「散漫過ぎる」MEG ザ・モンスターズ2 あのまりさんの映画レビュー(感想・評価)
散漫過ぎる
白亜紀末は6600万年前だとか、四つ脚のやつは架空の生物だとか、メガロドンが現れたのは白亜紀末から4000万年以上後だとか、もろもろマニアックなツッコミはひとまず置いておいて。
全体に凄く散漫な印象を受けました。
爬虫類の雑魚モンスター(恐竜でもなんでもないクリーチャーです)が煩わしかったし、なんならタコも何の為に出てきたんだよと言わんばかりの扱いでしたね。
メガロドンも複数匹出てきて数が増えた分一匹当たりの強さが感じられなくなったし、ラストのハイチは放置でいいんじゃね?な終わり方もなんじゃそれでした。
ハイチはやはり退治か捕獲かして欲しかったですね。
モンスター側だけでこれだけカオスなのに、ストーリーがメガロドンよりも悪の組織との闘いメインなのが非常に欲求不満を起こしました。
メガロドンと人間(ステイサム)の一騎打ちを見たいのにもうサメその他のモンスターが物語上の障害物扱いなんですよね。
この辺りは昨年の「ジュラシック・ワールド3」に近いものを感じました。
その敵組織との攻防も観ていて先が読め過ぎるというか、こいつとこいつとこいつは餌になるっていうのが露骨に丸わかりなんですよね。
B級映画はそれがテンプレですが、仮にも大作なんだからもう少し工夫出来なかったんでしょうか。
色々とてんこ盛りな要素をまとめ切れず、ストーリーが次から次へと展開してゆくにもかかわらず強い緊張感が感じられず残念でした。