夜明けのすべてのレビュー・感想・評価
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温かく、強い
松村北斗さんの演技に震えました。
素晴らしかったです。
さて、作中、いわゆる「大事件」が起きるわけではありません。
それでも彼や彼女、周りにいる人たちの日常においては大切な出来事が描かれていきます。
そしてその日常は、私たちの生きている世界と地続きだと思うのです。
つまり今日、この瞬間、どこかで起きていること。
誰もが大なり小なり、悩みであったり弱さであったりを抱えていて、人と人との関係の中で支え合い、絶妙なバランスを取りながら生きている。
きっと社会はそうあるべきなんだ。
そんなことを考えながら、鑑賞後、ちょっと気持ちが重くなりました。
自分自身が苦しいとき、悩みを明かせるような人が、心の支えになってくれる存在が、周りにいるだろうか──と考えたためです。
きっと世界は残酷で、私たちは物語で描かれるよりもずっと孤独です。
でも、だからこそ、まずは私自身が今よりも少しだけ人に優しく、日陰に日に他人を支えてあげたい。
そして誰かにとっての「夜明け」を待ってあげたい。そんな温かくも強い気持ちを抱かせてくれました。
長く愛される作品であって欲しいです。
日常の、現状を知る映画
正直、上白石さんを拝見するために鑑賞しました。以前からカバーソングとかよく聴いてて、なんとなくファンです。
映画の内容はタイトル通り、日常で苦しんだりヒステリーやパニックになったりする事情を知ったような気分になる勉強になる映画だったと思います。色気も格好良さもありませんので、休日の娯楽とするのは辛いかも知れません。
上白石さんが演ずるところの主人公がPMSという症候群をお持ちと云うことで、突然にキレだしてしまう人の日常を描いた作品ということですが、「ああ、そういう人いるなあ」と感じました。ただ、この映画ほど重くは無いのかもしれないけど、やっぱり声を張り上げて切れる人や、依存症、症候群、恐怖症等々、みんな何らかの病的な問題を抱えていて、生き辛さを感じているのだろうなと思う。それでもお互い理解しながら生きていく。エンディングのスタッフロールで和やかな会社の日常を写す締めくくりはそういうことかと想いました。ちょっとキャッチボールはやり過ぎかなw でも、松村北斗さんの演ずるところの人物が、最初はぶっきらぼうだったのが、お菓子のやり取りにも慣れて、現在の仕事を続けていくことを決意し馴染んでいく姿は、良い成り行きだったと思います。でも移動式プラネタリウムの会社だったら素敵だし誰でもやりたくなっちゃいますね。
病症については色々議論が生まれそうな話だと思います。「蓋を開ける音を立てるな。水ばっか飲んでないで仕事しろ」ってキレるのも、ヒステリックなキレ方は問題だとしても、よく考えてみれば、非常に真っ当な意見ですよね。モヤモヤしたまま、みんな腹の底で思っていても口に出せない。中には溜め込まずにポイポイと周囲にツッコミ入れるような人も居ますが。そういう人、口やかましいけど、案外良い人だったり。
漫画「銃夢」の登場人物、ノヴァ博士の「この世に正気と狂気など無い。あるのは一千の貌(かお)の狂気だけです」というセリフ。この映画に例えて云うなら、「この世に健康な人なんて居ない。居るのは一千の病人だけ」なんでしょう。病病看護ということでしょうか。上白石さんが仕事の斡旋を受けるときにも、相手が子供の電話に出ているところも印象的でした。誰もが何か問題を抱えている。松村北斗さんがパニックしている上白石さんを上手く誘導していましたが、私達だって病人なんです。「みんな病人なんだからお互い理解し合おう」と言われたって、みんな病気で弱気だからやっぱり怖い。パニックの相手を責めるつもりは無いけど、距離を置きたくなるのも仕方ない、というのが、こういう場合の私の意見です。
映画として、内容はごく普通の日常を描いているようで、「上白石さんがいつキレ出すのか」、それがハラハラドキドキでした。ああ、ここで来るのか、おいおい、プラネタリウムの途中でキレたらどうするんだ、などと心配でたまらない。ちょっとしたホラー感も感じました。それほどに上白石さんのキレ芸のキレ味が凄まじい。
最後に、これはまったくの余談ですが、私が見た2024年2月15日の10時8分。京都河原町で鑑賞していたのですが、劇中で地震が起こって停電になるまったく同じタイミングに、震度3マグニチュード3.7の地震が現実に起こりました。一瞬、映画館の演出装置なのかと思い込んだぐらい、奇跡的な同じタイミングです。これはニュースにでもして良いくらいです。でもこんな奇跡、先の災害があっただけに、起こってほしくないですね。
