夜明けのすべてのレビュー・感想・評価
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生き辛さを共に生きる
とにかくどこまでも優しい映画。
16mmで撮られたらしいフィルムの質感からしてすでに優しい。二人の病気にも、会社やサークルの人達の生き辛さにも、とにかくただ寄り添い、生き辛さを共に生きる。劇的な治療とかそういうことでなく。そしてそれをそのままに劇的にせず映画にする。それこそが優しい。
って、監督は「ケイコ 目を澄ませて」の監督じゃないか。納得…
しかしこの規模のメジャー作でここまでやる。それが凄い。
何故に評価が…😓
うーん😔パニック障害の男と生理前にパニックに陥る(初めて聞いた病名)女性が、お互いを尊重しながら成長(回復?元に戻る?)していくストーリー
パニック障害の女性がいた職場を体験しているが、あんな風な生易しいものではない…地獄絵図で有り、映画の中ではまだまだ…
とてもホワイトな会社ではあるが、僕が馴染めるかは…パニック障害の男性にはめっちゃ良かった職場なんだろうけど…
明けない夜はない、止まない雨はないそして、夜明け前が一番暗い(大変だ)と言いたいのだろうけど、後ろと前のおっさんの鼾にはげんなり
試写会評価が多いのかな〰️
優しさの意味
生きづらさを抱えた主人公のふたりを周りも優しく見守り、自分らしく生きていく。
だけど、この映画は、誰かの優しさは、誰かの助けになり、それは連鎖しているものなんだと伝えているように思えます。
本当に優しく、そして温もりのある作品でした。
支え合うことは、心地よいこと
様々な事情で、苦しみから抜け出せないことがある。
そんな苦しみに寄り添い、癒してくれる映画だった。
単に「お互い頑張ろう」で済ませて関わらないのではなく、そこから一歩踏み出して、きちんと理解して、支え合うことが、心地よいと思った。
現代日本の抱える問題と、解決への道を温かく描いた映画
この映画良かったなぁ〜と思って監督を調べたら、「ケイコ目をすませて」の三宅晶監督でした。
社会の片隅で見過ごされているけど、確かに存在している問題をそのまま見せてくれて、同時に終盤では希望も見えてくる。
藤沢さんがイライラして他人に文句を言ってくる場面で、つい正論で返して言い合いになってしまう自分の姿を思い出しました。
この場合、正しい正しくないではなくて、一歩下がって落ち着かせるのが正解なんですよね。
山添君がとりあえず洗車をするように誘導して、落ち着かせようとする姿にさりげない優しさを感じました。
エンドロールで社員がワイワイとキャッチボールするシーンが、日本の古き良き中小企業の雰囲気がして、とてもほっこりする。
ラストは大暴投に対して、笑顔で拾いに行くところで幕引き。
この監督の映画は地味なはずなのに、ハッとさせられる場面が多く、何か大事なメッセージを伝えようとする意志がヒシヒシと伝わってきます。
優しい映画 辛い時に見たら癒されそうだけど、 時代に則しすぎてて、...
