夜明けのすべてのレビュー・感想・評価
全499件中、341~360件目を表示
みな人知れず戦っている
PSMというものがあるのは、この映画で初めて知りました😳
ネットでは時たま女性のヒステリックを揶揄しているのを見かけるが、この病気(?)があるということを知らなければならないですね。。
さて映画のほうは、とても丁寧に心情や苦悩が描けていて見入ってしまった!最後は劇的に何かが変わったわけではないが、2人とも前向きな一歩を踏み出せたのでは。
主演の俳優陣も素晴らしい👍
萌音ちゃんはキレ始める前から、空気が違っててすごかった!
北斗君はメキメキと実力をつけてますね。
もう一度見たい
明けない夜はない、、、
本作、正直言えば三宅唱監督作品でなければ観ていなかった可能性が高く、逆に言えば鑑賞前の興味はその一点でした。むしろ意外だったのは、旧ジャニーズの方が主演にも拘わらず、初週のシアターはそれほど大きくないTOHOシネマズ日本橋のSCREEN9(同映画館9スクリーン中5番目の座席数)で、実際の客入りもサービスデイの夜回で5割弱。ただ、本作、観ておいてよかったと思える良作でした。
三宅監督の演出、余計なところがなくてとても観やすいです。扱われる題材に対して変に誇張したり、同情を誘うようなことを一切しません。私は当事者ではないのでどれだけリアリティーがあるかは判断できませんが、そもそも必要なことは「理解」だと再認識させてくれます。
昨今では少しずつ「人が抱えることのある症状」の見識が一般にも広がりつつあります。とは言え、それらのことを正しく理解できて、対応できる非当事者は殆どいないと思います。私自身も症状を持ち、通院・投薬されている方と一緒に仕事をしたことがありますが、お互いに負荷がかかっているような状況では相当に削られることもありました。そして今、本作を観たことでより社会全体が理解を深める必要があると再認識しました。(あの人は元気でやっているだろうか。。)
飾り気のないセリフに、思わず吹き出しそうになるユーモアや、ホロリきそうな温かみに救われた気がする作品。特に当事者の方には「引け目」さらには「強迫観念」を思ってしまうことがあると思います。「明けない夜はない」わけですが、変わらなければ同じ朝が繰り返す。だからこそ理解を深めることが重要ですね。
自分が病を抱えているから人の苦しみを分かるなんてことはなく、自分の...
自分が病を抱えているから人の苦しみを分かるなんてことはなく、自分の方が症状が重いとか、つい他人と比べて自分を不幸にしてしまいがち。
そんな事は意味がなくて、まず「他人の痛みは完全には理解できない」と割り切る事、その上で相手が抱える痛みを知ろうと努力をする事、善意を押し付けない事、それが人と関わる本質なのかな、と感じた。
二人が互いに依存しすぎず、自分の頭で考え、自分の足で立っているところが良かった。
そして何より周囲の人たちの掘り下げが丁寧なのが素晴らしかった。
彼らも大きな傷を抱えていて、二人を支えることで自分たち自身も救われているのだな、と感じさせる眼差しが本当に温かかった。
プラネタリウムの藤沢さんの語りのなんと静謐で雄大な事か、それを深く受け止める山添くんのあの表情を思い出すだけでも心が揺さぶられる。
明けない夜はない、でも今目の前に広がるこの夜もまた二度と来ない。
痛みも苦しみも抱えながら、誠実に生きていこうと思えた。
とてもよかった
思いやりを正面から描く。恋愛に発展しそうなものだが、恋愛に発展しない。主人公の男女は心の病を抱えていて、それに対して理解ある職場で暖かい人たちに囲まれている。クライマックスが移動式のプラネタリウムで、非常に地味だけど心に沁みる。夜空を見上げたくなるのだけど、北斗七星とカシオペア座しか分からない。
知っている人で、いろいろな心を病を抱えている人がいる。その人もあのような暖かい人たちに囲まれて過ごせればどれだけいいかと思う。主人公の男女は、幸運だが彼らは善人で親切にされる資格がある。もし心の病を抱えていながら、意地悪な性格だったり、嘘つきとか、嫌われ者だったらどうなのだろう。どうすればそんな人は救われるのだろうか。全く考えが及ばない。そんな人にも幸福がありますようにと願うしかない。
上白石萌音の母親が若いのに車いすで介護サービスを利用している。事故にでもあったのだろうか。
生き辛さを共に生きる
何故に評価が…😓
優しさの意味
支え合うことは、心地よいこと
現代日本の抱える問題と、解決への道を温かく描いた映画
