チャレンジャーズのレビュー・感想・評価
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二人にとってのファムファタル
初めての出会いは三人が高校生の頃。
男子二人も「アイス&ファイヤー」の二つ名で
Jr.男子ペアの世界ではそれなりに名が通っているが
『タシ・ダンカン(ゼンデイヤ)』は別格。
プロ転向はしていないのに
大手スポーツメーカーのスポンサードを受け
財団まで設立、両親は役員につき、
既に巨額の富を得、更に今後も約束されている有望株。
※ここでプロとアマの違いに疑問を持つわけだが、
要は大会で賞金を得る得ないの差、との理解で宜しいか。
とあるJr.の大会で出会った三人。
男二人は初めて生で見た『タシ』にぞっこん。
彼女はそんな二人を手玉に取る。
この時点ではや、三人の将来が、
ポジションの優劣が透けて見える。
しかし、将来を嘱望された『タシ』が
試合中の事故で再起不能となったことから事態は急転。
彼女は二人を一流の(シングル)テニスプレイヤーに育て上げることに
新たな生き甲斐を見い出すのだが・・・・。
三角関係を表すのに、テニスというスポーツは
あまりにうってつけ。
広いコートの両端に位置した男二人、
その中央部の観客席に座る女一人。
ラリーの度にボールは左右に動き、
視線や顔もそれに合わさり右に左に。
さも、どちらの男を選ぼうかと考えているよう。
ちょっとした間合いや、見つめる時間の長ささえ
なにか裏があるのでは、と
思えてしまう。
主演の『ゼンデイヤ』は制作者としても名を連ね、
彼女の希望はそれなりに
脚本に反映されているとの判断は妥当だろう。
物語はイマイマ行われている
地方のツアー大会の(男二人が相対する)決勝戦をメインに、
三人の過去の因縁が適宜挿入。
時系列がバラバラのため、
頭の中を整理するのはなにかと労力も、
エピソードが積み重なることで
三人のポジションも理解される。
『タシ』と結婚し、一女を授かった『アート(マイク・フェイスト )』は
「グランドスラム」達成直前の位置につけるも
ここしばらくは肩の手術の影響もあり不調をかこつ。
一方の『パトリック(ジョシュ・オコナー)』はシード権の獲得さえままならぬランキング。
その二人に『タシ』を巡っての新たな因縁が生まれ、
物語はクライマックスへと。
ポップでビートの効いた音楽と
スピード感と視点をを自在に操るカメラワークに乗せられて。
それまでは上手く行っていた男二人が、
彼女の出現とともにさや当てを演じ、
テニスに対するスタンスも変化するように。
が、決勝のゲームが進むにつれ、
昔の幼い感情が再び湧き上がる。
これこそが、『タシ』が求めていたカタルシスなのかもしれない。
昭和平成の私にはよく分からない。それで良い。それが映画だ。
時制、構成をバラバラ解体、 再構築して成立させる教科書的作品。
時制、構成をバラバラ解体、
再構築して成立させる教科書的作品。
1、構成を、シーンナンバーをバラバラにする。
2、登場人物の葛藤、心の乱れのベクトルをラストに向ける。
その向きは変えない。
3、観客に2を踏まえて、ラストに向かって観ている感情を右肩上がりに音楽も効果的に使用しつつクレッシェンドさせていく。
1だけの失敗作品は数多ある。
(メインプロットが事件解決等、
論理ドライブだと難易度は高くないが、
感情ドライブは難易度が高い)
回想を入れると、
ストーリーが空回りしたり、
バックデート感が観客の気持ちを削ぐ。
2と3が成立しないのであれば、1はやらない。
以上は頭では理解していても、
撮影が始まると難しい。
撮影当日、バラバラになった登場人物の感情の、
どの部分を撮影しているのか、
微妙な芝居に影響してくる、
また、
編集でその感情のベクトルが逆になっている事に気づくケースもある。
そうならない為に、
クランクイン前に、
全カットの絵コンテを描く監督もいれば、
全カット頭の中にある監督もいる(シーン数を100、1シーンのカット数を平均10から50とすれば、およそ1000から5000のカット数)、というかいた。
本作は、
それを1カット1カット、
いや、
1ポイント1ポイント、
正確に芝居して撮影、
編集していた。
なおかつ、
〈気持ちのボール〉〈試合のポイント〉
は3人の誰にあるのか、
このポイントを獲れば、
誰に渡るのか。
ゲームポイント、
セットポイント毎に、
念押し、確認をして、
ストーリーテリング。
そして、
マッチポイント。
(チャンピオンシップポイントとは書かない等正確さよりも状況に合った文言のチョイスも吟味されている)
この決着のパターンは、
80年代には多かった。
試合の解説者(タツノコアニメでいう説明しよう!の状況説明役)が、
美しい!
