「とんでもない余韻に浸ってしまって」パリタクシー chikuhouさんの映画レビュー(感想・評価)
とんでもない余韻に浸ってしまって
「ちょっと元気になれる映画」と思ってみたら、とんでもない大作 コーヒーブレイクのつもりが、フルコースを味わったような、コミカルな予告編に裏切られた、それでいて宝物をみつけた、という気持ち 皆さんのレビューに私も同感です 男尊女卑という考え方も日本に住んでいてその歴史は理解していても、平等・博愛・自由のトリコロールカラーに彩られたフランスには、そういったものを中世に勝ち得てきた歴史があって、そんな封建思想はとっくに現代には存在しない物だと思ってきた ナチスのこともヨーロッパの歴史ではあるけれど、「過去」のものであって今時フランス人の心には存在しない物と思っていた
2人のタクシーでの語らい、パリの景色を楽しむ以前に、今もフランスの人々に残る「解放」までの苦しみに触れたことが、とてもよかった 短い作品であるがゆえ、結末に近づくことがとても苦しく、二人の幸せを願ってやまない展開であったが、どのような人生であっても、とんでもない「出会い」があり、些細な会話ややりとりが人を幸せにするという可能性に満ちていること、信じてみたくなる余韻に浸っています (4月13日 MOVIX京都 にて鑑賞)
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2023年10月6日
人生の最期に出逢った幸せな時間を過ごせたこと
タクシー運転手の一家の新しい再出発を願う気持ち、施設を訪ねたときにはもういない儚さ、人生の最期に出逢えた幸せに満ち溢れた余韻があったこと、共感しました🍀
2023年10月6日
今日、観てきました。
サービスデーだったので。フランスらしいパリジェンヌを思わせる粋な終わり方、夜景やディナー、エンドロールのダンスまで心地良く見ることが出来たストーリーでしたね。