「凝った構成がいい感じ。」チャレンジャーズ だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
凝った構成がいい感じ。
字幕翻訳は愛しの松浦美奈さん。
ゼンデイヤも、マイク・ファイスト(スピルバーグのウエストサイドストーリーのリフ役)も、よかった。が、一番印象強かったのは、ジョシュ・オコナーだった。だって帰らない日曜日の彼でしょ?ドラマ・the crownのチャールズ皇太子でしょ?ブリティッシュアクセントの貴族役しか観てなかったからさぁ。
アメリカのやさぐれたテニス選手で、お金ないけどナニがビッグで女にモテるなんて、ギャップあり過ぎよー。宿なしで臭そうなのに嗅ぎたくなるわぁと、性的客体として勝手に消費しました。
2019年のあるテニスの試合を通じて、タシとアートとパトリックの過去を13年前から時系列混ぜこぜかつ細切れで出してゆく、凝った構成です。タシの髪型で時代を見分けました。
タシはアートもパトリックも愛してはない気がした。彼女が愛したのはテニス。あとパトリックとアートの絡みに興奮したのもあるような。BLを愛でる的な。精神的な愛ではなく、アートとパトリック2人の関係を、彼らそれぞれを性的に消費はしてたと思う。女だって愛を伴わないエロスがあるってことを表現していると思った。
パトリックとアートは、テニスもタシも多分愛したのはけど、なんかそれ以上にお互いを愛しているのでは?と思った。
パトリックのサーブのフォームがなかなか珍しい(腕上げたところから構えてた)と思ってたら、第3セット、ブレイクされたら負けるゲームで、アートにだけ分かる「(タシと)ヤッたよ」サインを送る時に、あの珍しいフォームが生きてきて、おおって思った。
ロエベのI told yaってTシャツが、この映画のおかげでバズってるらしいね。40000円だって。誰か買って。ジョナサン・アンダーソンの衣装良かった。アートのUNIQLOウエアも良かった!
最近は見れてないけど、テニスは見るのが好きなスポーツのひとつなので、テニスシーンもなかなかに迫力あって、良かったです。