って言うパターン。
女1男2の三角映画は、思いつくだけでも、
20以上あるのでここでは省略。
【蛇足】
上記の難易度の高さに加えて、
映画映えしないスポーツ、テニス。
勝敗がわかりにくい。
15、30、45じゃないの?
ラブって何?
0?
ウィンブルドンは、
靴もウェアも白!
団体競技なら有り得ないキャラもつくれる。
これも、あれも、映えない。
ブラックベリーは映えてた。
中2男? 三人とも何かにチャレンジしているのかな?
観終えたワタシの感想は「誰に共感できなかったし、チャレンジャー『ズ』って、誰が何にチャレンジした?なんかよくわからんかった」でした。
隣で観てくれたパートナーは「面白かったね!女子(タシ)はチャレンジしてたんじゃない?」
ワタシ「そうなのかなぁ……」
パートナー「結局、中2な男にはチャレンジしたくなる魅力があるってことなんだよ」
でした。
ストーリー展開が時間軸を行ったり来たりして、登場人物の髪型で判別する必要があって集中力がそがれることが原因かもしれませんが、ちょっととっ散らかった感じを受けました。
でもなぁ、タシとアートが写る車の広告「ゲームチェンジャー」の文字に敢えて「ズ」を加筆したタシ、生活面では意識面では協調していなかったように感じるし、パトリックはジュニア時代で心の成長が止まって見えて、それでも彼が巻き起こす嵐は周りの者を巻き込むには十分なパワーを持っていたようです。
なんだか煮え切らない感想ですが、スポーツ映像として色んなアングルから観ることができたのは新鮮でした。
トムホくんは大丈夫なのかい?笑
最初にユニクロを着ていたことにあがった笑
世界にユニクロだ!って思った笑
そして、とても多いキスシーンに何故そこでキス?と思う部分が多かった笑
ゼンデイヤさんはとっても綺麗なボディーでおしりがとても良いおしりしてて見惚れてしまった!
ゼンデイヤさんのチームの赤のユニフォームの帽子が可愛くて、ボトルも可愛くてグッズがして欲しい勢いだった
そして、長いとても長い上映時間長い笑
あんなモテモテの魅力的な人になりたいものだと思った笑
自分が怪我した時に支えてくれた彼を裏切るのかと思ったが、そうすることで彼がまた燃えてくれると思い、その行動を取ったのか
彼女が仕向けたことなのか自然とそうなったのかわからないところもあった
若き頃のゼンデイヤさん、彼氏にアドバイスして、自分の思う道を歩かせようとしてるのかというように思えた
自分が強いからこそ相手のできない部分に目がいってしまうのか、自分より弱い男は無理なのが少し納得出来るシーンでもあった
まあ総じて3人ともクソではあった笑
理解できないところは多々あった笑
もう1回見れば内容がもっと理解出来るかもしれないが配信を待とうと思う笑
時間軸があるところもよかったし
ボールやテニスラケットの目線のカメラワークも迫力があってよかった
現在シーンの親友ふたりのサーブの合図で空気感が変わるシーンもとてもよかった
気持ちにスイッチが入った感じとあの独特な音楽が気持ちを躍動させられたと思った
とにかく、ゼンデイヤさんのスタイルとエロいキスシーンとドナルドくんがかっこよくて私はドナルド派ですって思いました笑
迫力のテニス
女子テニス選手のタシ・ダンカンはテニスの実力とバツグンのスタイルでジュニアのトッププレイヤーとして活躍していた。大学進学後、試合中に膝の怪我により選手生命を絶たれてしまった、選手としての将来を無くしたタシは、自分に好意を寄せてた若き男子テニス選手、パトリックとアートを同時に愛することに生きがいを見いだしていった。そして・・・さてどうなる、という話。
テニスの試合が珍しいカメラワークも有り、なかなかの迫力で良かった。
タシ役のゼンデイヤがスタイルバツグンでテニス姿もカッコよく、そしてキスシーンがエロくて魅力的だった。ちょっと悪女、みたいな所も良かった。
パトリック役のジョシュ・オコナーがなかなかのヤンチャっぽく面白かった。
