「今年は砂漠映画ですね」マッドマックス フュリオサ kameさんの映画レビュー(感想・評価)
今年は砂漠映画ですね
VFXのクオリティが若干DUNE PART2 に劣りますが、砂漠映画としては同レベルかそれ以上の仕上がり。来年のアカデミーの視覚効果賞はこの2つのどちらかな気がします。
全体的に頭を空っぽにして見るのが丁度いい。そうするとラストシーンがより楽しめると思います(少し知性を取り戻せるので、それが気持ちよかった)。
また、カメラワークとライティング、メイクが神がかっている画面に集中して、そこを味わって見てほしいですね。アクションシーンも派手さではなく見やすさを重視してとても好感が持てます(派手さもあるよ)。
内容的にはディメンタスについての掘り下げがあと少しほしかった。
彼は怒りのデスロード後のフェリオサの運命にもつながる人物だと思うので、その辺気になる。
それでも今作は全体的に秘めた憎しみをアクションにぶつける感じで、ただのアクション映画ではなく、どこか懐かしさもあります。王道です。
恨みと故郷へ帰るという希望を軸にした個人的なストリートは世界で通用するでしょう。
ストーリー的に外連味のなく、すっと入っていけるストリートはやっぱり個人的に好きです。
dune part2にもでているのはアニャテイラージョイすごすぎですね。今後が楽しみな女優です。
↓本編関係なし。カメラの話
撮影は特に今回調べてませんでしたがエンドロールにpanavision と出ていました。DuneのARRI、MAD MAXのpanavision今年はデジタルIMAXカメラの年ですね。フォーカスがフィルムより安定していると思うので、今後の大予算IMAX作品がデジタル化していく良い先例にもなるのではないでしょうか?