「世界情勢があの時と違うけど、今だからこそ出来る映像技術での実写化ならアリかと。」沈黙の艦隊 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
世界情勢があの時と違うけど、今だからこそ出来る映像技術での実写化ならアリかと。
1988年から「週刊モーニング」にて連載された、かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」が実写化されると聞いて楽しみにしていたのを鑑賞しました。
で、感想はと言うと…うん。普通に面白い。
作品の質と大沢たかおさんが出演している点で、ある程度の安心マークはありましたし、監督が「ハケンアニメ!」の吉野耕平さんと言うのも期待が高かったけど、確りと期待値をクリアしてます。
あの長期連載かつ単行本32巻の作品をどうまとめるかが気になってたけど、原作での約3~4巻を中心としたお話で、全体的には序章と言った感じ(そりゃそうかw)で正直良くまとめたなあ~と。
ただ今後原作に沿った形で進めるとパート8ぐらいまでなってしまうので、ここからが非常に長いのでどういう風にまとめるかが気になるところ。
全体的にはビシッと芯が通った感じで横道に逸れることなく、緊張感を保ちつつ進んでいるので約2時間がアッと言う間と言えばアッと言う間だけど、原作を知らないと何処まで付いていけるかな?と言う感じ。
特に海江田役の大沢たかおさんが主役であるが、この時点では深町役の玉木宏さんの方が主役感が強いのである程度原作未読だとちょっとしんどいかも。
役者陣は流石の一言。特に海江田役の大沢たかおさんはドハマリ。個人的には南波役のユースケ・サンタマリアさんと海原渉役の江口洋介さんがいい感じ♪
主題歌がADOが担当しているのはちょっと話題に乗っかった感はあっても、楽曲提供をB'zが担当しているので穴がない。と言うよりか聴くと良い曲なんですよね。
今更ながらにADOのポテンシャルの高さを感じます。
惜しむらくは全体的に緊張感漂うストーリーなのでメリハリが薄いのと深海での潜水艦での戦闘シーンはやはり薄暗いので分かり難いところがあるのと、それぞれの潜水艦の違いは潜水艦マニアで無いと違いが分かんないかなw
それでもシーバット=やまとが最新鋭の原潜でそれを操る海江田の凄さが伝わり、最新鋭・最強の原潜と言うのが伝わってくる。
原作の漫画は当時、オンタイムで読んでいたのである程度は知っているし、一応ラストのオチも知っている。
当時とは世界情勢も多分に違うし、それなりにネタバレがしていても、あの原作をどうまとめてどう現代的に解釈し、アレンジするかが見もの。
今から約35年前の作品の映画化は正直“今更?”感は強い。当時なら映像化不可能であったと思うけど、10年前ならまだしも今この作品やる意義が正直薄く感じる。
でも今だからこそ、隙間の無い作りが出来るとするならば正解かと。
今作は良かったし、この後からが原作でも白熱するので次回作も鑑賞予定。
でも、原作未読の方は軽~くでも予習しておいた方がよいかと思いますが、オチは知らない方がなんとなく楽しめますw
xAYM81p23Ra4eegさん
遅くなりましたが、コメント有難うございます。
かなり前に発表された作品でかなり複雑でもあるので原作未見のままで楽しめるかは映画としても大事なポイントですよね。
なので、今後が楽しみです♪
また、お暇がありましたら、覗きに来てくださいね♪
CBさん
いつもコメント有難うございます。
いや、これは続編がないとアカンでしょw
原作通りでなくても良いのでとりあえず形になるところまでは続けて欲しいですね。
また、お暇があられましたら覗きに来てくださいね♪