオサの母(チャーリー・フレイザー)の狙撃シーン
・独創的な改造車の数々&ド派手なカーアクション
・フュリオサが唯一心を通わせる警護隊長ジャックとの共闘シーン
・フュリオサの母譲りの狙撃シーン
・母の仇ディメンタスとの対峙シーン

さすがに幼少期のフュリオサは戦えないのでディメンタス対イモータン・ジョーという悪い者同士の抗争でつないでいますが、本当に面白くなるのはフュリオサが戦い始めてからです。
とにかく激しいアクションの連続で熱量がハンパない。
そしてフュリオサが重傷を負ってしまうシーンが…(ちょっと目をそむけたくなるシーンでした)
あんな大怪我したら戦意喪失すると思うのですが、復讐を誓うフュリオサは平然と片手でバイク運転し激走ってもうヤバすぎでしょう。
見ているほうも狂気の世界に引き込まれます。
とにかく物凄い映画を見せられました。
続けて「怒りのデスロード」を鑑賞したくなるの必至です。

ノブ
かせさんさんのコメント
2024年7月6日

狙撃姿勢も銃口がビシッと静止してて、カッコよかったですね。

かせさん