「夏には死の匂いがした。」夏の終わりに願うこと 春さんの映画レビュー(感想・評価)
夏には死の匂いがした。
7才の少女ソルを中心に重病(ガン?)で明らかに最後の時が近いその父親、歌手の母親、叔母達、従兄弟達等の近い将来大事な一員を失うであろう家族の一日を淡々と映した映画でした。
本物の家族としか見えない役者さん達の素晴らしい演技を過不足なくとらえた監督は死の匂いの立ちこめた夏の空気をフィルムに閉じ込めたと感じました。
「ミツバチのささやき」の様な少女を主人公とした映画なのかなと何となく想像して観賞しましたが全然違いました、情け容赦なく淡々と死にゆく人とその近しい人達を描写した冷徹な映画です。
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