劇場公開日 2024年2月9日

夜明けのすべてのレビュー・感想・評価

全444件中、1~20件目を表示

5.0日常の、現状を知る映画

2024年2月15日
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鑑賞方法:映画館

 正直、上白石さんを拝見するために鑑賞しました。以前からカバーソングとかよく聴いてて、なんとなくファンです。
 映画の内容はタイトル通り、日常で苦しんだりヒステリーやパニックになったりする事情を知ったような気分になる勉強になる映画だったと思います。色気も格好良さもありませんので、休日の娯楽とするのは辛いかも知れません。
 上白石さんが演ずるところの主人公がPMSという症候群をお持ちと云うことで、突然にキレだしてしまう人の日常を描いた作品ということですが、「ああ、そういう人いるなあ」と感じました。ただ、この映画ほど重くは無いのかもしれないけど、やっぱり声を張り上げて切れる人や、依存症、症候群、恐怖症等々、みんな何らかの病的な問題を抱えていて、生き辛さを感じているのだろうなと思う。それでもお互い理解しながら生きていく。エンディングのスタッフロールで和やかな会社の日常を写す締めくくりはそういうことかと想いました。ちょっとキャッチボールはやり過ぎかなw でも、松村北斗さんの演ずるところの人物が、最初はぶっきらぼうだったのが、お菓子のやり取りにも慣れて、現在の仕事を続けていくことを決意し馴染んでいく姿は、良い成り行きだったと思います。でも移動式プラネタリウムの会社だったら素敵だし誰でもやりたくなっちゃいますね。
 病症については色々議論が生まれそうな話だと思います。「蓋を開ける音を立てるな。水ばっか飲んでないで仕事しろ」ってキレるのも、ヒステリックなキレ方は問題だとしても、よく考えてみれば、非常に真っ当な意見ですよね。モヤモヤしたまま、みんな腹の底で思っていても口に出せない。中には溜め込まずにポイポイと周囲にツッコミ入れるような人も居ますが。そういう人、口やかましいけど、案外良い人だったり。
 漫画「銃夢」の登場人物、ノヴァ博士の「この世に正気と狂気など無い。あるのは一千の貌(かお)の狂気だけです」というセリフ。この映画に例えて云うなら、「この世に健康な人なんて居ない。居るのは一千の病人だけ」なんでしょう。病病看護ということでしょうか。上白石さんが仕事の斡旋を受けるときにも、相手が子供の電話に出ているところも印象的でした。誰もが何か問題を抱えている。松村北斗さんがパニックしている上白石さんを上手く誘導していましたが、私達だって病人なんです。「みんな病人なんだからお互い理解し合おう」と言われたって、みんな病気で弱気だからやっぱり怖い。パニックの相手を責めるつもりは無いけど、距離を置きたくなるのも仕方ない、というのが、こういう場合の私の意見です。
 映画として、内容はごく普通の日常を描いているようで、「上白石さんがいつキレ出すのか」、それがハラハラドキドキでした。ああ、ここで来るのか、おいおい、プラネタリウムの途中でキレたらどうするんだ、などと心配でたまらない。ちょっとしたホラー感も感じました。それほどに上白石さんのキレ芸のキレ味が凄まじい。
 最後に、これはまったくの余談ですが、私が見た2024年2月15日の10時8分。京都河原町で鑑賞していたのですが、劇中で地震が起こって停電になるまったく同じタイミングに、震度3マグニチュード3.7の地震が現実に起こりました。一瞬、映画館の演出装置なのかと思い込んだぐらい、奇跡的な同じタイミングです。これはニュースにでもして良いくらいです。でもこんな奇跡、先の災害があっただけに、起こってほしくないですね。

