パリタクシーのレビュー・感想・評価
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邦題「パリタクシー」原題は「Une belle course」「美...
邦題「パリタクシー」原題は「Une belle course」「美しい、道のり」という感じでしょうか?英語版は「Madeleines Paris」マドレーヌ(老婆の名前)のパリ。
こじんまりとしてますが・・いい映画でした。小説もそうですが、人の置かれた環境、心理状態から生まれる、渇き、渇望、それを満たしてくれる潤いが、小説であり、映画なのかもしれません。ですから、それぞれの人にとっての良い映画、小説は、百人百様なのでしょうね。
という感じで、私にはこういう物語が必要なのかもしれません♪
物語は、パリのタクシー運転手が、介護施設へ入所する老婆を乗せて、パリの市内のおばあちゃんの思い出の場所を回るお話。
刺々しいタクシー運転手の態度、表情が徐々に緩んできて、素敵な笑顔を見せるようになり・・最後には・・・・。
今の世の中、こういう僥倖は、現実には・・などと思ってしまいますが・・・。今、目の前に生きている老人達にも、その人たちの数だけの、たった一つの恋があって、たった一つ人生の物語があった訳で・・。そういうお話を聞いてみたいし、大切にしたい・・・。
良い意味で裏切られる
高評価から鑑賞。過去から現代のフランス社会、先輩から後輩の助言、負から正への感情変化が美しいバリの街を舞台に丁寧かつ流れるように描かれている。フライヤー画像の印象よりも遥かに深い良作。
鑑賞して下さい
もっとポップな感じを想像していましたが、意外と重い。
伝えたい事は、とてもシンプルで、設定も良く、心地良く観れる映画だと思います。
歳を重ねれば重ねる程、共感度は増しそうな感じ。
人生は、あっと言う間。
美しい心
ある日老人をタクシーに乗せてからのストーリー、結末を予想するのは簡単ながら、マダムの過去が思いもよらず。
二人の会話やレストランのシーン等楽しい。パリの街並みはマダムが住んでいた頃とは違えど美しい。そこに彩る音楽が素敵でお話にも引き込まれていく。最後は分かってるけど、物悲しく心が少しあたたまる映画。人生山あり谷あり。
孤独だったパリジェンヌが最期に2人で過ごした幸せな時間
波乱万丈の人生を生き抜いてきたマドレーヌが
仕事にも生活にも行き詰まった状況の
タクシー運転手シャルルと出逢った!
タクシーを走らせながら、マドレーヌの古い時代の悲しい過去と想い出が徐々に明かされていくストーリーでした。
タクシーが目的地に向かう途中、アクシデントがあってまさかの演技で切り抜ける
マドレーヌは歳を重ねてもチャーミングな
パリジェンヌそのものでした。
寄り道をした時間も無駄に思えないマドレーヌの生き方が表現されていました。
マドレーヌとシャルルが2人で食事した
ディナーは至福の時間だと思いました。
フランスの夜景、光るネオンのなかに消え逝く儚さを感じました。
マドレーヌがシャルルに出逢えたことは
偶然ではなく、必然的だったと思いました。
マドレーヌが残した「手紙」には
人生の再出発を願う気持ちが込められていました。
カメラで家族の写真をたくさん撮って。
人生の最期に幸せなひととき
喜びを分かち合うことが出来たロード・ムービーでした。
老婦人の壮絶な人生を通し、タクシードライバーの心の成長が見られた
無愛想なタクシー運転手シャルルは、金も休みもなく免停寸前で、イライラの毎日だった。そんな時、パリを端から端まで送る仕事が入り、92歳の女性マドレーヌを乗せて走ることになった。終活に向かっているマドレーヌは、シャルルに生まれた場所、彼と出会った場所、など次々と寄り道を依頼した。寄り道をするたびに、マドレーヌの壮絶な人生が明らかになっていった。赤信号を無視して警官に切符を切られそうになった時にシャルルを助けたりし、そのドライブは2人にとって大切な時間となっていった、という話。
