aftersun アフターサンのレビュー・感想・評価
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観客が解釈で補う必要がある。
はっきり明示されていなかったと思うが、父はもう死んでるのかな?
大人になったソフィが、20年前の映像と記憶で父の姿を探る物語。
父は何かで苦悩しているが、なんでかは不明。
無理やり解釈するのならば、同性愛者あるいは両性愛者だった?かも?
と思いました。
大人になったソフィのパートはかなり短く、
真っ暗から音楽に合わせて光が点滅して人の顔が時々半分映るくらいの
ダンスフロアでソフィが踊っていたら、
多分、昔のまんまの父が踊っていたシーンがある。
ソフィは、女性パートナーと、赤ん坊を育ててるっぽいし、
父がトルコで買ったじゅうたんをベッドの下に敷いている(敷いてたよね?)
そんなソフィが、懐かしさとともに、不可解だった父を思い出し、
内面に思いをはせるならば、もしかしたら、性的な葛藤があったのかもという
思考がちらついたかもね…
と思いました。
どうやら描かれなかったことの、公式な見解はないことにするのが、
監督の意向であるっぽいことを、インタビュー映像で見たので、あくまで
偏見を持つ1観客の解釈ではあります。
音楽が印象的なシーンがいくつかありましたが、洋楽にはそんなに詳しくないので、
わからない曲が多かったです。
ホテルのカラオケショー(父が参加を渋ったやつ)で、ソフィが選んだ曲が、R.E.M. のLosing My Religion、
信仰を失うという意味の歌らしいです。
ラストで、父がおどけた感じで踊る曲は、Under Pressureで、クイーンとデヴィッド・ボウイの曲なんだけど、
別の曲にそのままつながった曲名が聞き覚えあるんだけど、わかんなかったです。
まったくの偶然で「父の日」に見ることができた幸せ
11歳の時の思い出を、ただただ淡々と流すだけの映画。なのに、とても心に残る。たまたま父の日だったこととも無関係ではないかもしれない。
ちなみに「aftersun」とは、日焼けの跡のこと。暑い夏の日の後に残った日焼けの跡。なんか、この映画にふさわしい題名ですね。日焼けの後に塗るローションのことも「Aftersun」と言うそうです。
見終わった後になって、じんわりと心に響いてくる。
きっと自分の父親のことを思い出すだろう。そして、親として自分は子どもに何をしてあげたかなと考えてしまうだろう。
クィーン(とボウイ)の「Under Pressure」が心に残る。
追記
ある記事の中の感想「すべての完璧でない親たちと、これからの子どもたちの未来に優しく寄り添ってくれているような気がして、泣いてしまった」という言葉に、こちらが泣きそうになった。
えーっ!モヤモヤモモヤモヤ……
えーっ!
モヤモヤするんですけど!!!
なになに、
お父さんは何に悩んでいたの??
最後にネタバレされるのかと思いきや、一切なし!
なになに!
お父さんは
同性愛者であり、
余命いくばくもなく、(痣が出来やすかったからエイズ??)
お金もあんまりない。
けど、
娘のことは大好きで、別れた妻とも良好で、ビジネスパートナー(恋人??)もいる。
って、だからなになに?
お父さんが何に悩んでいたかっていうのは、
観客も一緒に考えてみて下さいね、って、そういうこと??
えー、
なになにーーー。
アカデミー賞絡みって知り興味もった
序盤で大事な箇所あったら申し訳ないですが、穏やかに流れ過ぎて睡魔が。。。
復活後は父娘の時々の想いを何があったのか推測しながら観てました。
幼少期のフィルムや写真は大切だと思います。親子さん残してあげて下さいね😄
理解できると心えぐられる作品、できれば、ですが。
父親とバカンスを過ごす少女の視点で記録されたホームビデオの映像を中心におっていきます。父親に対する愛情、バカンスの楽しさ、背伸びした男性経験など。これだけで娘を持つ父親視点でも飽きずに見られますが、それだけだと「つまらなかった」で終わってしまう。キモは所々に挟み込まれる大人になった少女の映像と父親が醸す違和感。この違和感に気づけるか、理解できるかで映画の評価が大きく変わると思います。
考察せずとも過剰なわかりやすさで構成され、誰でもわかるテレビドラマ的なものとは対極の作品。
ネット検索で解説が見られなかった時代なら凡作評価をつけていたかも。
回想と追憶と...
