「主人公が、ネゴシエーター役として適任であれば・・・」デスパレート・ラン よしさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公が、ネゴシエーター役として適任であれば・・・
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ジョギング先で高校襲撃事件を知った母親が、息子の安否をスマフォで確かめながら走り続ける物語。
ナオミ・ワッツ主演のシチュエーションスリラーですね。
何故かたまたまリモート物を数作続けて鑑賞したのですが、やはりメジャー作品。ダントツの完成度でした。
映画はほぼ全編ナオミ・ワッツの一人芝居。電話の応対を聴かせて伏線を貼り、母親の焦燥と絶望を描き、犯人特定のサスペンスもしっかりと付け足す展開は見事だったと思います。
特に、焦燥と絶望の描写は秀逸。
スマフォで会話して、ただただ走る描写。激しい息遣い、足を挫き引きずりながらも必死に走り、時に絶望してへたりこみ・・・それでも走り続ける母親。
とても、良く描けていて、母親の感情を強く感じることが出来ました。
ただ、犯人特定と交渉は余計だったかもしれません。映画のストーリー的には仕方ないのかもしれませんが、主人公への共感が揺らいでしまっては元も子もありません。主人公と犯人が知人だった・・・等、もう一工夫欲しいところでした。
私的評価は4にしました。
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