(追記)
時間をおいて少し考えて見たのですが、上白石さんがプラネタリウムのナレーションをしていたシーンは、松村北斗さんが職場に馴染んだ変化と同様に、PMSという症候群を抱えながらも成長した成果を現すシーンではないかと考えます。そういう症候群を抱えていることを知りながらも、会社の同僚達は上白石さんに任せてみようと見守っていたのかと。勿論、これは私個人の解釈に過ぎません。
それにしても、やっぱり上白石さんのナレーションは素晴らしかったですね。町工場のようなところで、あれほど上手にナレーションができる人はそうそう居ないでしょう。そこだけは非現実的でしたw
女性はホルモンバランスと常に闘っている
若い頃はPMSで、歳を取っても更年期でと、遅かれ早かれ、どんな女性も常に己のホルモンバランスと闘っています。この映画を通して世の中の殿方にもっともっとその事実を知ってほしいと思いました。それは、パニック障害よりもランクの低い?本当に病気なの?と周囲の理解を得にくいつらい病気です。同じ女性である私ですら、PMSってそんなに?!なんてビックリしたのですから、もちろん男性が観たらそれはきっと異次元でしょう。PMSの辛さは想像はできても、パニック障害の辛さはやはり想像できません。
思いやりとは、相手のことを慮る事です。分からない相手のことを一生懸命理解しようとする事です。本作品の中では、思いやりあふれる同僚や上司に恵まれて、病気を抱えた2人が微笑ましく支え合う姿が描かれています。とても優しい気持ちになれる温かい映画です。それと同時に、この映画に登場する会社みたいに、いろんな病気や事情を抱えた人が少しでも働きやすい社会になればいいなぁと思いました。
現実社会の世知辛さに少しお疲れ気味のあなたに、ホルモンバランスを崩してイライラしがちなあなたに是非おすすめの映画です♪
今週末映画館でゆっくりと癒されてみては?
人は痛みを知っている分、他者に優しくなれる
年末、遅ればせながら配信で鑑賞。
PMS(月経前症候群)とパニック障害に苦しむ藤沢さんと山添くんが元いた会社を辞め、逃げ込んだ先の移動式プラネタリウム制作会社には、弟を自死で亡くした社長をはじめ、2人の変調を普通に受け入れる社員たちがいる。そんな中、藤沢さんと山添くんは同じ痛みを共有し合うでもない、もちろん、恋人でもない、不思議な気持ちで繋がった同士みたいな関係をゆっくり紡いでいく。2人が交わすコミカルなやり取りに笑い、救われる人もいるだろう。
人は痛みを知っている分、他者に優しくなれる。社会の片隅で誰かと誰かが互いを探り合いながら接近し、触れ合い、そしてまた、離れていく。藤沢さんと山添くんはどうか?
この映画が描くのは、どんなに暗い夜にも必ず夜明けは訪れ、希望と勇気の第一歩を祝福してくれる、ということ。だから見終わって、心がリセットされ、とても清々しくなるのだ。
胸の中が柔らかな大切な光で少しずつ満たされていく
鑑賞前、私の頭にはどこか闘病ものというイメージがあった。それゆえ、観た後に引きずるものがあるのではと躊躇する気持ちがあったのも事実。しかし本作はそんな先入観を序盤から拭い去り、じっくりと主人公たちの日常に寄り添っていく。切々と語られる上白石の声のトーン。ふりしきる雨。どうしようもない、逃げ出したくなる会社での一幕。その雨がやんだ時、彼女はとある教育玩具を製造する小さなメーカーにいる。変わらず苦しみはやってくる。だが隣の席の同僚もまた別の理由で苦しんでいることを知る。また観客は彼らのみならず、誰もが何かしらの事情を抱えて生きていることを垣間見る。そういった部分を内に秘めているからこそ、人は誰かの苦しみを察し、さりげなく共に寄り添い合うことができるのではないか。ゆっくりと一歩ずつ。地球の自転を感じるかのように時を刻むペースが心地よく暖かい。夜が明ける。胸の中に柔らかな光が差し込んでくる一作だ。
三宅監督が撮る光の中で
三宅監督前作「ケイコ 目を澄ませて」同様、画面に陽が差し込むとこちらまで日光の暖かさを感じるような柔らかな空気感を映した本作。
そこに描かれるのは決してドラマチックではない、市井の人がただ"居た"という記録です。
登場人物に自分を重ねるわけでもなく、派手なドラマに心を動かされるわけでもなく、ただ彼らが出会い変わってゆく様をじっと見つめる。
私はこの映画が大好きです。
ネトフリで観たのですが、映画館の大画面で観たいとずっと思っていたと...