(追記)
 時間をおいて少し考えて見たのですが、上白石さんがプラネタリウムのナレーションをしていたシーンは、松村北斗さんが職場に馴染んだ変化と同様に、PMSという症候群を抱えながらも成長した成果を現すシーンではないかと考えます。そういう症候群を抱えていることを知りながらも、会社の同僚達は上白石さんに任せてみようと見守っていたのかと。勿論、これは私個人の解釈に過ぎません。
 それにしても、やっぱり上白石さんのナレーションは素晴らしかったですね。町工場のようなところで、あれほど上手にナレーションができる人はそうそう居ないでしょう。そこだけは非現実的でしたw

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猿田猿太郎

4.0女性はホルモンバランスと常に闘っている

2024年2月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

若い頃はPMSで、歳を取っても更年期でと、遅かれ早かれ、どんな女性も常に己のホルモンバランスと闘っています。この映画を通して世の中の殿方にもっともっとその事実を知ってほしいと思いました。それは、パニック障害よりもランクの低い?本当に病気なの?と周囲の理解を得にくいつらい病気です。同じ女性である私ですら、PMSってそんなに?!なんてビックリしたのですから、もちろん男性が観たらそれはきっと異次元でしょう。PMSの辛さは想像はできても、パニック障害の辛さはやはり想像できません。
思いやりとは、相手のことを慮る事です。分からない相手のことを一生懸命理解しようとする事です。本作品の中では、思いやりあふれる同僚や上司に恵まれて、病気を抱えた2人が微笑ましく支え合う姿が描かれています。とても優しい気持ちになれる温かい映画です。それと同時に、この映画に登場する会社みたいに、いろんな病気や事情を抱えた人が少しでも働きやすい社会になればいいなぁと思いました。
現実社会の世知辛さに少しお疲れ気味のあなたに、ホルモンバランスを崩してイライラしがちなあなたに是非おすすめの映画です♪
今週末映画館でゆっくりと癒されてみては?

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ななやお

4.0人は痛みを知っている分、他者に優しくなれる

2024年12月22日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

年末、遅ればせながら配信で鑑賞。

PMS(月経前症候群)とパニック障害に苦しむ藤沢さんと山添くんが元いた会社を辞め、逃げ込んだ先の移動式プラネタリウム制作会社には、弟を自死で亡くした社長をはじめ、2人の変調を普通に受け入れる社員たちがいる。そんな中、藤沢さんと山添くんは同じ痛みを共有し合うでもない、もちろん、恋人でもない、不思議な気持ちで繋がった同士みたいな関係をゆっくり紡いでいく。2人が交わすコミカルなやり取りに笑い、救われる人もいるだろう。

人は痛みを知っている分、他者に優しくなれる。社会の片隅で誰かと誰かが互いを探り合いながら接近し、触れ合い、そしてまた、離れていく。藤沢さんと山添くんはどうか?

この映画が描くのは、どんなに暗い夜にも必ず夜明けは訪れ、希望と勇気の第一歩を祝福してくれる、ということ。だから見終わって、心がリセットされ、とても清々しくなるのだ。

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清藤秀人

4.0胸の中が柔らかな大切な光で少しずつ満たされていく

2024年2月9日
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鑑賞方法:試写会

鑑賞前、私の頭にはどこか闘病ものというイメージがあった。それゆえ、観た後に引きずるものがあるのではと躊躇する気持ちがあったのも事実。しかし本作はそんな先入観を序盤から拭い去り、じっくりと主人公たちの日常に寄り添っていく。切々と語られる上白石の声のトーン。ふりしきる雨。どうしようもない、逃げ出したくなる会社での一幕。その雨がやんだ時、彼女はとある教育玩具を製造する小さなメーカーにいる。変わらず苦しみはやってくる。だが隣の席の同僚もまた別の理由で苦しんでいることを知る。また観客は彼らのみならず、誰もが何かしらの事情を抱えて生きていることを垣間見る。そういった部分を内に秘めているからこそ、人は誰かの苦しみを察し、さりげなく共に寄り添い合うことができるのではないか。ゆっくりと一歩ずつ。地球の自転を感じるかのように時を刻むペースが心地よく暖かい。夜が明ける。胸の中に柔らかな光が差し込んでくる一作だ。

