「恋愛につながらないもの、でいいのだ。」夜明けのすべて マルマルさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛につながらないもの、でいいのだ。
日本アカデミー賞で知った映画。上白石さん、堂々として綺麗でした。人生って絶望感満載の、まさに夜明け前な時が度々訪れる。幸せそうな人に見えても心と身体は嵐の真っ最中とか。そんな希望のない毎日の中で起きた、お互い期待してない人間関係の中で神様はまた一本の「トラブル」の系を垂らす。何が自分に「世界」を繋げてくれるかわからない。自分以外の人が自分を理解しようとしてくれた、その想いを自分も汲み取れた時、ちいさな「奇跡」が起きるきっかけになるのかもと思った。2人の男女が恋愛に発展しなくても、好感度はお互い良い関係って奇跡だよね。焦らず、自分の気持ちや生活を大事にしながら正直な気持ちも伝え合える関係は、地味だけど最高の幸福感。時に期待は裏切られてもそれでもよし!私、できたよって思える階段を一歩づつ進む、それが気づけば夜明けになるって信じたい。
プラネタリウムの話が素敵で、宇宙と自分は無関係ではない。爽やかな風が吹いたような映画だった。身近なテーマがじんわり身に染みました。
※私がコメントした後で、マルマルさんからのフォローが外されてしまいました。何か失礼があったかと思ってコメントを削除してしまったので、修正再投稿します↓
マルマルさま、初めまして。
2作品に共感と、コメントありがとうございました。
『夜明けのすべて』は、数々の映画賞受賞を記念して、4/11から全国で御礼復活上映が決定しました(3/18公式サイトと公式Xにて発表)。
私はミニシアターで観たので、劇中のプラネタリウムのイベント会場の雰囲気そのままで良かったのですが、大スクリーンで観ると気付くことがあるので行こうかなと思っています。
原作にはプラネタリウムが登場しないので、公開当時に原作ファンの間で賛否がありましたが、映画を先に観るとプラネタリウム無しでは考えられない作品です。