ネトフリで観たのですが、映画館の大画面で観たいとずっと思っていたところ再上映があり念願叶って鑑賞。
映画館で観るのはやはりいいですね。
淡々とした内容の映画なのですが、主演の二人の演技力もあり、辛さの表現とか心情の変化とかがとても良い。
観た後にスッと優しい光が差すような映画。
苦しみやツラさがきちんと伝わってくる
良かった。スゴく良かった。
淡々としていて、それでいて主人公達の苦しみやツラさもきちんと伝わってきて、訳ありの会社の訳ありらしい社長や社員達のことにも、何となく思いを馳せることが出来ました。
そういう意味では、観客が映画の世界に忖度する物語なのだけれど、それが心にとても染みました。
ダブル主演の上白石萌音さんも、松村北斗さんも、どちらも良かった。
脇役の皆さんも素晴らしい。
光石研さん、良いですね。
観ているだけで優しい気持ちになる
朝ドラで夫婦役を務めた二人が主演していることでも話題になった本作。
それが顕在化しているか、ぱっと見では分からないかは別として、学校や職場ではほとんどすべての人が多かれ少なかれ何らかの問題や悩みを抱えており、それらの人々とどう向き合い対応していくのかは、現代を生きているあらゆる人にとっての課題であろう。
職場でも毎年のように研修を受けることが義務付けられているし、知識としてはそれなりに持っているとも言えるが、自分が常に正しい言動を行えるかといえば、そこまでの自信はない。
でも、特に大きなイベントがある訳でもない、ほんわかとした日常を描いた本作を観ているうちに、あれこれ難しいことなど考えずに、ただ誰に対しても「思いやり」を持って接すればいいだけじゃないのか、という気になってくる。
観ているだけで優しい気持ちになる佳作。
渋川さんと光石さんという処方箋がほしい
自分の弱さや羞恥な部分を誰かに理解してもらえないのは普通であってそれが当たり前。ほんの少しでいいから“人に甘える”これがもの凄く難しいからだ。
私の周りにも〇〇失調症やPMSの知り合いがいてそんな自分も10種類以上の薬を飲むような毎日を過ごしている。
山添くんの「全然違いますよね?(病気のランク付け)」は日常あるあるで藤沢さんに同情しちゃったな。
後半は2人でお互いを助け合うという概念が生まれこれが病気と上手く付き合うための希望になった。
ただ、正直周りに理解してもらったり助けてもらえる環境は何処にもないのが社会で現実なのである。だから鑑賞していて辛くて仕方がなかった。
作中の光石さん演じる社長の温かい眼差しと話し方、渋川さんが演じる元上司としての聞き手としての振る舞い方。お二人の存在が物語の中でとても柔らかエッセンスに感じ取れて心の処方箋になっていたのが良かったですね。
人との関わりがすべてな人間
パニック障害もPMSも、発達障害などと同様に周りの理解が不可欠な症状だが、公表しても偏った目で見られたり適切どころか不利益な扱いを受ける可能性もあるため、人に言うことを隠す・迷う・躊躇いがちな病気だと思う。きっかけも改善も、本人の怠惰などとは関係がなく、コントロールが難しく服薬の副作用にも苦しむことがある。
藤沢さんも山添くんも、元々違う職業に就いていたが、職場絡みの状況で発作が出てしまい、小さな中小企業の組み立て作業に転職を余儀なくされた。
でも、そこでの人間関係は狭いので気遣い必須な一方で、深い理解をしてくれる。
蓋を開けてみれば、光石研扮する社長は兄弟を自死で亡くし30年近く心に痛みがあり、1番気を遣ってくれる久保田磨希扮するおばちゃん社員は恐らくシングルで黒人とのハーフの子を育てている。
