「タクシーの中の書類とパリタクシーブルー」パリタクシー シエ蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
タクシーの中の書類とパリタクシーブルー
オープニングに使われていた文字の儚いブルーが印象的。リーヌ・ルノー演じるマドレーヌが年代を問わず纏っていたスカーフ、タクシーの車窓からみる青空が美しいが少し影のあるブルーなのだが、この色とオープニングやエンディングに使われている文字のブルーが似ており、文字が時折溶けてみえなくなるところから胸がざわついた。物語の終着点はおおよそわかっている。そしてその通りに進んでいく。なのに若き日のマドレーヌがエンディングでダンスを踊るシーンで我慢した涙が止まらなくなってしまう。恥ずかしい、エンドロールが短すぎて涙が乾かない。短いエンドロールの間にそうかと気付く、タクシーの中で婦人警官にみせていた書類はそういうことだったのか。だめだ、涙が止まらない。。チケットを購入して鑑賞しておいてよかった。招待券やポイントで鑑賞していたら後悔するところだった。
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きりんさんのコメント
2024年9月2日
「ブルー」。
これ、マドレーヌの瞳の色で、映画全体のテーマカラーになっていましたよね・・
シエ造さんのレビューを読んでから、やはりそうか!と、もう一度確かめるためにDVDを観返したのですが、「マドレーヌと息子マチューの共同墓地」にお参りするシャルルと妻と娘。この3人とも薄い水色を着ていました。
また泣いてしまいました。
突然のコメント失礼しました。
きりん