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「地理は幻想 出口はない」カリスマ 国葬・拳銃・宗教 redirさんの映画レビュー(感想・評価)
地理は幻想 出口はない
エキストラ
誰でもいい人
太陽と月
永山則夫
寺山修司
イエスの方舟
連鎖する対象がとてもセンスいい!
日の丸の時と同じ方が同じようにマイクを持ち、ひたすら同じ質問を投げつけていく。怯まない。
永山則夫氏をトレースした足立正男監督の連続射殺魔、と、山上氏を描いた足立正男監督のrevolution +
を同じ日に同じ館で見た時の,なんというの,異空間異次元の同時代性というか同一性というか、既視感というか,共通感覚というか、なんとも言えない感動。
それと同じような、くるなあ、きたなあ。センスいいなあ,わかるなあという感じ。貴重な永山則夫。ドラマでもなく、地理トレースてもなくTBSの貴重なニュース映像で見る永山則夫氏。
そこから今度はイエスの方舟千石ジーザス。センスが良すぎる。
そして千石イエスの後継である妻の方は,主役ではなく脇役主役を照らす脇役になり徹すると嘯くが主役を照らす脇役は太陽であり主役だろうと思うので、実の娘義娘40年来の信者さんみな、イエスの方舟の面々は揺るぎない自分の人生を主役として生きており、過去のニュース映像で千石イエスは,統一教会みたいに無理矢理連れてきて結婚させるなんてことはできないと明言しているのだ,70年代?に。これは偶然ではなく、2000年代以降に顕著な、安倍政権下で腹立たしくも標準化された日本の人の劣化の現れである。
佐井監督は、誰もが自分のことと思える作品,だから多くの人に見て欲しいと。
人が先から拳銃が先かなにが逸脱に導くのか。
地理では解決しない,出口はない、ここではないどこかとはどこかそこに行けるのか。
繰り返しになるが、20代で入信,家出したときも、その後40年余りたち変わらぬ信仰変わらぬ信頼を持ち生きてきたイエスの方舟の面々の,当時も今も,揺る気なく迷いなく間髪入れずはっきりと自分を述べる様子が印象的、そして永山則夫氏の映像。本当の彼。
エキストラでがエキストラを逸脱したときに喜びを感じる半プロのエキストラ。普段は早口で自分も人も騙すような喋りをしていると想像できるクソYouTuberが佐井監督の質問に即答する瞬発力を持たず誰よりもたついて明瞭さがないこと、これを撮り晒し時代を生活に切り取り納めたことだけですこいよ、佐井監督
舞台挨拶で,宮台真司さんは
人間はしょぼい機械,反復しているだけ。なら反復の中で古いものを引き継ぎ継承し今のリソースを使って新しいものにすること
これが、日の丸とか本作品で、佐井監督がしていること、といっていた。
佐井監督はまだ20代。私が10代20代の頃、アダチマサオや大和屋竺の映画を見るための苦労は大変なものだった,今はリソースは以前よりふんだんにありだからこそこのようなセンスよい作品、今の自分を切り取る素材のよさ、と素材が良いからこその今の自分時代、分断されてない地平もあるということに拍手と希望を感じる。、