みんな何かしら抱えているから、人の気持ちがよくわかる。
一方で、松村北斗演じる山添くんにも、上白石萌音演じる藤沢さんにも、2人との対比かのように、この2人の元々の人生を見せるようにそれぞれの友達が出てくる。
その友達も、片想いに悩んだり、転勤による人生計画崩壊やら、気を遣う人間関係やら、みんな気を遣って生きている。
天体観測キットを製造販売する小さな職場の同僚達が、藤沢さん山添くんどちらの病状も本人がカミングアウトするまで他には漏らさずにいるのが本当に素晴らしいのだが、藤沢さんと山添くん両方がお互いの病気を知った時、山添くんがPMSについて理解すべくかかりつけ医で何冊も本を借りてきて、藤沢さんの発作時に1人で車を洗ってという適切な提案までしたのがとても良かった。自分の殻に精一杯だったところから、他に視点が向いた時、再び元々できていた社会への適応に一歩近付くのだろう。藤沢さんも無愛想な山添くんの発作時に、一歩勇気を出して買い物してきたり、髪を切ってあげたり、歳も近い2人にお互いに思いやりが生まれる。
このまま仲が深まり結婚まで進んでもおかしくないが、本作の脚本はちょっと意地悪で、藤沢さんがそもそもPMSの症状をピルで抑えられない理由は、お母さんが血栓症で、血栓の副作用の可能性があるピルを飲めないから。お母さんは、藤沢さんが就職してからの5年間で、随分症状が進んでいた。最初は藤沢さんが発作を起こしても、迎えに来てくれたりホッとする存在だったが5年経つ頃にはリハビリしても歩行もままならずデイケアの車椅子生活を地元で送っている。
藤沢さんは、職場の小学校でのプラネタリウム会の企画と脚本を無事に終えたところで、地元に転職し母の介護との両立のために退職を決めたのだった。
山添くんは元の職場に戻るか迷うが、そのまま今の環境に残ることを決める。中小企業にとって、元々は少し扱いにくい現代的なドライな若者だったかもしれないが、大きな頼りになるであろうことを予感させる。
人生も大きく揺れ動く20代の持病持ちの男性と女性を、社会的に育成し、経済的に支え、包み込む職場の面々の存在がとても温かく、日本人的距離感が映像化されており、中小企業のメリットもデメリットも見えるが観るものの心には良かった作品。
病状が良くなってきたところで、事故に遭うとかなにか悲劇が起こらないよね?!と作品の起承転結に振り回されないか心配になるが、物語は淡々と進み、安心のラストを迎えられた。
職場理解がありすぎて、勤務中に忘れ物を届けたり買い物に行ったり、生産性が心配になるような職場。
でも、山添くんが元々いた職場の上司もずっと心配していて、自死した家族がいる共通点から、今の職場の社長と繋がっており、その紹介で山添くんは今の会社に入れた経緯もある。
夜明けの直前が1番暗いらしい。
その通り、闇と思っても朝がくるし、夜には星がついている。
どんな時も、人間は結局人間との繋がりで救われていくのだなと。
藤沢さんは方向音痴だから星に何度も助けられると言っていたのが、その比喩に思えた。
藤沢さんは生理前の怒り衝動に駆られるヤバい時は1人になり車を洗うなど黙々と作業する回避策を見つけたが、山添くんが気にかかる。発作が突然起こり電車もバスも美容院も無理な身体、住む場所も徒歩圏に限られ、まず駅に入るまでを試してもやっぱりまだ無理で、発作時にはしんどそう。発作が遠ざかる何かを見つけられるのだろうか?
