パリタクシーのレビュー・感想・評価
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フランス映画らしいラストの余韻が最高
予告編を見て心温まるフランス映画を久しぶりに味わいたくて鑑賞。
思ってたよりシリアスな回想シーンもあり意外性も含めて楽しめました。
終活を考え老人ホームに渋々向かうマドレーヌと借金や違反点数で金も休みもなく追い詰められているタクシー運転手シャルルとの
出会いと別れを描いたロードムービー調の人間ドラマです。最初は無口で怒りっぽいシャルルが徐々にマドレーヌの過去の話に気持ちが入り込み手助けしたい気持ちに徐々になって行く。人間味が溢れて感動しました。
フランス映画らしいラストの余韻も最高に良かったです。40代以上の方に心からお勧めです。
人生の悲哀と愛とパリの街
なによりパリの街が美しいし、主人公の老婆も年輪を重ねた美しさがあって素敵だった。
長く生きていれば苦労も色々あって複雑だけれど、スッキリとした老婆の様子に老いることを必要以上に恐れなくても大丈夫な気がしてきた。
彼女とのかかわりで少し偏屈なタクシー運転手にも変化があらわれて、その様子が好もしかった。
観終わった後、少し素直になれる映画かな。
小さめのスクリーンだったけど、満席だったのはリリコさんのおかげ!?
「エスプリ」って、こういう時に使う言葉だったかしら
予告編の知識だけだったので、ハートフルなストーリーかと思いきや、結構な重さの過去を語り始めるマドレーヌ!
救いはその当時でも支援する人々がいたことかもしれない。その過去をタクシーを転がしながら最初は聴くでもなくの態度のシャルル、でもどんどんと惹き込まれていく様に二人の距離が縮まることの証のよう。
短尺の作品のためマドレーヌがマットと別れた後に夫と交際が始まったきっかけやシャルルが苦しい生活下に置かれていたり、妻子と微妙な関係にあることの説明が省略されていて、脳内で不足部分を補いながらの鑑賞になってしまいました。
主人公二人の結びつきは年齢差(息子が生きていれば孫のようなシャルル)、そしてカメラ繋がりなのかなぁ、きっとその親密さがラストに繋がっていくのでしょうね。
パリを舞台に観光的な要素も含みつつ、でも流れる曲はアメリカンジャズ、それは今でも忘れないキスの味をもたらしてくれた米兵のマットへの深い愛情の表れだったのかと思ったりして。
辛く悲しい思いもあるはずなのに観終えたときには「良かったかなぁ」と思えることができる素敵な作品に出会えることができました。
タクシーでの旅路の果てに……
パリの46歳のタクシー運転手と92歳のマダムの邂逅。想像以上に感動的な作品。私はラスト嗚咽しそうになりました(笑)。
タクシー運転手は、日々いろんな客に出くわす。横柄で乱暴な人、ケチな人、おしゃべりな人、無口な人、酔っ払いなどなど……
一方で、人生を変えてしまうほどの奇跡的な出会いもある。
そう、92歳のマドレーヌような人に。
物語はタクシー運転手のシャルルと施設に向かう92歳のマドレーヌの会話、そこから繰り広げられるマドレーヌの壮絶な過去を中心に展開され、感動的なラストに。
やる気のない、投げやりな態度のシャルルが、マドレーヌとの対話によって、次第に心を開いていく様子や表情が素晴らしかった。すごいな、マドレーヌ!!
これぞ一期一会。
タクシーの旅路を通して、シャルルとマドレーヌと共にパリの街を一緒に巡っているような気分にしてくれるところも本作の魅力の一つ。
そしてマドレーヌ演じた2人の役者の美しさ♡
若き日のマドレーヌも、92歳のマドレーヌも本当に素敵だった。衣装も素敵で勉強になる。サックスブルーのスカーフに釘付け♡
平日の昼間に観ましたがほぼ、満席でした!
おすすめ映画です。
笑顔×写真の方程式
今まで送った人生を振り替えたとき、何度楽しいと心から思える瞬間があったのか、最盛期はどんなときだったか。記憶を思い出させる写真を振り返ったときはどんな感情なのか。
すべて何も上手くいかない、つまらない人生を送っているシャルルがある日乗せたのはマドレーヌというマダムでした。マドレーヌは一見陽気なおばあちゃんであったが、彼女の人生を振り返りながら、超遠回りなタクシードライブに出かけます。
笑う分若返りする。怒りの分年を取る。いい言葉でした。シャルルとマドレーヌの出会いは人生のターニングポイントであり、シャルルがマドレーヌに与えたものとマドレーヌがシャルルへのお礼は一見比にならないかもしれませんが、人生の思いでという点では共通です。
人生は長いようで振り返ると一瞬、92歳のおばあちゃんでも16歳の出来事は昨日のように思えます。記憶を思い出すと昨日の出来事のように思えます。昨日を振り返ったときに楽しかったと思えるようにいっぱい笑って、何が起きるかわからない明日を迎えましょう。
マドレーヌからの手紙は自然に涙が流れました。もっと多くの方に出会って欲しい映画です。
パリを旅行した気分になれた
たまにはハゲマッチョや怪物の出ない映画を。 半日ほどの偶然の出会い...
