「痛みがあるからこそ人の痛みがわかる」高速道路家族 ももんかさんの映画レビュー(感想・評価)
痛みがあるからこそ人の痛みがわかる
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自分はすごく心に残る良い映画だった。
確かに話の進め方が強引な部分はあるけど、父親のキャラクターは憎めないし、幸せになってほしいと強く感じてしまう。
最初から最後まで、どこか温かみのある映像で、描写も丁寧で引き込まれた。
最後のシーンで店主家族と子供たちが抱き合って泣いている。それはこの映画が「痛み」をテーマとしているからだと思う。
登場人物たちはみな心に痛みを負っていて、だからこそ見ず知らずの人に情を抱くことができる。
最終的に父親だけは助かることができなかったが、だからこそ視聴者は「自分はこの父親にも手を差し伸べる人になりたい」という思いを持つのではないか。
最後に子供が生まれるが、それはどこか父親の生まれ変わりを彷彿とさせる。
家族でなくても、人と人はつながっていて、世界はつながっていると考えさせられる映画。
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