「好きになれない映画」夜明けのすべて 匿子さんの映画レビュー(感想・評価)
好きになれない映画
役名忘れたので俳優の名前で申し訳ない
北斗の恋人に対する対応が終始そっけないのが引っかかって、どうしても心温まる優しい映画とは思えません。
病気のことを心配して理解者になろうと頑張ってくれている恋人に冷たい男。
そういう人物像なんだろうか?と思いきや、上白石と打ち解けてからはニコニコしていて穏和。
もはやこの映画に恋人を登場させた理由が分からない。
こんな扱いをするぐらいなら最初からいない設定でよかったのでは。
ヒロインはヒロインで彼女持ちの男の家に「私はそんなんじゃないから!」と当たり前のように上がり込む、そして通う…。恋愛感情ないんだからいいじゃん!という感覚なんだろうけど、少しでも恋人に悪いとは思わないものだろうか?
上白石は人に気を使いすぎる性格のように描かれているのに、随所随所で非常に厚かましい。
上白石、北斗目線で見たら確かに優しい人ばかりですが、彼女目線で考えるとどちらも無神経。
だけど優しさっていいね♪と語るようなその自己中心性が、私は好きになれません。
俺って勝手だな、私はデリカシー無いな、でも人は弱いから間違えるし他人を大切にできないこともあるよね、それでも反省と後悔を積み重ねながら優しい人間になれるよう頑張って生きたい
と、そんな映画なら恋人に対する対応にも納得できますが、主役の二人は「病気で苦しい」と訴えるばかりで自分に対する厳しさは特に感じられず、モヤモヤしました。
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