劇場公開日 2023年9月29日

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「大沢の存在感が際立つ」沈黙の艦隊 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大沢の存在感が際立つ

2023年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

原作は読んでいないが、調べてみたら連載開始はなんと35年前! スゲエな(笑)
まだソ連が有ったころらしい。原作ではソ連軍が登場したらしい・・・

もちろん鑑賞前は何も知らずに、「大沢たかおカッコいいなあ」という予告編の印象だけ持って観賞。

【物語】
海上自衛隊の潜水艦がアメリカ軍の原潜と衝突し、艦長・海江田四郎(大沢たかお)ら全乗員76名が死亡したと報じられる。だが事故は偽装だった。彼らを日米政府が極秘で開発した最新鋭原子力潜水艦シーバットに乗務させる秘密部隊にするためだった。

政府の計画通り艦長・海江田が指揮して秘密裡の処女航海に出たはシーバットだったが、周囲に居た米軍潜水艦を煙に巻いて姿を消す。日米両軍のコントロールから完全に外れたシーバットを危険なテロリストと見たアメリカはついに大統領がシーバット撃沈命令を出す。一方、日本はアメリカより先にシーバットを捕獲するため、潜水艦たつなみの艦長・深町洋(玉木宏)に緊急出動を命じる。

米軍大艦隊の包囲網が迫る中、海江田と部下たちはある覚悟を持ち、決して慌てることなく米艦隊に立ち向かって行くのだった。

【感想】
これもなかなか面白かったなあ。
本作は何と言っても大沢たかおの存在感だ。大ヒットシリーズとなった“キングダム”でも1作目に遠目に映った瞬間「おお、大将軍だ」と思ったが、そこに立って居るだけで、その存在がモノを言う役者はそうそう居ない。

今日本一の名優は間違いなく役所広司だと思うけれども、役所は演技しての役所だが、大沢は立ってるだけで絵になる。 こういう役者居たかな?と思い返してみたが、高倉健くらいか。 とにかく巨大な相手に全く動じることのない肝の据わった海江田という男をウソっぽくなく演じられる大沢あっての作品だった。

ストーリー展開的には、海江田が何を考えているか明かされないまま、米艦隊とヒリヒリする緊迫感のある対峙が続く面白さ。

でもって、「さあ最後の種明かしは?」
というところ終わってしまう。

「うーん、これは『海江田の言いたかったことを自分で考えなさい』ってパターンか? それとも続編有り?」
とちょっとモヤモヤする。

気になったので「原作の結末はどうなってんだ?」とググったら、やっぱり原作はこんなところでは終わっていなかった。
本作はソコソコのヒットにはなっているから、続編作ってくれるのかな?

また観るから作って下さい!

泣き虫オヤジ