「生と性」大いなる自由 ソルトさんの映画レビュー(感想・評価)
生と性
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密接に繋がっているものだ。アウシュビッツの描写は出てこないけれど、その烙印は主人公の体に刻み込まれている。そしてドイツで悪名高い刑法175条によって、強制収容所や刑務所が主な棲家になるゲイの主人公。(その間およそ20数年)
例えば行為を行って、相手が無理やり求められたと嘘の供述をしてもその事実をひょうひょうと受け入れ、同じ房の殺人犯から持ちかけられ入れ墨の道具を発見され咎められるも相手をかばう等
そのスタンスが「あるプライド」を基にしているので、いっそ清々しい。
刑法175条廃止になり、シャバに降り立ったこの主人公が「勝利した」あるいは「その姿をみて、おれの夢みた世界はこうだったのか」と自覚した時、シャバはこの上なく自由の掃き溜めにみえたのかもしれないと思った。
Große Freiheit(原題) Great Freedom(偉大なる自由)現在を生きる、我々一人一人が刻むべきことばだ!
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