劇場公開日 2023年5月26日

「「お金がないのにそういうこというのやめて」」aftersun アフターサン いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「お金がないのにそういうこというのやめて」

2023年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

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いぱねま
2023年8月13日

今日2回目の鑑賞してきて分かったんですが
前半部分が恐ろしいくらい言葉に全てに意味があって死の暗示も多数ありましたね
 しかも別物の作品かよって思うくらい印象かわりました
 最初見た時の眠いなあとか全く無くなるくらい無駄の無い内容でした。

お主ナトゥはご存じか2世
Mさんのコメント
2023年6月19日

「アフターサン」へのレビューに関するコメント。大変ありがとうございました。
最近、「ウーマントーキング」やこの「アフターサン」など、地味なのにとても心に残る作品が続き、普段は短いレビューが多いのですが、つい饒舌に書いてしまっていました。でも、レビューで一番伝えたかったことが、きちんと伝わっていたようで、とてもうれしくなりました。ありがとうございました。

M
Mさんのコメント
2023年6月19日

後になればなるほどじんわりと来る映画でした。
幸い、何も知らずに見れたので、その意味ではいぱねまさんより恵まれていたのかもしれません。
見終わった直後は、なんだかなあ、と思ったのですが、頭の中で反芻する「Under Pressure」を聞き(?)ながら、どんどんこの映画に囚われていっている感じです。

M
humさんのコメント
2023年6月9日

絨毯、そうですね^ ^
空をみあげながらの会話なども
自然な会話にそれぞれのおもいがのこり、よみがえるのでしょうね。
気がつけば、自分の昔をも少し振り返り懐かしい想いに駆られる作品でした。
返信ありがとうございました。

hum
humさんのコメント
2023年6月8日

父は自分のできるかぎりをつくし娘との思い出をつくった。その正解を最後に決定できただろうか。
もしそれができず消滅してしまったのだとしても、ソフィがこうしてビデオを見返し、父の愛情を感じることは父への救いになる。そしてソフィは自分のそのときの過去へ正解を出せるだろう。…いぱねまさんのコメント欄を読みそんな風に感じています。

hum
いぱねまさんのコメント
2023年6月7日

あと、今作品に性的マイノリティのテーマは落とし込んでいないと感じる
もし無理矢理こじつけるとすれば、当たり前の様に性的指向性は社会に溶け込んでいて、わざわざ題材にすべき重大な問題ではないという、これが通常運転といわんばかりの自信を映画に落とし込んでいることなのだろう 憧れのお姉さんが腕にはめている黄色いフリードリンクリンク それは経済的にもビジュアル的にも今迄生きてきた世界とは掛離れた存在であったろう 思春期の娘は否応なしに気付かされる これがリアルなのだと・・・

いぱねま
いぱねまさんのコメント
2023年6月7日

オープンエンディングどころか、解釈への快楽、そして物語を自分事として再構築したい願望が或る人は、この余白、行間こそが映画なのだと思うのではないだろうか?

監督がインタビューに答えている
『「よく分らないと感じる人がいてもいい」と口にするのを快く思わない人も当然います しかしこの映画はおそらくそのような人々のためではなく、「行間を読む」ことや明確な回答が用意されていない、寧ろ観る前よりも多くの疑問を抱えたまま観終わることを楽しむような人達の為にあると思っています』

今作品の行間は私なりに推測するに、経済問題と責任感がテーマなのだと思う
父親はまだまだ30代前半、幾らでも仕事をみつけることが可能だろうと勘ぐる人は、如何に自身の経験に於いて、上手く乗り切った成功者なのであろう 勿論、努力も人一倍しただろうし、才覚やギフト(天賦)、そして何よりタイミングが神がかりだったのかもしれない 要は、人というのはそのたった一つの自身の過去にしか正解を決定することができないのだ そして、ずっと不正解(不安定な家計)だった人は、何が正解なのか分らずに自分に対して自信を無くしていき、そしていつしかこの世からの消滅という悪魔に囚われる まぁ、別に消えたってそもそも経済的に産み出せない私はこの社会では不必要なのだろうけど・・・

いぱねま