最高です( ;∀;)
何の気なしに・・・観に行きました。
フランス映画といえば・・・『TAXI』でしょ~♫
みたいな感じで・・・。※完全に間違ってましたけど。。。
そしたら・・・凄く良かった。
パリの街並みや佇まいで奇麗な所も素晴らしいんだけど・・・。
それとなく、映像に問題提起を説明なしで潜り込ませたり。
そんな所も凄く好きで・・・。
でも、そんな事とは別次元で凄く、映画として表現として、
素晴らしく。何より役者が素晴らしく。
福祉の仕事に携わっているhiroには心に凄く染みわたるとともに、
こういう事をしてみたいという思いも映画から頂きました。
ほんと、笑って!泣いて!素敵な映画✨
※hiroは涙腺緩いのでめっちゃ泣くのよ~40代
笑うと一つ若返り♫怒ると一つ年を取る♫
どんな事があってもユーモアーを忘れない♫
そんな事を頂きました(≧◇≦)
是非、友人にも薦めたい映画です。
人それぞれに
平凡な予告トレーラーを
褒めたい!
良い映画だった、心に残る映画だった!
いや、とても素晴らしい映画だったが俺が褒めたいのは本編じゃ無い。
予告。予告トレーラー!
よくぞ騙した!しっかり客をそそのかしてくれた!
凄くPOPでキャッチーな数十秒の予告なんですよ、
なんか抱えてそうな中年男タクシードライバーが、何か有りそうななおばあちゃんを乗せてパリの街を走る1日だけのロードムービー。
なんかドタバタコメディに、最後はほっこり包んでくれそ。はい、俺もそれで劇場行きました。
途中まではローマの休日をやりたいんだとか思いました、デートシーンめっさ良かったー!!
でもそうじゃ無いんすよねー、
思ってたのと違うムービーです、やられたー!!って途中で仕留められました。
この映画の本質コッチじゃねーか!最高の映画のヤツじゃん!
凄いな広報の人。
映画の宣伝って、集客が目的だと思うんだけど、最高に良い所を全て切って、客をペテンに掛け、本編見たときのビックリに全部振った決意が最高!!
こんなの作品の面白さを信じて無いと出来ないよね。
最高だよ、映画界で働く人はただのサラリーマンじゃ無くて映画を愛して信じてるって証明ですよ。
最高!もう最高!!
してあげられることをする
こういうの、大好き! ストーリーとかコンセプトも良いし、 二人のキ...
こういうの、大好き!
ストーリーとかコンセプトも良いし、
二人のキャラ設定もキャスティングも良かった
当時の社会背景も知ることができたし、
見始めてからすぐにラストは読めちゃうけど、
そんなの全然マイナスじゃなかった
惹かれあっていく様子とか、
芽生える信頼感とか、
その辺の絵描き方もすごく良かった
タクシーの中の書類とパリタクシーブルー
オープニングに使われていた文字の儚いブルーが印象的。リーヌ・ルノー演じるマドレーヌが年代を問わず纏っていたスカーフ、タクシーの車窓からみる青空が美しいが少し影のあるブルーなのだが、この色とオープニングやエンディングに使われている文字のブルーが似ており、文字が時折溶けてみえなくなるところから胸がざわついた。物語の終着点はおおよそわかっている。そしてその通りに進んでいく。なのに若き日のマドレーヌがエンディングでダンスを踊るシーンで我慢した涙が止まらなくなってしまう。恥ずかしい、エンドロールが短すぎて涙が乾かない。短いエンドロールの間にそうかと気付く、タクシーの中で婦人警官にみせていた書類はそういうことだったのか。だめだ、涙が止まらない。。チケットを購入して鑑賞しておいてよかった。招待券やポイントで鑑賞していたら後悔するところだった。
コンパクトだけど壮絶、でもラストは暖かい気持ちになる
濃厚かつ美しく暖かいロードムービー!
お洒落かつ、ディープ・・・振り幅の大きさに驚嘆する。
住んでる家から想像するにかなり裕福なお婆様、佇まいは貴婦人にもかかわらず、ユーモアに溢れて余裕があり、内面の美しさが滲み出る上品なお方がタクシーを頼んだお客様です。
一方、顔に金欠、免停寸前でイライラしてます・・・って書いてあり、いつ周囲の不特定多数の人間に八つ当たりの怒鳴り声あげようか、と準備しながら貧乏ゆすりしてそうな男が見えます。場外馬券売り場で休日の朝からたむろしてそうな風貌の中年おやじが、まさかのタクシードライバーでした。
何の因果か分かりませんが、そのご婦人とタクシードライバーは客と、タクシー運転手という関係で出会うわけですが、最初は水と油みたいな関係で反発しあうのかな、と予想します。
しかしそうではなく、彼女の海の様な包容力、そしてウィットに富んだ会話で殺伐とした車内の空気がみるみる変わっていったのは大変印象的でした。
ただ、それだと単なるハートウォーミングなパリを舞台としたお洒落映画ですが、彼女の過去が徐々に語られるにつれ、驚愕の事実が判明するのです。
煌びやかなパリの街並みは、今も昔も昼も夜も表面的には魅力的です。しかし戦前、戦後を経てフランスの社会と、そこに住む家族の営みは決して綺麗事だけじゃなく目を逸らしたい醜いものも当然あり、過酷な運命に対峙せざるを得なかったという彼女の告白の重さに思わず息を呑んでしまいました。
間違いなくタクシー運ちゃんの心境にシンクロしました。
この明暗のコントラストのはっきりした部分、その振り幅の大きさがこの作品を大変価値あるものにしていると感じました。
多少分かりやすく物語のフラグが立ちすぎてる点はちょっと気になりましたが、トリコロール(フランス国旗)に免じて許してあげたいです・・・旗(フラグ)だけに。
ご婦人に感化され、私も少しだけ人生楽しくなったかもしれない(笑)。
意外ったって
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