「男社会で女性が光る馬が多い王道ファンタジーアニメ」ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い 瑞鶴さんの映画レビュー(感想・評価)
男社会で女性が光る馬が多い王道ファンタジーアニメ
2024/12/31、吹き替え版を観に行きました。
Lord of the Ringsの前日譚にあたるストーリーでLOTR二つの塔から遡る事183年前の話。
本作は割と最近では珍しい王道ファンタジーで、葬送のフリーレンよりも王道ファンタジーかも。
おすすめしたい人は以下のとおり。
・男社会で輝く女主人公が観たい人。
・異世界転生やなろうでは無く、王道ファンタジーが観たい人。
・Lord of the Rings世界観が好きな人。
監督は「東のエデン」「攻殻機動隊 SAC」「精霊の守り人」の神山健治監督。
過去作のどれかと言われれば、「精霊の守り人」が近いか。
個人的には上記のおすすめの条件全てに当てはまり、終始楽しめました。特にここ最近多い異世界転生物やなろう系に飽きている人には良いかもしれません。
馬のアニメーションは非常に難しいと聞くけれど、かなりの馬が出て来た割に違和感無し。地味にやるなぁと思います。
以下、ネタバレありの感想です
ローハン王、人間にしては強すぎません?
臣下とタイマンしてたらワンパンで臣下を殺しちゃったり、身の丈倍くらいのトロールみたいなのとタイマンで殴り合ったりさすが王様?LOTRの王様ってこのレベルの体力なの?アラゴルンがこのレベルとは思えない。
単にプライドが高い王様かと思いきや、生き様は結構好きです。最後も格好いいじゃありませんか。弁慶やら北斗の拳に出てくるラオウのオマージュですかね。
本作、王様とはなんぞや?という話に思えました。
実写のLOTR本編とはそこまで繋がりは強くないのでLOTR要素に期待するほど残念に感じるのかもしれないけれど、これ単品で観ても楽しめる事でしょう。