「Chomp」MEG ザ・モンスターズ2 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Chomp
間違いなくサメ映画イヤーの2023年、今年の大トリを飾るのは(気が早い)MEGの続編です。前作が5年前というのも衝撃的ですが、予告から溢れ出るモンスター達の暴れっぷりにもう鼻息が荒くなっていました。先に吹き替え版で鑑賞しました。
期待にバッチリ応えてくれて、前作で足りなかったモンスター達の襲いっぷりもマシマシ、ステイサムの無双っぷりもマシマシという贅沢を全身で感じる事ができました。今年のサメ映画の中では間違いなくトップです。
冒頭、船上のコンテナに何故か閉じ込められていたジョナスが扉を破壊して、敵を鮮やかなアクションで蹴散らして、海にダイブしたのち、小型飛行機に海水ごと回収されてそのままぶち撒けられるといういきなりぶっ飛ばした展開をかましてくれるので心が叫びまくっていました。
どうも組織と組織の因縁があり、それによっての揉め事で何だかワチャワチャしており、中盤まではMEGの登場頻度も高くないので、人によっては退屈に思えてしまうかもしれません。自分はずっとステイサムを見ていました。人間離れな事をしてくれるので。
意外だとは思うのですが、深海での恐怖もしっかり描いており、MEGに襲われる事はもちろん、水圧によって頭が破裂するシーンも余す事なく映されているので、深海のシーンでの緊張感が増していました。
そんな中でもステイサムは単独で呼吸を止めてハッチを開けにいくという無謀な行為をやってのけるので、この人に常識を当てはめたらダメだなと改めて痛感させられました。
生身のアクションがしっかり描写されているのも良くて、DJはキレのいい蹴りをジョーク混じりでお見舞いしてくれますし、ジウミンも軽々と動きながらキレイな構えで相手をぶっ飛ばしてくれるので爽快感がありました。
アクションと同時にコメディ要素も強くなっていき、緊張感の増すシーンにボケを投入してポンポン物語を進めていくのでニヤニヤしながら観れました。
前作では大人数を丸呑みにしていただけのMEGでしたが、悪役たちも一般人も容赦なく呑み込んで噛み砕いて、建物も設備もまとめてぶっ壊しまくって絵面がとにかくド派手になっていて感動しました。
クラーケンもそれに刺激されたように人間を振り回しまくって建物に容赦なくぶつけまくりますし、サメをプロレス技で締めまくるという某サメ映画で見た事あるシーンがハリウッドの力によってパワーアップしていてとても良かったです。コモドドラゴンも容赦なく人を襲いまくりますし、なんならトラップとしても役立っているので、とても便利な奴らだなと思いました。
MEGvsクラーケンはあっさりMEGが勝ってしまったので、そこのプロレスもっと見たかったなと思ってしまいました。
しっかしステイサム、やってくれましたね。まさか1人でサメ3匹を真っ向から倒しに行くという離れ技を有無を言わさず実行してくれていました。前作でも十分暴れていたのに、まだパワーアップした事をしてくれたのでファンとして歓喜ものです。
モリを携えて水上スキーで駆け抜けながら誘き寄せて、隙を見せてブッ刺して爆発させて、もう1匹同じ手順で爆発させて、目の前まで迫ってきた奴に対しては鋭くてデッカい刃物のようなもので上顎から下顎まで貫いて海に沈めるとかいうもうノンストップでやってのけるので、もう唖然としていました。
一件落着してませんが、一件落着した雰囲気で酒を飲み交わしてエンドロールに突入するのも、この映画らしくて良いなと思いました。
とにかくステイサムに立ち向かうモンスター達というイカれた構図をレベルアップしてスクリーンに登場させてくれて嬉しい限りです。原作のストックはまだまだあるので、もっともっと暴れまわってほしいです。
さぁステイサムに挑むのはどんな奴らだ?
鑑賞日 8/26
鑑賞時間 9:20〜11:30
座席 P-14