「世界で一番やさしい空間」アダマン号に乗って ごまんたさんの映画レビュー(感想・評価)
世界で一番やさしい空間
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オンライン試写の機会をいただけたので視聴。ドキュメンタリーはきっかけがないとなかなか観ることがないのですが、今作に出会えて本当によかったです。
精神疾患の患者が受ける、偏見、奇異の眼、人格、人権の否定、こういうことが世界共通であること、アダマン号は唯一一人の人間として存在できる場所というのがよく伝わってきました。
後半に、一人の利用者が「自分もワークショップを開催したい。資格がないと難しいかもしれないけど、私には人に教えられるだけの知識と経験がある。スタッフはそれをわかってくれない。」という主張をするシーンがありました。それに対してスタッフが、だめだと言っているわけじゃない、自分たちは対応や決定に時間がかかったり慎重なことがあるかもしれないけど、それは今後の課題だよね。このことは話し合っていこう。と答えるこのやりとりが1番強く印象に残っています。
今まできっとずっと否定され傷ついてきたであろう彼女に対して、しっかり向き合って対話している、これがアダマン号のあり方だなというのがよくわかる1シーンでした。
マイナス要素はありませんが、取り立てて言うならあまりにずっとやさしい時間が流れているのでちょっと眠たくなるくらいです笑
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