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牛津厚信

4.0配信で見せていただきました。

2025年2月21日
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鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

まったく予備知識もなく見ましたので、最初は単なるアイドル映画かと思い、話題になっているからちょっと見てみようかと思い、用事をしながら流していましたが、いつの間にか用事をしていた手も止まり、ソファに座って真剣に観てしまいました。
松村さんと上白石さんが、こんなにもお芝居が上手いとは驚愕でしたし、この映画のテーマもアイドルらしからぬもの。PMS(月経前症候群)を患う女性とパニック障害を持つ男性の奇妙な共感にも似た友情のお話。お涙頂戴でもなく、ちょっとコミカルだけど時にはシリアスでリアリティも感じる演出に、切なくなったり、ほっこりしたりと、とにかく楽しませていただきました。アニメばかりがヒットする日本の映画界でこんな素敵な映画は、もっと宣伝すべきではないかと思いました。

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いざ行かん

5.0虚飾のない病に向き合った映画

2025年2月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

とても地味なんだけど心に静かにしっかりと積もっていく重みのある映画でした。PMSとパニック障害に向き合う2人を余計な恋愛や綺麗に収める的なストーリー仕立てでなかったことがとても真摯に病気に向き合った映画だと感じた。上白石萌音と松村北斗の表情が本当に良い。こういう職場の人間関係が温かくて素晴らしい、こういう職場こそが出来すぎた設定、なんて言う悲しいことをいう社会であってはいけない。夜がやってくるから私たちは闇の向こうのとてつもない広がりを想像することができる、プラネタリウムでの解説のシーンはこのテーマの総まとめ、特にここが響いた。闇の中にいる人に希望が見えるといいなぁ、そういう人たちを通して見える景色を想像できる人でありたいなぁ。

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Sheeta

2.5合わなかった。。。劇場鑑賞なら確実に落ちてたzzz

2025年2月9日
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鑑賞方法:VOD

難しい

寝られる

今年の日本アカデミー賞・優秀作品賞で観てないのコレだけだったのでネトフリ鑑賞

朝ドラコンビの再共演ってのは知ってましたが・・・
これ、、、まぁデリケートなお話ですね
現代なのに昭和作品のような感じの画像で、淡々とゆっくりBGMも。。。。
深夜ふとチャンネル回したらやってるザ・ドキュメント風・・・
この高評価!!!
題材への興味ある無しで評価は変わるのかな!?
私は、劇場鑑賞なら確実に落ちてたzzz

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eigatama41

4.5俳優陣の演技力の高さに脱帽

2025年2月8日
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鑑賞方法:VOD

静かで起伏のない映像作品は引き込まれなければそのままゆっくり眠れてしまう。
良い睡眠。

本作品は、PMSを抱えた女性のモノローグから始まります。
私は女性なのでぐっと意識を傾けられましたが、男性はどうなのでしょうか。
目に映るPMSの症状に苦しむ姿は別のものに映るかもしれませんね。
その後、淡々と静かに描かれる彼女の日常。
上京して一人暮らし。
新入社員の時に退職してしまっては友人もいないでしょう。
その雰囲気や孤独感や焦燥感が上白石萌音さんのちょっとした目線や後ろ姿がひしひしと伝えてきます。

パニック障害を抱えた社員の松村北斗さんも、いかにもエリートサラリーマンの都落ち感が駄々洩れていてすさんだ精神と虚栄心と病状のはざまで揺れ動く脆さを演じきっていたのではないでしょうか。

事情を抱えた彼女を受け入れてくれたアットホームな会社には彼女以外にも様々な事情のある社員がいるのだろうとチラリと色々なところに含ませているところも押しつけがましくない構成で淡々とした作品の雰囲気を崩さずに物語が進んでゆきます。