老婦人の壮絶な人生をタクシー運転手との会話や寄り道の中で体験していくストーリーが面白かった。
最初はイライラしてて、さっさと送り届けてしまおうとしていたタクシードライバーのシャルルが老婦人の終活に付き合っていく中で、人生の大切なものを掴み穏やかになっていく過程が素晴らしかった。
タクシー代もらえずにマドレーヌは亡くなってしまったのかと思ったら、101万ユーロ=1億7千万円くらいかな?、シャルルはものすごいタスシー代を回収しちゃったね。
マドレーヌ役のリーヌ・ルノーが品があって良かった。
波瀾万丈な人生、幸せな幕引き
あたたかそうな雰囲気を感じ軽い気持ちで観に行きましたが、とってもよかった。ケレールさんの生涯が想像以上に壮絶。言い方悪いけど散々な人生なのに、92歳まで生きて最後の最後(文字通り)で素敵な出会いが待っているなんて、ケレールさんの言うとおり、人生には想像力が必要。最後の手紙でボロボロ泣きました。私も愛おしい日々や人々を写真におさめておこう。
タクシードライバーと乗客の老婦人(92歳)のお話。 老婦人さんの思...
タクシードライバーと乗客の老婦人(92歳)のお話。
老婦人さんの思い出話、甘さや壮絶さ、それ自体がドラマティックな。
穏やかな語り口や、パリの絶景と裏腹に、深く響いてきました。
日本語の題目は、いささか表層的ですが、
原題 "Une Belle Course" は、観たからこそ、深く深く突き刺さってくるように感じます。
フランス映画はだいたい唐突だ
パリのタクシー運転手のシャルルは、人生最大の危機を迎えていた。金なし、休みなし、免停寸前、このままでは最愛の家族にも会わせる顔がない。そんな彼のもとに偶然、あるマダムをパリの反対側まで送るという依頼が舞い込む。92歳のマダムの名はマドレーヌ。終活に向かう彼女はシャルルにお願いをする、「ねぇ、寄り道してくれない?」。人生を過ごしたパリの街には秘密がいっぱい。寄り道をする度、並外れたマドレーヌの過去が明かされていく。そして単純だったはずのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かす驚愕の旅へと変貌していく!(公式サイトより)。
フランス映画はだいたい唐突だ。太陽が眩しくて殺人を犯す文学が愛され続けているお国柄なのだから、さもありなんだが、本作も唐突に、色んなエピソードが盛り込まれてくるから油断は禁物だ。
構成としては、大好きな映画「ラスト・ムービースター」に近いが、本作は、主人公が仕事で成してきたことではなく、個人として生きてきた軌跡を振り返り、仕事についてはほとんど語られない。ふたつの作品を見比べると、どことなく男女の視点や記憶の違いのようにも見て取れるのは、勘ぐりすぎだろうか。
ストーリー展開と同じく、パリの美しい街並みも楽しい。公式サイトには作中で巡った名所のMAPが用意されている。また、主人公のマドレーヌを演じたリーヌ・ルノーは歌手とのこと。Spotifyに作品がいくつか配信されているので、鑑賞後もじんわり楽しめる。
回想エピソードが…
ちよっとキツい、見たくない
いつも思うんだけど
どーしてDVの人と結婚しちゃうのかな…
どーしてDVの人のスイッチ押すのかな…
あ、せっかくの映画の感想が…
大好きなパリの街をドライブ出来て素敵だった
隠れた名作になるでしょう
話自体は女性一人立ちストーリーなんだけど
流行りのポリコレも全く皆無。(それがイイ!)
