劇場公開日 2024年12月27日

「蛮族と蛮族の戦争」ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い たこつぼさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5蛮族と蛮族の戦争

2025年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

指輪物語はほぼ関係ない。ゲルマニアでのゲルマン人同士の内紛みたいな物語。
比較的文明的な蛮族の王と調子乗った辺境の蛮族が戦争する話。
そういう蛮族内の戦争をきっちり描いた作品は初めてだったのでその点は面白かった。

ただ面白そうなジャンルだけに色々不満点が多かった。
とにかく戦争描写が雑で適当でイライラした。
最初の戦争描写からして残念だった。
こちらの軍が負けた理由が視聴者に不明確だった。一進一退に見えてたのに何故か惨敗している感じだった。裏切りがあったなら裏切りモノは馬小屋なんかではなく戦場でこちらの軍の側面をつかせて、敗戦明らかな中での奮迅を書くべきだった。
攻城戦についても残念だった。
双方があまりにも無作すぎる。
もっと攻城戦を見せてほしかった。
防御側は砦の反対側は空いてるのだから薪や食料取りに行けばいいのにそれすらしない。
攻撃側はあんな猛吹雪の中で何故か攻撃もせず、包囲してやってることは櫓作ってるだけ、なんで防御側が櫓を攻撃しないのかも意味不明。
援軍来たあとに攻撃側が崩れるのが早すぎ。もっとダイナミックに巨大な船が沈むように崩れてほしかった。
あと悪役のウルフが小物すぎる。ただの臆病な卑怯者すぎて、最初から最後まで魅力がない。
最後に指輪物語関係なさすぎ、もう少し原作ファンが喜ぶように指輪物語の要素を物語の深い部分に忍ばせるべきだった。

結論として、微妙な映画だったけど、好きなジャンルだけあって色々考えさせてくれたのは良かった。

たこつぼ