「男性の自分にとって衝撃。でもそれだけではない暖かい作品」夜明けのすべて ひでぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
男性の自分にとって衝撃。でもそれだけではない暖かい作品
女性特有の問題、なんとなく把握はしてたけれど、そこまでだろうと思っていた。
男性の自分にとってはわからないけれど、上白石萌音の急変する演技で、衝撃を受けてしまった。自分の理解のなさとそのような環境に出会ったらどうするだろう、と。苦しんでいる姿をみるとこちらまで辛くなってきた。
パニック障害の山添とあいまり、作中、いつ発作が起こるのだろうと、ハラハラしながら魅入っていた。
ただ、病気(と言っていいのだろうか)はきっかけであり、作品としては日々の豊かさであったり、助け合いだったり、優しく暖かい日常が描かれる。
辛さが誇張されることもなく、三宅監督特有の暖かさからくる、音楽と映像、周りの人物全体が見守ることで、とても良いバランスになっていた。
大きめなスクリーンで観たが、フィルムで作られているので、中小のスクリーンでみるのが味があってよいかも。
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