僕と彼女と彼女の生きる道で冷たい印象の母親役だったりょうが、藤沢さんの母親役として出てきて、藤沢さん目線で傷付けられるかもと少し身構えたが、要らないものを沢山送ってくれるくらいの地元からエールを送る母親でびっくり。PMSが冷えで悪化するのを心配して、自由の効かぬ身体で毛糸のミトンを送ってくれて、それを身につけて真っ赤なミトンにみかんを抱えておばあちゃんみたいになっている若者の藤沢さん。
同世代の山添くんの都会的な元同僚とは対照的だが、若者同士のマウントや傷つけ合いや山添くんの取り合いに発展せず、善意で回っていたところがとてもとても良かった。
自分も適切な配慮を取れる優しい大人でありたいと思わされた。
主演のアイドルファンが評価してるだけ…
アカデミー賞作品賞にノミネートされてたし評価も高いから見てみたけど、冗長で退屈。
何でこんなに評価が高いのかと思ったら主演がアイドルだったので納得。
キネマ旬報もサブカル的な人気の作品に票を入れちゃうんですね…
優しくなれる、できない自分を許せる
話題作をやっと観た。
松村北斗が、映画やドラマに露出が多い理由が分かった気がする。
性格の良さが自然体で表現されている。
上白石萌音の、不器用で真っ直ぐな主人公にも共感できた。
病気からくる辛さ、シンドさ、抑えきれないイライラ感が伝わってきた。
朝ドラの「カムカムエヴリバディ」の夫婦役だった二人が醸し出す雰囲気がとても心地よい。
社長役の光石研さん、さすが。
弟の位牌に献杯するシーン、松村北斗の山添がお酒をついで、二人で手を合わせるところ、自転車のヘルメットを被ったままの姿が、山添を思う優しい気持ちにあふれていた。
最近観たドラマ「アンサンブル」でも、主人公である松村北斗を愛情深く見守る(義理の)父親をやっていた。
少し残念だったのは上白石萌音の藤沢美沙と母の関係、転職を決意したのは母への思いからだったので、掘り下げて描いてほしかった。
でも、まわりに優しくなれる、できない自分を許せる気持ちにしてくれた映画だった。
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病気をどうにかしようじゃなくて
藤沢「パニック障害は平日は仕事行きたくないのに 土日になると会社に行きたくなるの?」
山添「PMSだからって何でも言いたいこと言っていい訳じゃないですからね?」がなんかおもしろかった(笑)会話の勉強になった。
山添の彼女は彼の(山添の)パニック障害はどうしたら治るか?病気をどうにかしようとしていたけど、症状は違えどPMSのもねと職場で出会って病気をどうにかしようじゃなくて供に生きていくようになり病気を邪魔者にしなくなってとけてきたのだと思う
なんで治らないんだとかなんでできないんだとか自分を責めるとますます自分が大嫌いになり人にも攻撃的になってしまいます。
疲れ果てた顔が上手い萌音ちゃん
この後怒りだすな〜と何となくわかる😡
メンタルクリニック受付の方が◯番の方診察室にお入り下 さいが、以前通院していた病院と一緒だった
食べ物を買ってきてくれたり、あなたのイライラする前にそれを止めますとか家で一緒にお菓子を食べたり。そかいうなにげないことが人とできたらどれだけ心の支えになることか!!
会社の人も急にキレておかしい人だと変な目をする人 がいなかったから安心した
山添くん食べている物がおいしく感じられてよかったね👍🏻
時が流れていつの間にか...。が大切だと思う
時が流れることを会社の中で皆が速送りで動いて明るくなったり暗くなったりで表していた
今の会社で働いてなかったら藤沢さんと会ってなかったら...
人との出会いって大切だな~。
サウンドがヒーリングだった🪵
最初の方で藤沢さんの友達が藤沢さんを連れて行って霊媒師に見てもらってたけどなんでこんなことするのか?とか思ったけどそれも友達の優しさってことのかな?
恋愛につながらないもの、でいいのだ。
日本アカデミー賞で知った映画。上白石さん、堂々として綺麗でした。人生って絶望感満載の、まさに夜明け前な時が度々訪れる。幸せそうな人に見えても心と身体は嵐の真っ最中とか。そんな希望のない毎日の中で起きた、お互い期待してない人間関係の中で神様はまた一本の「トラブル」の系を垂らす。何が自分に「世界」を繋げてくれるかわからない。自分以外の人が自分を理解しようとしてくれた、その想いを自分も汲み取れた時、ちいさな「奇跡」が起きるきっかけになるのかもと思った。2人の男女が恋愛に発展しなくても、好感度はお互い良い関係って奇跡だよね。焦らず、自分の気持ちや生活を大事にしながら正直な気持ちも伝え合える関係は、地味だけど最高の幸福感。時に期待は裏切られてもそれでもよし!私、できたよって思える階段を一歩づつ進む、それが気づけば夜明けになるって信じたい。
プラネタリウムの話が素敵で、宇宙と自分は無関係ではない。爽やかな風が吹いたような映画だった。身近なテーマがじんわり身に染みました。
