「自由とは?」大いなる自由 まこやんさんの映画レビュー(感想・評価)
自由とは?
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戦後ドイツ
男性同性愛を禁ずる刑法175条件があった。
主人公ハンスはナチス収容所から刑務所に送られてきた。腕には消え失せない番号。
同部屋になったヴィクトールは入れ墨師でもあるが、かなりハードなドラッカー。
ハンスの性的指向を知ったヴィクトールは嫌悪感を顕に示す。部屋入り口には犯罪刑法の数字も。
ある時、彼の腕を見たとき番号が。
収容所に居たのを理解し、その番号の上に入れ墨
を施す。少しずつ絆が生まれていく。
ハンスは自分自身の性を何度も繰り返し刑務所に。出所してから12年後に再び。
ヴィクトールはまだ刑務所にいた。
そして会ってから20年後も。
インパクトが強く衝撃を受けたのは独房の中。
悪事を行うと暗闇の中にパンツ一枚とバケツだけで放り込まれる。
不気味な静けさは唾を飲んで止めてしまう。
明かりも無い漆黒で点けるマッチ棒やタバコの灯りは、人の強さも弱さも欲望も一瞬でかき消される。
タバコ愛して止まない彼らは、独房にどちらが入ると看守を使いタバコの差し入れをする二人。20年間、二人だけ分かる優しさ。
その後、刑法175条件は無くなり自由になった
ハンス。
出所して"大いなる自由"と書かれた看板があるバーへ。
地下に誘われ下に行くと、そこには今までに
はあり得なかった男性同士の光景が……沢山。
自由を手に入れたのに宝石店を石でかち割り
ネックレスをポケットに突っ込み、警察をすわって待つ。
愛する自由を20年求めてきたが、現実となると
どこか苦しくなったのだろうか?
もう一度刑務所に戻ろうとするハンスは切ない。
大いなるなる自由って何なんだろう。
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