この映画良かったなぁ〜と思って監督を調べたら、「ケイコ目をすませて」の三宅晶監督でした。
社会の片隅で見過ごされているけど、確かに存在している問題をそのまま見せてくれて、同時に終盤では希望も見えてくる。
藤沢さんがイライラして他人に文句を言ってくる場面で、つい正論で返して言い合いになってしまう自分の姿を思い出しました。
この場合、正しい正しくないではなくて、一歩下がって落ち着かせるのが正解なんですよね。
山添君がとりあえず洗車をするように誘導して、落ち着かせようとする姿にさりげない優しさを感じました。
エンドロールで社員がワイワイとキャッチボールするシーンが、日本の古き良き中小企業の雰囲気がして、とてもほっこりする。
ラストは大暴投に対して、笑顔で拾いに行くところで幕引き。
この監督の映画は地味なはずなのに、ハッとさせられる場面が多く、何か大事なメッセージを伝えようとする意志がヒシヒシと伝わってきます。
悪い人が出てこない穏やかな時間
とても優しい映画だった。
パニック障害は聞いたことはあるけど、何かあった時にパニックになってしまうものだと勘違いしていたし、PMSというのは初めて知った。
何も知らされずに自分の周りにいたら、山添くんは失礼なヤツに見えるだろうし、藤沢さんは逆ギレか八つ当たりっぽい、関わらない方が楽と思う。
2人のように良き理解者がいるのは恵まれた環境なんだろうな。
そういう人たちが光石さんや渋川さん、久保田さんというキャスティングも良い。
渋川さんホント良い声。
もしかして見過ごしたのかなぁ、お母さんに何があった?冒頭では普通に歩いて迎えに来ていはずなのに。
結末には必要な理由なのだけど、そこが分からないから戸惑ってしまった。
予告編では2人が支え合うラブストーリーなのかなぁくらいな印象で、特に興味を惹かれなかったけど、ラヴィットで主演の2人から映画の話を聞いて観てみたら、予想以上に良かった。
お医者さんの言うとおり、人それぞれだから100点の対応は難しいのだろうけど、こういった人たちへの接し方もざっくり知れたし、グリーフケアにも少し触れていて、地味だけど穏やかな気持ちになる映画だった。
夜明け前がいちばん暗い
出てくる人がやさしい人たちばかりの穏やかであたたかい映画でした。みんな誰かを想って生きている。
大きな出来事があるわけではなく日常を切り取っただけの一見地味な作品だと思うかもしれません。でも『つまらない』と感じる瞬間がないのは登場人物が魅力的だから。藤沢さんと山添くんを取り囲む1人1人が何かを抱えて生きてる。映画の中で説明があるわけではなく、画面の中でそれぞれの表情や行動で観る側が汲み取って事情や状況を感じ取って理解を深めていくのが一種の謎解きのようで楽しいです。フィルムの暖かさ、セリフがないシーンも風景と音楽だけが流れる心地よさ。主題歌がないエンドロールがとても穏やかで余韻を楽しめました。そういうところも含めて三宅監督作品の良さだなと感じました。大好きです。
パンフレットがとても充実しているので2回目は読み込んでから行くと見方も変わって楽しいのでおすすめです。心から 『映画夜明けのすべて出会えてよかった』と思いました。
周りの優しさ、思いやり
原作未読です。
パニック障害、PMSの当人よりも
周りの人の立場でついつい鑑賞してしまった。
山添くんの上司の方は彼をがっかりさせないように
今色々調整してるから、って言ってたのかな、
本当は元の職場に戻るのは難しいけど、
それを表さないようにしてたのかな、とか。
周りへの伝え方、周りの理解、
現実は色々難しいけど、
お互いに相手を理解しようとする
姿勢が大事なのかなって思いました。
そばに寄り添うだけでいい
まわりから見えづらい障害を抱え、苦しんでいる若い男女。
冒頭、雨に打ち付けられながら横たわる上白石萌音の背中のショットから、シリアスタッチなのかと思ったが、そこは三宅唱監督らしく、作為的な描写は極力排して、日常を丹念に掬い取っていく。自然音の使い方が印象的。特に、エンドロールでの工場前庭のシーンにはじんわりくる。
決して問題が解決するわけではないが、そばに寄り添ってくれる人がいるだけで、明日に向かって生きていける、ということか。
ただ、上白石萌音のまわりへの気遣いやお節介が過剰な感じで、ちょっと引いた。松村北斗の硬い殻が少しずつほぐれていく様に共感できたのは、同じ男性だからだろうか。
脇役はそれぞれ良いが、特に元上司役の渋川清彦が滋味深い。
工場の社長だけでなく、元上司も近親者の不幸を抱えているという設定は、原作どおりなのだろうか。上白石萌音の母親の設定も。いろいろ詰め込みすぎで、うまく消化されていない感じはした。
