「その心意気は一級。ただし、原作既読ありき。」沈黙の艦隊 mass79さんの映画レビュー(感想・評価)
その心意気は一級。ただし、原作既読ありき。
まず最初に言いたいのは、当作品はジャンル的には戦争映画になるのでしょうけど、この手の作品が邦画でヒットする可能性はかなり低く、昨今の邦画市場はアニメに偏重するなか、
あえて実写映画で極めて意欲的な題材に賭けた、大沢たかお氏はじめとした関係者の心意気を大いに買っております。
その上でここから先は苦言になります。序盤から原作に無いエピソード挟んだりして、このエピ要る?とか思いつつ、なんかテンポ悪いな~~と感じてたらあっと言う間に2時間が過ぎました。そして、案の定、原作消化率15%位で終了!!
もう完全に原作既読が条件、かつ続編ありきな作りですね。
こっからの展開が面白いですが、原作を読んでない人には
意味がわからんでしょうね。全体的に評価低いのは原作未読者の評価が反映されてるのでしょう。
しかし個人的には堪能しましたよ。原作が個人的に1,2を争う名作ですからね、原作イメージを脳内補完して楽しめられたので個人的には有意義でした。
映画としての一定のクォリティは確保されていますよ。
原作には無い、女性がキャスティング多めなのは時代の違いですね。
ちなみにキャスティングに関しては大沢たかおはアリ。なんか異様な雰囲気が合う俳優さんですね。海江田四郎っぽいちゃぽいかな。合ってましたよ。
しかし邦画は多様性が低く、いつも見る俳優ばかりなのは如何ともしがたいですね。
日本にはオーディション制が無いのでその辺はどうしょうも無いようですがね。
こういった原作アリの作品の雰囲気を再現するためにはイケメンより個性派が必要です。
昔で言うピラニア軍団のような個性派モブや強面俳優がもっと活躍できる場が無いと。
ちなみに、続編が出たら?多分見ますね。