四角関係‼️
この作品はルカ・グァダニーノ監督が映画ファンを唸らせてくれる傑作です‼️幼なじみの二人のプロテニス選手、パトリックとアートと、怪我によって選手生命を絶たれた女子の花形テニスプレイヤー、タシの十数年に及ぶ三角関係をスリリングにスペクタクルに描いています‼️やはり映画ファンであれば、フランソワ・トリュフォー監督の「突然炎のごとく」を思い起こしますよね‼️しかも今作は物語の時間軸が巧みにフラッシュバック‼️パトリックとアートがタシと出会う13年前から、現代、8年前、週始めとか、細かい時間軸を巧みに行き来しながら観る者が混乱することもなく、ダイナミックにスリリングに魅せてくれます‼️そしてテニスの試合のシーン‼️スローモーションや手持ちカメラによるブレた映像など、様々な技巧を駆使して、テンポ良くスピーディーに描かれていて見事ですね‼️そしてクライマックスのパトリックとアートによる試合では、打ち合うボールに合わせて観客が首を振る中、一人タシだけがうつむいているカットは映画ファンならすぐわかりますよね、ヒッチコック監督の「見知らぬ乗客」へのオマージュでしょう‼️そしてパトリックがアートのサーブスタイルをするシーンの感情表現も素晴らしい‼️出演者ではやはりゼンデイヤですね‼️怪我のためテニスを諦め、なんとか夫アートをテニス選手として大成させようとする中、破茶滅茶だけど自由なパトリックへ多少未練があるタシという難しい役を、体当たりで熱演して頑張ってます‼️「砂の惑星」シリーズと並ぶ代表作だと思います‼️そして音楽‼️ジャンル的にテクノなんでしょうか⁉️キャラたちの欲望や焦燥、不安定な脆さといった様々な感情を見事に盛り上げる、ホントに刺激的で素晴らしい音楽でした‼️ひょっとしたらタシをはじめとするこの三人のキャラは感情移入出来ないキャラなのかもしれません‼️ただ、この作品をタシ、パトリック、アートの三角関係を描いたものではなく、そこにテニスを加えた四角関係の映画として観た場合、メチャクチャ感情移入してる自分がいました‼️
突然庭球のごとくテニスも恋も相手との関係の中に互いの存在を失うこと
何歳になっても何か熱中できるものを?ボールを打つことだけ…ファック!ペナルティ。カモーン!!
誰もが君に恋する。(制作も兼ねる)ゼンデイヤとジョシュ・オコナーが大好きなので、目当てなところがあって実際2人は無論最高だったが、2人に比べるとやや損(?)な役回りでもあるマイク・ファイストにも恋してしまいそうになった。いや、むしろ彼こそ本作の影の功労者と言っても過言ではなさそうなフィフティーン・ラブ。アートと口角の下がったタシの関係もいいね。そんな才能溢れる魅力的なキャストによる"略奪愛"三角関係が繰り広げられるわけだが、時に長回しなども用いながら、口論シーン等なんともスリリングなシーンが多かった。勿論ルカ・グァダニーノらしいキモ編集も観られますよ!それらを強固に支え、形作っているトレント・レズナー&アッティカス・ロスによる素晴らしいスコアが効果的に用いられていて(時にシーンを支配するような大音量ガンガン)、最後までダレることなく目が離せなかった。
なんとも魅惑的で、こういう大人の色気のあるような三角関係モノの中では、本作は素直にハマれたほうだ。実際見進めていくと手のひらの上で転がされるような主導権争いパワーゲーム感は、そこまで色濃くなかったかも。この時をかけ複雑に絡み合った友情と恋路、そして勝負・勝利への渇望と葛藤の行き着く先は?一生現役、生涯勝負ごと、自分本位か愛する誰か他人優先か。そして、そうした3つの時間軸による積み重ねが結実したあの素晴らしいラストシーンが、ボールを打つ音やキュッキュッという靴の音の記憶にこだまする。
I
TOLD
YA
↑このTシャツほしい
勝手に関連作品『突然炎のごとく』『ドリーマーズ』『ウィンブルドン』『恋のエチュード』『マルコム&マリー』
P.S. 早速サントラ聴き込む!
