「別れは残酷」夏の終わりに願うこと しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
別れは残酷
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通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
病気の父親の誕生日の1日を追うドキュメンタリーを観ているような、自然体の演技が胸に迫って来る。
7歳のソルを中心に据えた作劇で、家族のそれぞれの行動などから、様々に揺れ動く感情が溢れ出していた。
誕生日と云う「生」を祝福する日なのに、目前に迫っている別れから連想させられる「死」がどうしてもまとわりついて来て、心がざわつき、掻きむしられるように痛んだ。
誕生日ケーキを前にしたソルの姿が印象に残る。果たして来年も父の誕生日を祝えるだろうか。台詞無しの表情だけの演技だが、少女の内面を見事に表現していて胸が詰まった。
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