登場人物達の背景は観る人達に委ねられているように思いました。誰も自分達のことを知らない場所で「父子」での旅行。私の解釈では多様性を感じさせる作品でした。淡々と描かれているようで、あとからジワジワくる物語でした。
Under Pressure
めっちゃ好き。つらい。悲しい。でも好き。
兄妹のように見える仲良し親子のホームビデオを観ているようだが、20年後のソフィが出てくることで、これはしっかり観ないとダメだぞと思わせる。
31歳の父親は娘に対して良い父親でいようとしているが、どこか無理をしていて、危なっかしい面が見え隠れしている。
11歳の娘は父親の不穏なところに多少は気づいているが、思春期の少女らしい気遣いと距離感で接している。
それがとても自然で、互いを大事に思っているのが伝わるからこそ、20年後の無表情なソフィとの対比がつらい。擦り切れるほどビデオを観て父親に寄り添おうとしている現実が悲しい。
説明的なセリフは一切なし。思わせぶりな映像は満載。
どう考えても悲観的な結末しか想像できない作り。つらい。悲しい。でも好き。
ソフィ役の子、うますぎる。
人を選ぶ映画かもしれないが、紛れもない傑作。
難しくって、理解できたかどうかわからないけど
ソフィアの問いにカラムが答えるまでの間がとにかく長い。どんだけ長いかって言うと、「さあ、どんな答えをするのかな?」って息を詰めて待つのだけれど、こらえきれずに「ぷはぁ~」ってため息が出るくらい。
なんで答えないのよって思ったんだけど、そうか!これはソフィアの心の中の「小さなカメラ」に残っていた動画を再生しているからなんだね、ソフィの心だからカラムがその時何を考えていたのかは同じ年になったソフィが推察せざるを得ないから時間がかかるし、明確な答えが出なくたって、それはそれでありだもの。
色々モヤモヤはあってカラムは何故エディンバラは太陽が少ないから戻らないと思うのか?何故カラオケは歌いたくないのに踊りたいのか?などなど。
だけど一番は、この作品はきっとソフィの視点なんですよね、でもワタシは父親の視点、感情でずーっと見てしまったので、空港での別れなんか涙を誘われました。
家族のあり方は一つじゃない、どんな形でも仲良くできるのが一番幸せ、どうか空港での別れのあとも皆が幸せでありますようにと祈りたくなりました。
あの時抱きしめてくれた父を今なら抱きしめてあげられるのに。
幼い頃、夏のバカンスで父と過ごした最後の思い出。あの頃には気づかなかった、気づきようもなかったあの時の父の思いを同じ年齢になった娘がいま嚙みしめる。
離婚した父とのバカンス。父は娘に気兼ねしてか、娘をキミと呼ぶような微妙な父娘の関係。11歳の娘も幼いながら何かとそんな父に気を使う。
カラオケやら誕生日のサプライズやら。逆に娘に気を使わせる自分のふがいなさに余計落ち込み父は一人でむせび泣く。
暗い海に飛び込んで行ったり、道路を横断してバスにひかれそうになったりと奇行が目立つ情緒不安定な父。それでもかろうじて父親として娘のために踏みとどまる。
父はやたらと娘の日焼け止め(アフターサン)を塗ってあげる。まるでそれぐらいしか父親としてやってあげられないのだといわんばかりに。
あの頃の父と同じ年齢になり、親になった娘はあの頃のビデオ映像を見ながら父を思う。年齢を重ねた今だからこそあの頃の父のつらい思いが手に取るようにわかる。
バカンス最終日、無理に踊って明るく振る舞う父が娘である自分を抱きしめてくれた。今の自分ならあの時の父を抱きしめてあげられるのに。しかし、それはもう叶わない。そんな娘の切ない思いが感じられるラストでした。
監督の実体験というのがまた切ない。
なんかわけあり?
前知識なしで
親娘の旅行の話かなって
なんか事情あるん?
お父さん31歳 娘さん11歳
場所は、トルコ
ホテル受付なかなかしてくれないし
ベッドが一つだけやん。
お母さんとは、別で暮らしてるんやな。
これが、最後の旅?
お父さん、太極拳してる。黙示録のウィラード大尉みたい。バイクゲームの僕ちゃんとチューしたね。
旅の思い出だね。
カラオケ歌ってあげたいね。でもダンスはお断り
ラストは、考えますね。
カメラフラッシュはなんなん?