見守りながら支えながら病状を抱えたことを怖いものとせず受け入れて過ごす。
少しずつふたりの距離が縮まり、ふたりだけの不思議な絆が生まれてゆくあたたかな空間。
恋愛や親愛ともちがう、友情よりもプライベートな絆。
そんな静かだけど気が置けない二人がとても自然体で、鑑賞しているこちらがスクリーンの向こう側の物語という事の境目が無くなるようでした。

また、主人公ふたりのモノローグやセリフですごく感じたのですが、お二人とも声が良い。
とても良い。
優しくじんわりと耳から心地よくしみこんできました。

劇場でみるべきとまでは言いませんが、お時間のある時には観るといいよ~とお勧めしたい。

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もも

4.5じんわりと沁みる

2025年2月5日
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鑑賞方法:映画館

知らない人の日常なのにずっと泣いてた。山添くんが自転車漕いでるだけで泣いた。藤沢さんのプラネタリウムの優しい声とどうにも出来ない苛立ちに泣いた。山添くんの横顔に光が射すとこ綺麗だった。

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木曜日

3.0マイノリティをさらっと描いた丁寧な作り。

2025年1月29日
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鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

結構鳴物入りを観るつもりで見始めたが、恐ろしく真っ当で淡々と何も誇張せずに進行する。

そうだ、現代的にマイノリティを描くというのはこういうことなんだね。

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Ninetendo

4.0タイトルなし

2025年1月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

多分何年かしたら観たことを忘れてしまうだろう。でも観て良かった。
こういった誰かの日常を淡々と描いて、見る人がどう感じるかって映画は、たまに観るべきだな。人の心やら気持ちは単純な世界じゃないんだなって分かるから。たまに気づかせないと、私の頭は単純すぎる。

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とも

3.5これは映画か?

2025年1月19日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

幸せ

本作品の8割はモノローグとダイアローグで成り立っている。前編から2/3はほぼカメラは固定で、物語に起伏がない。テーマ提起はあるがそれだけで食いつくには映像に派手さはない。むしろ地味と言って良い。ところが後半すぎたあたりから少しづつ物語が動き出す。物語が動くと言うより登場人物に血が通いだすと言った方がいいかもしれない。映像にも少しづつだが作為が感じられるようなカットが挿み込めれるようになり、地味ながらハッとする。ただそのままエンディングへとなだれ込み観客は放置されるのである。そして放置されたまましばらくしてその意味するところがジワリと湧いてくる。まるで満潮の潮の迫り方のように・・・意識して作ってあるなら凄い。

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mark108hello

3.5退職できる職場

2025年1月2日
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もうちょっとチャンスをと頼む上白石萌音🙏残り袋をがーっと上げる彼女。スウェット上下のずんぐりした感じが愛らしくもある。一転して症状が出ているときのとりつく島もない表情も素晴らしい。
そこまで接近すれば恋愛要素が入ってきてもやむを得ない所かと思う。辞めることにも少し心が留まる。しかし、それにはタッチしないのが現在の解なんだろう。グロスな展開にも陥らず、症状には寄り添う優しい映画である。

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Kj

4.0原作もちゃんと読みたいなと思った。 松村さんも上白石さんも派手すぎ...

2024年12月25日
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原作もちゃんと読みたいなと思った。
松村さんも上白石さんも派手すぎずリアルにいそうな感じなのがよかった。
理解してくれる会社があったり、寄り添ってくれる人がいるのが素敵。
大きな問題が起きたりする話ではない日常のストーリーだけど飽きずに楽しめた。

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r.y

3.0淡々とした雰囲気が

2024年12月21日
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プラネタリウムで寝てしまうような雰囲気で。
眠気との戦いでした(ごめんなさい)。

でも相手に少し寄り添おうとする姿や。
男女の仲じゃなく、同僚として、持病を持つ仲間として。
描かれていたのが、好感度大でした。

プラネタリウム、行きたいな。

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ゆき@おうちの中の人

5.0「夜明け前が一番暗い」【12月16日追記】日本アカデミー賞優秀賞3部門受賞・キネマ旬報ベスト・テン5部門受賞!