ロードムービーであるが1日にまとめて
90分って短いけど無下にエピソードを付け足さず、すごくシンプル。
だが無駄な押し付けもない。
爽やか―に80分が過ぎ残り10分で涙腺爆発。
60代のジジイだからこそ心を満たしてくれた作品に感謝。
80点
5
MOVIX京都 20230425
パンフ購入
映画の嘘と真実
公開時評判が良かったので見に行きましたが、評判に違わず凄く気持ちの良い作品でした。良い意味での“映画的嘘”の詰まった作品です。
と書いてみてふと思ったことですが、私が映画に求めているモノには大きく相対する二つのモノがあるのかも知れないってことです。
それは多分、この醜い社会から逃げ出す装置としての役割と、このきれいごとの社会の真実を炙り出す装置としての役割を求めているのかも知れないということを確認させてくれたようです。
で、本作は「せめて映画の中くらいは幸せになろうよ」という前者の、映画の役割(魅力・力なんとでも呼べはいいのだけれど)の一つである、映画の嘘による気持ち良さを久々に堪能し味わえる作品だったのでこれだけヒットしたのかも知れません。
まあ人(観客)によっては、映画に対してどちらか一つしか求めていない人も多くいるのでしょうが(というか、圧倒的多数だと思えるが)、私の場合は、この二つの役割が無いと物足りないという以上に映画が映画として成立しないと思っているので、どちらも必要としています。
個人的な傾向を振り返ってみると、若く映画見始めた頃は映画の嘘に惹かれ、映画が好きになり沢山見だすと真実を描く作品に惹かれ、それからはずっとそちら方面ばかりの作品に価値を見出していたのですが、初老と呼ばれる今になるとこういう作品を“嘘くさい”“きれいごと”と簡単に排除し片づけてしまうのは勿体ないと感じられるような年齢に、私もなってきた(戻ってきた)という事なのかも知れませんね。
まあ本作の場合、ストーリーは夢物語であったとしても、登場人物の人生の中に真実が含まれていたので、ただ単に“映画の嘘”として片づけることは出来ないのですが、どちらにしろ非常にベーシックで良く出来た作品でした。
美しいパリの街並みで心が通じ合う二人。
金なし、休みなし、免停寸前のタクシー運転手のシャルルと終活に向かう92歳のマダムの名はマドレーヌ。なんでシャルルはこんなに不機嫌なんだろう?マドレーヌが車中で語りだす自身の過去の話を渋々聞いていくうちに心が少しずつ解れていく。聞かなければ分からないほどの苦労をしてきたマドレーヌの言葉だからこそ、八方塞のシャルルの心を解すことが出来たのだろう。最愛の息子を亡くしたマドレーヌにとって、車中で話している内に、シャルルが息子であり孫でもあるかのような気持ちになったところも有ったのではないかと。タクシーに乗ってからの数時間の間に半世紀以上前の女性の人権も存在しなかった頃にまで遡る。マドレーヌの波乱の人生を辿りながら、投げやりで荒くれたシャルルの気持ちが前を向いて生きて行こうと変化する心の動きにほっと心が温かくなった。タクシーの窓から見える昼のお洒落な街並みや夜景に輝く景色が美しい。パリに行ってみたいと増々思いが強くなる。
甘ったるい作品ですね。嫌いじゃないですが。
92歳の老婦人と46歳のタクシー運転手のお話。
老婦人の人生は波乱万丈あれど、映画の結末は甘ったるいお話。
運転手の仕事ぶりも甘ったるい(〇〇しちゃダメでしょ)。
まあ、嫌いじゃないですけど。このつくり。
意外な人生、本当に意外な
予告編を見て勝手にハッピーでハートフルな作品をイメージしていたが、本当に意外なマーガレットの人生。
笑顔がどんどん増えていく2人が可愛らしくて、笑って泣けた。
笑顔で生きる事は、何があったって、いつからだって、自分で選べるんだなあ。
同じ時を過ごす人を受け入れ、心を通わせていく時間を一緒に体験しているような、素敵な鑑賞時間でした。
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