優しい映画
辛い時に見たら癒されそうだけど、
時代に則しすぎてて、
少しだけ違和感が残らなくもない
悪い人が出てこない穏やかな時間
とても優しい映画だった。
パニック障害は聞いたことはあるけど、何かあった時にパニックになってしまうものだと勘違いしていたし、PMSというのは初めて知った。
何も知らされずに自分の周りにいたら、山添くんは失礼なヤツに見えるだろうし、藤沢さんは逆ギレか八つ当たりっぽい、関わらない方が楽と思う。
2人のように良き理解者がいるのは恵まれた環境なんだろうな。
そういう人たちが光石さんや渋川さん、久保田さんというキャスティングも良い。
渋川さんホント良い声。
もしかして見過ごしたのかなぁ、お母さんに何があった?冒頭では普通に歩いて迎えに来ていはずなのに。
結末には必要な理由なのだけど、そこが分からないから戸惑ってしまった。
予告編では2人が支え合うラブストーリーなのかなぁくらいな印象で、特に興味を惹かれなかったけど、ラヴィットで主演の2人から映画の話を聞いて観てみたら、予想以上に良かった。
お医者さんの言うとおり、人それぞれだから100点の対応は難しいのだろうけど、こういった人たちへの接し方もざっくり知れたし、グリーフケアにも少し触れていて、地味だけど穏やかな気持ちになる映画だった。
夜明け前がいちばん暗い
出てくる人がやさしい人たちばかりの穏やかであたたかい映画でした。みんな誰かを想って生きている。
大きな出来事があるわけではなく日常を切り取っただけの一見地味な作品だと思うかもしれません。でも『つまらない』と感じる瞬間がないのは登場人物が魅力的だから。藤沢さんと山添くんを取り囲む1人1人が何かを抱えて生きてる。映画の中で説明があるわけではなく、画面の中でそれぞれの表情や行動で観る側が汲み取って事情や状況を感じ取って理解を深めていくのが一種の謎解きのようで楽しいです。フィルムの暖かさ、セリフがないシーンも風景と音楽だけが流れる心地よさ。主題歌がないエンドロールがとても穏やかで余韻を楽しめました。そういうところも含めて三宅監督作品の良さだなと感じました。大好きです。
パンフレットがとても充実しているので2回目は読み込んでから行くと見方も変わって楽しいのでおすすめです。心から 『映画夜明けのすべて出会えてよかった』と思いました。
周りの優しさ、思いやり
原作未読です。
パニック障害、PMSの当人よりも
周りの人の立場でついつい鑑賞してしまった。
山添くんの上司の方は彼をがっかりさせないように
今色々調整してるから、って言ってたのかな、
本当は元の職場に戻るのは難しいけど、
それを表さないようにしてたのかな、とか。
周りへの伝え方、周りの理解、
現実は色々難しいけど、
お互いに相手を理解しようとする
姿勢が大事なのかなって思いました。
そばに寄り添うだけでいい
まわりから見えづらい障害を抱え、苦しんでいる若い男女。
冒頭、雨に打ち付けられながら横たわる上白石萌音の背中のショットから、シリアスタッチなのかと思ったが、そこは三宅唱監督らしく、作為的な描写は極力排して、日常を丹念に掬い取っていく。自然音の使い方が印象的。特に、エンドロールでの工場前庭のシーンにはじんわりくる。
決して問題が解決するわけではないが、そばに寄り添ってくれる人がいるだけで、明日に向かって生きていける、ということか。
ただ、上白石萌音のまわりへの気遣いやお節介が過剰な感じで、ちょっと引いた。松村北斗の硬い殻が少しずつほぐれていく様に共感できたのは、同じ男性だからだろうか。
脇役はそれぞれ良いが、特に元上司役の渋川清彦が滋味深い。
工場の社長だけでなく、元上司も近親者の不幸を抱えているという設定は、原作どおりなのだろうか。上白石萌音の母親の設定も。いろいろ詰め込みすぎで、うまく消化されていない感じはした。
期待が高かったせいか、テーマやねらいはわかるが、物足りなさが残った、というのが観終わった後の正直な感想。
元気はありがたいこと
瀬尾まいこファンの知人が貸してくれて発売された頃に原作を読んだ。瀬尾さんの作品は読みやすく、身近にありそうな話が親しみやすい。
肝心の映画ですが、とても良かった。
ストーリーの主題はデリケートな内容。
自分自身でコントロールできない先が見えない病気は本当につらいと思う。同じ病気でも人により症状が違うし、周りは困惑し理解を得にくく、気軽に語ることもできない。冒頭の藤沢さんが保護されるシーンも私はショックだった。