2024年12月15日
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鑑賞方法:映画館、VOD

泣ける

笑える

幸せ

【12月16日レビュー追記】

タイトルは、英国の諺 “The darkest hour is just before the dawn” から。「苦しい時期というのは、それが終わる寸前が最も苦しい。それを乗り越えれば、陽はまた昇り事態は良くなる」

「ささやかな、でも確かなつながりが照らす、かけがえのない物語」「思うようにいかない毎日。それでも私たちは救いあえる」という宣伝コピー通り。観た方には伝わると思いますが、「不寛容社会の御守りのような映画」です。

最近知人から教えてもらった「アサーション(assertion)」。相手と自分を互いに尊重した上で、自己主張するコミュニケーション。この映画はとても「アサーティブ」な作品です。

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で夫婦役を好演した、上白石萌音さんと松村北斗さんが映画で再共演。という事前情報くらいで、今年2月の公開時に見逃していました。

原作も映画も国内外で評判が良かったこと、更に原作と映画は設定が異なると知って、その設定変更がどうしても映画館で観たい理由になりました。

今年のTAMA映画賞で最優秀3部門受賞、報知映画賞で最多6部門ノミネート。受賞を記念して11月に1週間の再上映が決まり、映画館で鑑賞できました。

藤沢さん(上白石萌音)と同僚の山添くん(松村北斗)の、「恋愛」でも「友情」でもない関係の距離感。クスッと笑ったり、涙が流れたり、暖かくなったり、「しばらく一人で怒っててもらっていいですか」は最高でした。

パニック障害について表面的な知識しか無かった私は、「行き付けのラーメン屋さんで、いつものラーメンの味がしなくて不味く感じた」という病識の表現に、ハッとさせられました。

W主演の松村北斗さんは、旧J事務所というバイアス無しで評価されるべき俳優。演技の仕事に集中できれば、菅田将暉さんや磯村勇斗さんのような俳優を目指せる可能性を感じました。

三宅唱監督は、今年の上海映画祭で「中国の映画ファンが今最も好きな日本人映画監督」特集が上映される程、中国でも人気があるという映画祭報告を読みました。

今や北米を超える映画人口の中国で、日本と同じような生きづらさを感じ、この小さな日本映画にも共感してくれる人が多いことは、うれしいニュースでした。

P.S.
栗田科学の事務所に貼られている、ポスターや2ヶ月カレンダーに気付きましたか?
ポスターには『人にやさしく、自分にもやさしく』の「アサーション」のメッセージ。カレンダーは映画公開の2月に追い付き通り過ぎて、「未来」の3月のイベント開催を伝えています。

P.S.2
2/5「第98回キネマ旬報ベスト・テン」日本映画作品賞(日本映画ベスト・テン第1位)・日本映画監督賞・主演男優賞・読者選出日本映画ベスト・テン第1位・読者選出日本映画監督賞5部門受賞
1/21「第48回日本アカデミー賞」優秀作品賞・優秀監督賞・優秀主演女優賞3部門受賞
1/17「第79回毎日映画コンクール」日本映画大賞・監督賞・TSUTAYA DISCAS映画ファン賞3冠受賞
2025/1/3「第67回ブルーリボン賞」1部門ノミネート
12/26「第37回日刊スポーツ映画大賞」ファンが選ぶ最高作品賞・ファンが選ぶ最高演技賞2冠受賞
12/19「第79回毎日映画コンクール」最多7賞ノミネート
12/1「第46回ヨコハマ映画祭」作品賞受賞・2024年日本映画ベストテン1位
11/12「第49回報知映画賞」最多6部門ノミネート
2024/10/3「第16回TAMA映画賞」最優秀作品賞・最優秀主演女優賞・最優秀新進男優賞3部門受賞