良い時代に、なりましたね
私がPMSに苦しんでいた頃
それはまだ市民権を得ていなかった
知る人ぞ知る、というか誰も知らない
(初めは自分でも知らなかった)
だからメンタルダウンもイライラも
単なる面倒くさい変な奴だと思われた
それが分かっていたから
あんな風に外に出すことなんて無理で
どれだけ心が乱れていようが
それは1人のときに発狂したりして
何とか普通を演じきって過ごしていた
そういう意味では、良い時代になりましたね
きっとパニック障害の人も、その昔は
なったら最後、誰にも知られないように
ひた隠しにして、生きていたのではないか
そんなこと知られたら社会復帰できない
そんな時代もあったのです
こういう題材が映画になること自体
とても良いと思います
作品は平凡でしたが、そういう意味で
有意義な作品だと思います
渋川清彦さんの表情がよかった
パニック障害の若い男性とPMSの若い女性が働く会社の、心優しい職場の人たちと、彼らを見守ってきた、心優しい前職の職場の人たちの心温まる、ほんわかと心が温まる作品。
他人の痛みに共感して見守る優しい人々の、それぞれ過去に秘められた艱難辛苦もチラ見せしながら、誰もが抱えている労苦を慮りながら、穏やかに、愛をもって共に生きようとする人々は、勤めているところが一流企業でもあろうと町工場であろうと「民度が高い人たち」と言い切ってもいいんじゃないかなと、この作品を見ながら感じました。職業や収入で人の価値は決まらない。幸せな生き方は人それぞれたという考え方は、世界的にあって『PERFECT DAYS』が海外でも高く評価されたことも、その流れがあったからだと思います。
パニック障害(PD)の男性山添さんを松村北斗さんが、PMSの女性藤村さんを上白石萌音さんがそれぞれ務められましたが、冒頭からいきなり上白石さんの演技にやられてしまい、心が持っていかれました。その後は穏やかにストーリーが進行して、観てるだけで癒されました。
山添さんと藤村さんがお互いを助け合うことで、お互いが成長していき、あんな理解のある会社があったら私も働きたい!
現実はシビアで、会社には毒蛇のようなお局様がいて、パワハラモラハラが蔓延しているということもあるので、私などはお局様の刀をどのように交わして逃げながら働くかが大きな課題で、それで頭を痛めていることがほとんどなのですが、この作品に出てくる職場の人たちは心優しい人たちで、前職の職場も、毒社員は見当たらず(いるのかもしれませんが、出てこない)。
なので、この作品は、PDやPMSに悩む方が見ても、つらくならないように配慮されていて、ほんとうに「元気になってほしい、あの人」や「この人」が念頭にあって制作された作品じゃないのかなと思いました。
二人が困難を抱えている障害の原因は、人間関係ではないところに原因があるようで(観客としては表層を見るしかありませんが)、その分、人のやさしさ、温かさが全面に出ていて、「人のあたたかさを描くのが目的の作品」なのかもしれない。
私は、いつも、その時の気分で見る映画を決めますが、その時「見たい」と感じた映画は、その時期の自分の人生の問題を打破するためのヒントが隠されていることがよくあるので、人生の転機になるヒントを映画からもらったり、励まされたりという経験をよくします。
この作品は、苦しむ人に、優しく、プレッシャーを与えない形で、ただただ共感を伝える形で、エールを送る作品で、「見る心のおクスリ」なのかな…と思いました。
低用量ピルを飲めない人もいます
封切から一年を経て、鑑賞
当初 朝ドラの夫婦役を
再度スクリーンで見る気は起きず
スルーしていた
先日 『ファーストキス 1ST KISS』で
松村北斗の演技を見て この作品も
履修必須と思っていたところ 市内の
劇場でリバイバル上映
俳優 松村北斗の
作品の空気にとっぷり浸り、
けして主張しない演技!
稀有な役者だと思う。
また、今までの映画やドラマで
描かれない描写が多数。
小規模経営の会社
(商店はイヤになるほどよくある)
が 細かくが描かれている
何か有ると お菓子を配りまくる女性社員
退社後に軽くメシを誘ってくるおじさん
そうか炭酸ミネラルウォーターのあの音
イヤな人っているんだな
それ以外でも 生理よりも辛いPMS
(これに低気圧が加わると 最低)
最後に残ったスナック菓子を容器から
直接『あ、これ良い?』とガーッと食べたり。
女の子の方が背が高い中学生の2人
~統計的には当たり前だが映画の中の
男子は長身イケメン
「トワイライト・ウォリアーズ」でも感じたが
無駄に作品に恋愛を絡ませない視点が良い
小さいけれど世の中の認識が、
変わって来てると感じ
時代は少しずつ変わってるんだ~と
気づかされた
良い作品だった。
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