劇場公開日 2024年12月27日

「質の高いファンタジーアニメだが」ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い 映画ファンさすせそさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5質の高いファンタジーアニメだが

2025年1月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

『ロード・オブ・ザ・リング』(以下「指輪物語」と省略)の時代からさかのぼる事183年、
ローハン国の会議の席において盟主であるヘルム王に対してかねてから因縁のあった西方の王フレカは反目しそこで事件が起こる。
城外での決闘の中でヘルム王の一撃によってフレカが命を落としてしまったのだ。
フレカの息子のウルフは復讐を誓い去っていき、ヘルム王の娘でウルフの幼なじみのヘラはその後ろ姿を見送るのだった――

攻殻機動隊シリーズの神山健治氏が監督を務め、全編手描きアニメで総作画枚数は13万枚という大作。
作画もよく物語としても面白い高品質なファンタジーアニメ映画となっている。

……のだが、指輪物語にかつての偉大な王と言う形で触れられただけの「ヘルム王」という部分から話をふくらませて作った後付けのスピンオフであり、
本家の指輪物語とのつながりは地名や世界観などは共通するもののそこまで強く感じられない。
『ロード・オブ・ザ・リング』という名前に釣られて見に行くとやや物足りなさを感じるかもしれない。
ただ、ファンタジーアニメ映画としての出来はすばらしいものだと思う。

映画ファンさすせそ