劇場公開日 2024年3月22日

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「SF的説得力はないけど、VFX的納得力は満載」流転の地球 太陽系脱出計画 ばとーさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5SF的説得力はないけど、VFX的納得力は満載

2024年3月29日
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鑑賞方法:映画館

いやー、壮大な大風呂敷広げてますね。
その昔、SFファンには愛想をつかされ、それでも一般の方々には大ウケした「アルマゲドン」というトンデモ映画がありましたが、あれを100倍増しにしたような感じ。

そもそもの設定である地球にロケットエンジンをつけて惑星ごと太陽系脱出ってのが無理筋なんだが、それをたっぷり資金を入れた最新SFXのチカラワザで見せます。科学的説得力はゼロですが、映画的納得力は充分。主役の2人、ウー・ジンとアンディ・ラウらも魅力的。

プロットのもうひとつの柱となっているデジタル生命体のストーリーを、クライマックスでメインの地球脱出計画と重ねたところはなかなかうまい脚本だと思う。

画で魅せる作品なんで、これは劇場大画面でないと魅力半減。

余談だが、この予算レベルとVFX技術で小松左京の「さよならジュピター」をリメイクしてくれないかな。地球に突っ込んでくるブラックホールを木星をぶつけて軌道をかえるってプロット、とても魅力的なんでいまなら結構面白く作れると思うんだが。あ、宇宙SEXとイルカ&ヒッピーはなしでね。

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ばとー