そんな病を抱えた二人が再就職先で出会い葛藤し、交流する物語。変に恋愛話じゃないのが良い。
主演の二人は実に自然な良い演技だったと思う。上白石さんの、調子いい時と悪い時の差が非常に上手だった。普段は真面目で穏やかな普通の人が、発作が起きると豹変。これが定期的に襲ってくるならばかなりしんどいだろう。
大好き光石研さん。中高年しかいない小さな会社の社長役で、若手二人を温かく見守る。
実は社長もつらい思いを抱えている。このように受け入れてくれる人、社会は大切だなと思う。
そんなこんなで、この映画は何でもないシーンでも、ホロリと泣けてしまった。
グリーフケアの会とか、山添君が元上司と交流し少しずつ復調していくところとか。日常で悩みが全くない人っていないよなーと、だからこそ支えあうことは大事だよなーと思わされた。
問題が全て解決したわけじゃないし、同じことはまだ続くかもしれないけれど、一つ踏み出すことで明るい兆しが見えた、夜明けに向かえたラストだったんじゃないかなと思う。
邦画
病とどう向き合うか。病をどう受け止めるか。自分には起こりえない病をどう知るか。
どーにも。。。霧の中を歩いて、いつ光が、いつ闇に陥れられるか考えてるうちに、『はい。あとはご自分で。』って言われてるような感じ。
タイトルや広告で恋愛を想像させるようにして、話の展開の中にも誤解させるような場面を差し入れといて、狙い所はそこじゃないという。ならキャストミスなんじゃないかな?
最後の盛り上がり部分にも突き刺さるものが薄くあの手記の意味を感じ取るまで入り込めなかった。
観客は、平日午前中。松村北斗見に来たのかな?2~3人組のおねーさま方が大半だった。松村北斗?うーん普通。
星の図鑑を片手に持って、あなたの夜空を探しに行こう
2024.2.13 イオンシネマ京都桂川
2023年の日本映画(119分、G)
原作は瀬尾まいこの小説『夜明けのすべて(水鈴社)』
PMSを患う女性とパニック障害を持つ男性の交流を描いたヒューマンドラマ
監督は三宅唱
脚本は和田清人&三宅唱
物語の舞台は、東京都内某所
そこで会社勤めをしている藤沢美紗(上白石萌音)は、月経前にイライラしてしまうPMSという病気に悩まされていた
医師(宮川一朗太)は新薬を処方するものの、それは異常に眠気が出るもので、それを服用すると仕事にならない
それから五年後、美紗は科学商品を扱う「栗田科学」の事務員として勤めるようになっていた
PMSの発作が発症しても、先輩の佐川(久保田麻希)がサポートし、社長の栗田(光石研)も病気については寛容だった
会社では、小さな組み立て式のプラネタリムや望遠鏡などの「小学生が科学にふれる機会を作るもの」がたくさんあって、それらの梱包や発注を任されているのが美紗だった
佐川は経理を担当し、開発は鮫島(矢崎まなぶ)が担い、デザインは鈴木(大津信伍)、技術的なことは猫田(中村シユン)、営業に関しては平西(足立智充)が担当していた
そんな中、栗田は弟の康夫(斎藤陽一郎)がストレスを起点とした自死をしていて、そのセラピーの一環として、ピアサポートの会に通っていた
そこには最近栗田科学に入社したばかりの山添(松村北斗)の元上司・辻本(渋川清彦)もいて、この交流がきっかけで縁ができていたのである
山添は一見するとやる気のないマイペースに見えるのだが、実はパニック障害を患っていて、何がきっかけで発作が起きるかわからない状態だった
ある日、蛍光灯の交換を起点として発作を起こした山添は、美紗が見つけた薬で落ち着きを取り戻す
栗田の命令で自宅まで送る事になった美紗は、会話のきっかけで「自分と同じだと感じていた」と語るもののn、山添は「全く違うものだ」と断じた
映画は、恋愛要素を完全に排除し、誰かが誰かを助けられるんじゃないかという希望を描いていく
発作が起きるとどうしようもないと思えるものの、その状態を理解し支えてあげることはできる
そういった心の拠り所があれば、人は生きていけるのと思えるのではないか、という命題がある
そして、「3回に1回は発作を止められるかもしれない」という山添の言葉は、お互いの心を少しだけ軽くしていくのである
原作は未読ながら、舞台は金属工業の会社のようで、かなり改変が加えられている内容になっていると知った
後半のプラネタリウムのシークエンスは映画のオリジナルで、このシーンでは栗田の弟が残したノートが引用されていく
夜明け前は一番暗いというヨーロッパの諺が引用され、ユーモアたっぷりの星についての物語が展開される