本作に関係ないけど、リチャード・リンクレイター&グレン・パウエルの『HIT MAN』が世界的には本公開日と同日にNetflix配信だったから、凄くすごーく楽しみに待っていたのに、どうやらここ日本では配信開始されていないらしく凄くすごーーくショックです。カモーーン!!
感情移入できず、退屈
ゼンデイヤの演技が圧巻!
素晴らしかった。
見応えがある作品だった。
ゼンデイヤの演技がDUNE砂の惑星パート2に
続き今回も演技が素晴らしかったし圧巻。
アカデミー賞主演女優賞候補に絡むだろう。
選曲もシーンに合わせてチョイスするのも上手いし、テニスの試合に合わせてストーリー構成が設定されるのも斬新。
素晴らしかった。間違いなく、今年のベスト洋画作品候補になるはず。
ハラハラドキドキ、見応えがある作品でした。
おすすめします。
惜しむらくは公開館数を増やしてほしい。
長い
カメラワークが素晴らしい
ゼンデイヤ、最高にカッケー!!!白熱のバトル! ラスト、ゼンデイヤの叫び!
事前情報、予告、予備知識一切なし。
テニスの映画ということすら知らずに、ゼンデイヤ主演!とポスター絵柄のイメージ(グラサンの中に気が付かず)だけで、鑑賞を決定。
トップ・テニス・プレイヤーのタシ・ダンカンは、最強のテニスプレイヤーであることに執着する。
しかし、彼女自身が試合中の怪我で選手生命を絶たれると、言い寄って来た親友同士の青年二人を手玉に取ってテニスで競わせる。
彼女をものにしたい二人の下心は、したたかな彼女の前では純粋で幼い。
そこから付き合う相手にもテニスで勝つことを要求続けるという人生を歩む。
十年以上の時を経て、ついに彼らはトーナメントでの決勝戦で対決する。
ここでも、試合前夜のぎりぎりまで男を翻弄する彼女。
いくつもの回想シーンを交えながら、試合は互角の勝負になる。
八百長を仕掛けるのか、受け入れるのか、真剣勝負に挑むのか。
さらに、二人にしかわからないジェスチャーの合図、突然の伏線回収。
このままどちらかが勝って終わるのかと思わせながら、
ラスト、実現した最高のラリーに、男二人は抱き合って喜ぶ。
女は、最高の興奮の時を迎える。
この意外な終わり方面白かった!
とにかく物語前半、プロデューサーとしても参加しているゼンデイヤのテニス・プレイヤー姿が超カッコいい。
有名企業のタイアップポスターの姿もさすがに様になってる。
さらに、テニスボール主観!の映像が目新しく、テニスシーンでは音楽でも盛り上がった。
チャレンジャーズ・リターン
向こうのトレンディドラマ?
全米での興行収入が良かったとの事で鑑賞したが、男女三角関係の少しアダルトチックなトレンディドラマだった。
率直に言ってストーリーはどうでも良く、大人になったゼンデイヤの魅力を全面に打ち出すことを目的とした、彼女のファッションと長いおみ足と半ケツを楽しむことをだけを目的とした素晴らしい映像作品。
男2人も見た目やキャラクターが対極にある者同士で非常にわかりやすく、あまりいろんな事を考えずに鑑賞できるような作りとなっているところも良い。
しつこいくらいの男の裸とクライマックスの長過ぎるスローモーションには若干辟易だったが、試合中の下からのアングルのみ少しだけ面白いと思った。
男同士の濃厚なチューを見るのは決して気持ちの良いもんではないw。
スタンフォードの施設ってあんな感じなのかと佐々木麟太郎君を羨ましく感じた。
クラブハウス?のチュロス美味しそうだった。
三角関係
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