シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ロックと家族の絆のレビュー・感想・評価
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素敵だった
多分YMOの文脈でシーナ&ザ・ロケッツの名前は昔から知っていたが、曲は全然記憶になかった(「タイムマシンにお願い」だろ、と思ったら違った)。にもかかわらず逝去の報には結構ショックを受け、この作品をぜひ見たいと思ったのは、鮎川誠の唯一無二のルックスに憧れていたからかもしれない(ミーハーだな)とにかく作中で映る全てのショットがかっこいい。
映画は多くの楽曲のライブ映像をはさみながら、鮎川とシーナと同志たち、そして子と孫の家族の物語を紡ぐ。ドキュメンタリーとしてつくりはオーソドックスで、当然最良の部分を選択して取り出しているのだとは思うが、それでも音楽を媒介にしたこの家族のあり方には、涙が出るほどの温かさを感じた。
そして、インタビューで見せる鮎川の、およそ権威を感じさせない普通のオジサンぶり、そこから伝わる自分の愛する人、好きなことへの真摯さ、誠実さに感嘆。残りの人生こういう風に生きられればいい。
蛇足:「増殖X∞」のスネークマンショーの「生活にロックを取り入れ云々」をまさに地で行っているなぁとw
家族の在り方
観ていて何度も涙が出た
温かい気持ちになれる映画
博多のロック黎明期と家族映画
福岡毎日放送制作。TBSdocsシリーズ。TV局制作でややアラがあるが、当時映像も多く、鮎川の優しい博多弁が耳に残る映画だ。
シーナ&ザ・ロケッツは、鮎川誠とその妻シーナを中心とするバンドで78年デビュー。シーナは女性ロックボーカルの草分けで、デビュー時2児の母だった。
二人の生い立ちから福岡・博多のクラブバンド、レコード喫茶「ぱわぁはうす」、輸入レコード店「ジュークレコード」などからロックシーンの成立が描かれる。
中盤、子どもたちを下北沢に呼び寄せてからは一気にファミリーフィルムになっていき、8mmビデオ撮影の旧下北沢駅や商店街も見られる。
子供の3姉妹は両親のことが大好きで、孫まで含めて画面に登場する。
後年、シーナは末期ガンであることがわかるが治療を固辞してステージで歌い続け、その後も家族で鮎川を支えた。
ナレーションの松重豊はインタビューでも登場。シーナ&ロケッツの活躍が「上京するきっかけだった」とニコニコ話してバンドへの愛が伝わって来る。
シーナの実家、若松(北九州市)の真っ赤な橋の下で思い出を語る鮎川が愛おしい。
隣の席の女性が
生涯一貫してロックンロールだった方の、伝記的なドキュメンタリー。 ...
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