山添が見つけたものに色を加えていく作業が生きていることを肯定し、さらに希望を感じられる言葉が紡がれていて、この改変は映画ならではのビジュアライズと相まって素敵な時間を演出してくれていた
この改変が原作の何を変えてしまったかはわからないが、映画的には正解だったように思えた
いずれにせよ、パニック発作の部類は経験があって、自分の場合は山添ほど酷くはなかったのだが、それが起きた時のどうしようもなさというのを経験しているかどうかで理解は変わってしまう映画のように思える
大人になり、自分を理解していく上で、そうならない人間関係の作り方、職場の選定ができたおかげで再発はしないものの、あるトリガーさえ揃えばヤバい事になるのは理解している
そうした視点から観る映画は、こんな理解者がそばにいてくれたらいいなと思う一方で、いつまでもそばにいるわけじゃないから依存もできなくて苦しいようにも思えてくる
映画は、そういった経験を持つ人へのひとつの救済のアイデアのようなもので、ピアサポートのような同じ悩みをある人との繋がりの場所を探してみるのも良いと思う
そういったきっかけになれば良いと思うし、今ではSNSなどの普及によって容易になっている面とハードルが高くなっている面はある
映画を鑑賞することで、少しでも心が軽くなる人がいるのならば、それだけで素晴らしいことだと思うので、気になる人は足を運んで体感しても良いのではないだろうか
夜があるから朝が来る
2006~2010年頃だろうか、
『荻上直子』監督により撮られた
〔かもめ食堂〕〔めがね〕〔トイレット〕といった一連の作品群。
「異文化交流」とのテーマはありつつ、
センセーショナルな事件は起きず、
ゆったりとした時間が流れて終幕に至るとの共通項
(出演者もかなり重複していたわけだが)。
が、それなりに興行収入もあったことから
続けざまに制作されたとの認識。
本作を観ていて、それらを想起する。
「PMS(月経前症候群)」で月に数日は情緒が不安定に。
周囲にきつくあたり軋轢を生んでしまう『藤沢美紗(上白石萌音)』。
「パニック障害」で、大企業の激務はおろか通勤することさえ困難になり
町の小企業に派遣されている『山添孝俊(松村北斗)』。
同じ会社に勤める二人が
最初は反発していたものの
あることをきっかけに互いを気に掛けるように。
相手の症状に興味を持ち理解することで
最初はとげとげしかった心持ちが次第に柔らかくなり、
結果、生きることにも前向きになる。
ただそれで、自身の症状が改善するわけではないにしろ。
とは言え、そこから劇的な展開が待ち受けるわけではない。
物語りはやはり淡々と進む。
彼女や彼の周囲も
二人のことを理解している
所謂、良い人で構成されており
(もっとも、そのうちの幾人かは
心に傷を負っていることが、ちょっとしたエピソードで示される)、
心地好く観続けることができる。
中途、人生の岐路とも言うべき
『美紗』の決断や『孝俊』の決意はあっても、
大きな山場となることはない。
傍から見れば大きなメルクマークなのに、
何事も起きなかったかのように恬淡として。
明けない夜は無く、
暗闇があるからこそ分かることもあるとのメッセージは明瞭で
心にも沁み入る。
シルキーなトーンが全体を貫き、
ある意味安心して観ていられるのは、
直近で公開された〔PERFECT DAYS〕と
近似のテイストとの記憶。
同じような作品が作られ受け入れられるのは、
時代がそうした癒しに近い感覚を求めている
シンクロニシティなのかもしれない。
どんな人でも生きていける場所がある事を表現していた作品。 本年度ベスト級。
淡々と進むストーリーに加え単調だけど心地好いBGMが睡魔を誘発したけど何とか鑑賞する事が出来た(笑)
月経前症候群(PMS)の女性とパニック障害を抱えた男性の二人を中心に進むストーリー。
悪い人が誰も出て来ない作品なので観やすかった(笑)
幸い自分は障害を持っていないので共感する事は無かったけど、障害を持った人に難しいけど優しく接しようと思えた作品。
2人が抱えている障害を乗り越えようとするシーンが辛くも、お互いを助け様とする感じが良かった。
散髪のシーンで山添が初めて大爆笑する姿に安心する(笑)
上白石萌音さん演じる藤沢。
ヒステリックに怒るシーンが上手い。
一方、プラレタリウムで話す言葉が優しい感じでずっと聞いていたかった。
2人が安住の場所を見つけたラストが印象的だった。
芋生悠さん目当てだったけど、あまり登場しなくて残念。
栗田科学の年商がどの位なのか?
