「「妖怪」がたくさん」妖怪の孫 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
「妖怪」がたくさん
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「妖怪」が、安倍晋三氏の祖父の岸信介氏を指すことは、前から言われていたが、それを取り上げる前に、現代の日本人にも様々な「妖怪」が取り憑いていて、安倍長期政権の温床となっていたということも描いていたように思った。下関市の動向分析も興味深いもので、銃撃事件にも触れていたが、それが主眼ではないためもあり、"REVOLUTION+"に比べて柔らかな扱いに感じた。『アイたちの学校』では、朝鮮学校への補助金をなくしたのは、民主党政権時の高校無償化がきっかけだったという見解を取っていたので、見解の食い違いをなくしてほしい。下野してから SNS を活用して支持を広げてきたという分析は興味深かった。嘘をついたのは自分でなく相手だという国会での遣り取りもあったけれど、現下の高市氏への追及もかわされるばかりで詰め切れないのは、またその轍を踏んでいるような雲行きである。憲法学者の小林節氏の原則論さえ反故にされかねないであろう。統一教会だけでなく、日本会議の影響力についても取り上げた作品が観たいものである。
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