タイトルなし
僕が大人だったなら、あの時のあなたを抱きしめてあげれたのに。永遠に続いて欲しい旅路。余白だらけの作品だから、違うタイミングで観たら、別の埋め方をしそう。大絶賛か酷評の真っ二つで、観に行くのを躊躇していたが、勧められるまま行って良かった。傑作。
ラストダンスが意味するもの
11歳のソフィが父親とのトルコ旅行の思い出をを20年後ビデオカメラで振り返る。
11歳のソフィの視点と
31歳のソフィの主観
とが混ざりながら緩やかに物語は展開していく。
父親は別れた妻を愛しているようだが、何らかの理由があって別居している。父親はトルコ旅行は娘とおそらく最後になることも分かっていて、娘に最高のバカンスをプレゼントしたいと思っている。
父と娘のたった数日間の物語ではあるが、とても自然体で感情移入される人も多いだろう。
最後の父と娘のダンスは、欧米圏では非常に意味深いものであるが、日本人には馴染みがない。
本来欧米圏で『最後のダンス』と言うと、結婚式の披露宴での父と娘のダンスであり、それまで手塩にかけて育ててきた愛娘を手放さなければならないニュアンスがある。
ここでは、今世の別れになることを示唆しているが。
劇中に何度か挿入される31歳の父と同い年の娘のダンスシーンは、永遠の一瞬がフラッシュバック的に立ち現れる。
説明がない分、あらゆる解釈が可能となる本作。
このラストシーンが意味するものをじっくりと考えてみたい。
本当に大事な人にだけ勧めたい
予告編負け感は否めませんが、不思議と心に残る作品。
特に何も無くても、大事な思い出って誰にでもあって、でもそれって他人がどうこう言うものでも無いし、その素敵さとか大事さって説明しても伝わらないんだけど、それをよくここまで形にしたよね、と。
今のソフィがどんな状況にあるのかとか、父親がどんな境遇にあったのかとかは、会話や意味深なシーンから推しはかるしか無いんだけど、これは説明したら面白くない。
ある程度観客に委ねる部分を作る事で、その余白で共感を誘うのではないかと思うのです。
…ってここまで書いたらやっぱり予告編含めて素敵な作品で、強烈なおすすめと言うより、大事な大事な友達に勧めたくなる作品でした。
無駄なショット意味の無いカットの連続
無駄なショット、
意味の無いカット
(狙い過ぎ)、
の連続で、
荒削りのつくりでも、
気持ちの切り取りを伝える事ができれば成立する例のような作品。
気持ちを伝えるというのは、
急に走ったり、
大声を出すだけではない。
Life is biggerから、
under pressureまでの、
小さな仕掛けの積み重ねと、
空港まで、
そして、
扉の向こうではまだ踊っているのだろう。
23-080
父31才、娘11歳、
20年前の最高の夏休みの記録。
娘を持つ父親として、
父親目線で終始鑑賞。
娘を愛しているが、
それ以上に娘に愛されたい。
娘の行動に、言葉に、仕草に心が留まる。
なんとも形容し難い気持ちになりました😊
ハッキリさせたがりの私にはちょっと向いてなかったかな…
いわゆる匂わせ映画ですよね?
離婚して離れて暮らしてる娘と過ごした夏の思い出を、父の年齢になった娘がその時のビデオを見ているという設定なのですが、それも何とかチラシで前情報があったからわかる。それがなかったら、え?何なの?的な思いを抱えながら見続けないといけない。父親の悩んでる事も多分ゲイなのかな?ってくらいしかわからない。海に入って行ったとき死んだと思ってしまったもん。(でも娘と別れた後自殺するのかな?
すみません!私には向いてなかったです!も少しわかりやすい映画が好き!
記憶と記録
まさに記憶を覗いているようでノイジーな画づくりが好きです。
あらゆる情景が美しい故に、視線や表情までも拾いきるのは難しいのにもかかわらず、鑑賞後はなぜかすっきりとした気分になる。
2人のあの時間にあった確かな愛を映している映画。
何か起きる?
映画全体を通してときどき思わせぶりなシーンがさしはさまれて、この後何か重大なことが起きるんじゃないか? と思いながら見ていましたが、とくにそういうことはありませんでした。凝った演出ということなのでしょうが、普通に作ったほうがよかったのではないかなぁと思いました。勝手に期待して肩透かしを食らったような感じがしました。
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