気になります( ´∀`)
心が素直に温かくなる。こんな映画は初めてでした
大好きだった朝ドラ、カムカムの二人(萌音ちゃん、北斗くん)が主演ということで、原作も読まぬ状態、前知識もほとんどないまま映画館にGO。
結論から言うと、観てよかった、本当によかった!!!
PMS(月経前症候群)とパニック障害を抱える男女二人が、偶然出会い、なぜか気が付けば、お互いを支えて、笑い合っていた…。恋愛ではなく、同士のような、そんな関係。
PMSもひどい場合は、こんな風に精神不安定になることもあるんだなあと納得できたし、パニック障害は、予想通りの大変さ。
でも、主人公二人には悲壮感がない。そこがいい。辛いし、情けない、そういう悲しみはあるけれど、ちゃんと前を向いている。
それぞれの周囲の人たちも、みな普通に優しくて、押しつけがない。
そう、この作品には押しつけがない。そこが本当に、気持ちいい。
主人公に、無理に同情する必要も、ない。
登場人物の誰かを憎む必要もない。
だって、みないい人なのだ。
普通、悪役の出ない話はつまらない。
でも、この物語に悪人はいない。でも、つまんなくない。いや、むしろどんどん話にひきこまれる。
また、登場人物に、悲しみを背負う人はいても、悲しみにつぶされたままの人はいない。
観終わって、心がこんなに温かくなった映画は初めてだった。
普通に生きてれば、それで充分。心からそう思えた。
萌音ちゃんと北斗君の会話が本当に面白くて、何度も笑ってしまった。あまりに二人が、自然にやりとりしているので、映画というのを忘れて、自分も二人の横に座って、同じ空間で話を聞いているように感じたりもした。
それにしても、北斗君、今フジテレビで再放送中の「救命病棟24時」に出演当時の、江口洋介さんにそっくりで、びっくり。
萌音ちゃんの普通の子感もよかった。りょうさん、やっぱりお美しい!
若い人にも、丘みつ子さんがわかる私たち世代にも、ぜひ観てもらいたい作品。
しつこいけれど、本当に観てよかった。
観終わって、「たいやき」が無性に食べたくなって、帰りがけ、閉店間際のたいやき屋さんに駆け込んだ。
心が穏やかなまま
こんなにも映画を見終わるまで心が穏やかで柔らかなままでいられる映画に出会えたのは初めてでした。観るのが辛いかも…と思っている方も一握りの勇気を振り絞って観に行ってほしい。是非とも。行く前の振り絞った勇気はきっと自分の心の中にしっかり燈ってくれるそんな作品だと思います。主演の松村北斗さん、上白石萌音さんお2人の自然すぎる佇まいとセリフの掛け合い。この2人だからこそ生まれた空気感は圧巻。この2人の周りにいる方々もとにかく優しさに溢れていてただただ素敵な日常のひとコマが描かれていて誰かの幸せを感じながら自分もふと幸せになれている。こんなにあと味よく幸福感に包まれる映画は他になかったほど初めての感覚を味わえました。
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