✎____________

今年は邦画の当たり年で豊作だった、という声をよく聞きます。
初日に鑑賞して、映画館でリピートした作品が何作もありました。
私の2024年ベスト3候補は、この映画です。

今まで映画.comはほぼ見る専門でしたが、★★★★★の作品には評価とレビューの投稿を最近始めました。
他の方のレビューを読むと自分の語彙力と文才の無さで、好きな映画ほど言葉が見つからなくなります。

✎____________

2024年11月1日映画館/11月30日映画祭
+11月27日配信で鑑賞
11月1日★★★★★評価
12月2日レビュー投稿
12月16日レビュー追記
2025年2月5日レビューP.S.映画賞追記

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ひな

4.0栗山工業に身を置きたい

2024年12月7日
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ゆるっと生きていく
栗山工業の従業員が
幸せそうに見えた

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アツコ

4.0勉強になりました

2024年12月7日
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鑑賞方法:VOD

知的

今回この作品を小説を読んでから映画を観ました。

私自身、パニック障害ともPMS (月経前症候群)とも
無縁で詳しく症状を知ったのはこの作品と出会ってからでした。

それぞれが悩みを抱えて、
悩んでいる人が同じ会社や電車の中など
意外と身近にいるのではないかと
考えさせられるような内容でした。

もしかしたら今までの生活の中で出会っているかもしれないしこれからも出会うかもしれないと思うと
知ることができて勉強になりました。

パニック障害は男女年齢問わず誰にでもなり得ることだろうし、PMSも症状に個人差はあってもきっとたくさんの女性が抱えている悩みなんだろうと思うと考え深いものでした。

どちらも人に話して理解してもらうまでに
少し難しいことだと思うともっと話しやすくなるような環境になれば良いのになと思います。

そしてこういった作品がもっと世に出れば、
理解してくれる人もそして新しいことを知ることのきっかけにもなると思いました。

こんな素敵な作品に出会えて良かったです。

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M22

3.0いい会社だなぁ

2024年12月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

最も印象に残ったことは、光石さんの会社のことです。こんな組織をわたしも作りたかったです。誰にでも寛容な組織、みんなで助け合う組織、今の時代難しいのかもしれません。わたしは完成させられませんでした。

多分、わたしはこの監督と合わないんだと思います。前作もそうでした。説明くさいというか、よくわからんのですが、面白くないです。長いし。

こうした障害がある方々、わたしの身近にもたくさんいました。苦しいのは本人です。

大好きな作品に「ぐるりのこと。」があります。あの作品は、精神的な障害がある方を本当にリアルに描いてました。でもでも、随所でクスッと笑えました。今作も、もう少しそうした要素があったらと思いました。

上白石さんは良い女優だと思いますが、個人的には妹さんの方が上手いと思います。

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ウルスアベイユ

4.0あったけえ会社

2024年11月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

幸せ

 普段は穏やかだが、月に一度PMS(月経前症候群)によりイライラがひどい藤沢さん。転職し、同僚がとても理解ある栗田科学で働く。そこに転職してきた無気力な山添君に、強く怒ってしまう。しかし彼はパニック障害だった。
 PMSはなんとなく分かるけど、パニック障害は有名人がなったのを聞くだけで、実際は知りませんでした。二人とも、土日休むときつくなるというのも意外、確かに休みに会社へ来ていた。山添君は、ラーメン食べてて発症し電車に乗れなくなってしまうが、自宅にいるときだけ自分らしく全く普通。人それぞれ症状は違うだろうけど、山添君が会社でも普通にふるまえるようになっていくのが良かった。藤沢さんも、前向きになっていくし。栗田科学が、二人に対する理解がなんともあったかくて、スゴイ会社です。栗田社長や山添君の元上司も、自死家族会の会員で二人の良き理解者であったのも良いです。

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sironabe