「ずっと心に抱きしめていたい「心のお守り」になる映画」夜明けのすべて ともさんの映画レビュー(感想・評価)
ずっと心に抱きしめていたい「心のお守り」になる映画
ベルリン国際映画祭の方が「小津安二郎」と表現していましたが、まさにそうだと思います。
正直、この映画に、恋愛やハラハラドキドキの展開、全くなしと予告され、じゃあ何が楽しいんだ?と、不安な気持ちで観に行きました。
しかし!!この映画を観ていたら、恋愛やハラハラドキドキがなくても、映画館に観に行く価値のある「映画」があるとわかります。
最近流行りの、刺激的な商業的映画を欲してる方の方でも、この映画は大丈夫です。
むしろ驚くほど、ジュワっと心にしみると思います。
この映画には、人々の日常がドラマです。
みんなの日常がストーリーです。
心は変化するし、景色も変化する。
本当は「変化」ではなく「うつりかわる」という言葉が正しいのかもしれませんが、日々うつりかわる心と景色に思いを寄せられる、優しい映画です。
登場人物の生きづらさを押し付けませんので、今苦しい方も、そうでない方も、ずっと「心のお守り」にできると思います。
コメントする