期待が高かったせいか、テーマやねらいはわかるが、物足りなさが残った、というのが観終わった後の正直な感想。
邦画
星の図鑑を片手に持って、あなたの夜空を探しに行こう
2024.2.13 イオンシネマ京都桂川
2023年の日本映画(119分、G)
原作は瀬尾まいこの小説『夜明けのすべて(水鈴社)』
PMSを患う女性とパニック障害を持つ男性の交流を描いたヒューマンドラマ
監督は三宅唱
脚本は和田清人&三宅唱
物語の舞台は、東京都内某所
そこで会社勤めをしている藤沢美紗(上白石萌音)は、月経前にイライラしてしまうPMSという病気に悩まされていた
医師(宮川一朗太)は新薬を処方するものの、それは異常に眠気が出るもので、それを服用すると仕事にならない
それから五年後、美紗は科学商品を扱う「栗田科学」の事務員として勤めるようになっていた
PMSの発作が発症しても、先輩の佐川(久保田麻希)がサポートし、社長の栗田(光石研)も病気については寛容だった
会社では、小さな組み立て式のプラネタリムや望遠鏡などの「小学生が科学にふれる機会を作るもの」がたくさんあって、それらの梱包や発注を任されているのが美紗だった
佐川は経理を担当し、開発は鮫島(矢崎まなぶ)が担い、デザインは鈴木(大津信伍)、技術的なことは猫田(中村シユン)、営業に関しては平西(足立智充)が担当していた
そんな中、栗田は弟の康夫(斎藤陽一郎)がストレスを起点とした自死をしていて、そのセラピーの一環として、ピアサポートの会に通っていた
そこには最近栗田科学に入社したばかりの山添(松村北斗)の元上司・辻本(渋川清彦)もいて、この交流がきっかけで縁ができていたのである
山添は一見するとやる気のないマイペースに見えるのだが、実はパニック障害を患っていて、何がきっかけで発作が起きるかわからない状態だった
ある日、蛍光灯の交換を起点として発作を起こした山添は、美紗が見つけた薬で落ち着きを取り戻す
栗田の命令で自宅まで送る事になった美紗は、会話のきっかけで「自分と同じだと感じていた」と語るもののn、山添は「全く違うものだ」と断じた
映画は、恋愛要素を完全に排除し、誰かが誰かを助けられるんじゃないかという希望を描いていく
発作が起きるとどうしようもないと思えるものの、その状態を理解し支えてあげることはできる
そういった心の拠り所があれば、人は生きていけるのと思えるのではないか、という命題がある
そして、「3回に1回は発作を止められるかもしれない」という山添の言葉は、お互いの心を少しだけ軽くしていくのである
原作は未読ながら、舞台は金属工業の会社のようで、かなり改変が加えられている内容になっていると知った
後半のプラネタリウムのシークエンスは映画のオリジナルで、このシーンでは栗田の弟が残したノートが引用されていく
夜明け前は一番暗いというヨーロッパの諺が引用され、ユーモアたっぷりの星についての物語が展開される
山添が見つけたものに色を加えていく作業が生きていることを肯定し、さらに希望を感じられる言葉が紡がれていて、この改変は映画ならではのビジュアライズと相まって素敵な時間を演出してくれていた
この改変が原作の何を変えてしまったかはわからないが、映画的には正解だったように思えた
いずれにせよ、パニック発作の部類は経験があって、自分の場合は山添ほど酷くはなかったのだが、それが起きた時のどうしようもなさというのを経験しているかどうかで理解は変わってしまう映画のように思える
大人になり、自分を理解していく上で、そうならない人間関係の作り方、職場の選定ができたおかげで再発はしないものの、あるトリガーさえ揃えばヤバい事になるのは理解している
そうした視点から観る映画は、こんな理解者がそばにいてくれたらいいなと思う一方で、いつまでもそばにいるわけじゃないから依存もできなくて苦しいようにも思えてくる
映画は、そういった経験を持つ人へのひとつの救済のアイデアのようなもので、ピアサポートのような同じ悩みをある人との繋がりの場所を探してみるのも良いと思う
そういったきっかけになれば良いと思うし、今ではSNSなどの普及によって容易になっている面とハードルが高くなっている面はある
映画を鑑賞することで、少しでも心が軽くなる人がいるのならば、それだけで素晴らしいことだと思うので、気になる人は足を運んで体感しても良いのではないだろうか
全499件中、341~360件目を表示










