「音楽とともにじんわり心に沁みる映画。夜中にどうぞ」夜明けのすべて たさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽とともにじんわり心に沁みる映画。夜中にどうぞ
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良かったです。全編柔らかい音楽とともにゆったり進んでいきます。発作などのシーンもありますが、出てくる方々の優しさや人間性で包まれしんどくなく見ることができました。最後変に恋愛にならないところも、パニック障害の彼が残る選択をしたことに対してとても前向きなところもよかったです。
また、働き方も考えさせられる映画でした。私は今東京の資本主義の真っ只中にいて、年収競争出世競争に面しています。そんな中でパニック発作がまさに出ていて、何が本当に幸せなのかなと。
効率化資本主義の中では論理と数字が揺るぎなき正とされるけれど、栗田科学のように会社が潰れなければ、社員がむりせず楽しくやれるならそれでいいと言うのもまた正なんだと思いました。
お金稼ぎ終わった後に人が求めるものは結局家族や身近な人との幸せなのだから、お金はそこそこで身近な幸せが手に入るならそれはそれでとても良いことなんだと思います。背負ってるものをおろしたい。
夜明け前が一番暗い。この言葉もちょうど今沈んでいる私の心に響きました。ありがとう。
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